12美少年・美少女
「填野(うずの)先生。新しく転校した
月星歌さんです。」
「る、月星歌…」
「月星歌ちゃん!苗字苗字!」
「あっ!ご、ごめんなさい!!」
慌てている月星歌の前には、填野 沖(おき)
先生。そして、ここ、最後の学年。
3年A組の男子校クラスだった。自己紹介に
月星歌のことを紹介するはずだったのだが、
少し月星歌は戸惑ってしまい、うっかり
名前から名乗ってしまった。
「大丈夫ですよ。(笑)そりゃ戸惑いますよね。
男子校なのに。女子なんて。(笑)ゆっくり
どーぞ。」
「えっ…と……あ、紅美 月星歌…です。
短い間ですが…よろしくお願いします…!」
少し戸惑いながらも、ゆっくり言えたことに
月星歌。そして3人もホッとしていた。
それもつかの間。
ポンッ
「俺は辰成(ときな)翔優。填野せんせー。
これからよろしく。可愛い子ちゃんも
よろしくねーっ」ニコッ
「わぁっ!!!」
「おっと。大丈夫?」
月星歌はあまりにもいきなりすぎて
倒れそうになったところを翔優が助けた。
その綺麗な笑顔はとてもいい。
「ま、まぁともかく、巳紅采、翼斗、絆生。
席についてなさい。」
『はい。/んー。』
ガラガラ…
ドアを開け、3人ははいっていった。
口々にあいさつが聞こえる。
もちろん。男子の声しかない。月星歌は
緊張で鳥肌がたった。
「ねぇ。君…といや、月星歌ちゃんさー。」
「ふぁいっ!?」
「かっわいー笑笑(*^^*)」
「なわけないです!む〜っ!」
月星歌は頬をふくらました。
恥ずかしかったのか、少し赤くもなっていた。
「……クスッ」
うっすら笑顔を見せた翔優だった。
だが、これが恋の糸口になることは
ある美少年しか知らなかった ━━━━ …
「では、転校生。2人入ってこい。」
ガラガラ……
『おぉぉぉぉぉぉぉお!?!?!?』
男子の歓声がとてつもない威圧感を
感じていた。それは翔優もだった。2人は
少し引き気味にも、自己紹介を始めた。
「俺は辰成 翔優。よろしくな〜」
「わ、私は…紅美 月星歌…です。
い、一応女子ですが…よろしくお願いします」
(美少女……!そして、美少年……)
少しざわつきながら、男子は顔を赤く
染めていた。翔優はただただ立っているしか
なかった。月星歌は相変わらずテンパって
いる。
「よしっ。では…質問タイムとしましょう。」
12 美少年・美少女 End
屋上にいたのは少女でした 優姫❁ @Softimo
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