10安心少女 狙われ少女

「い、いいんですか…!?」

その言葉には絆生も巳紅采も驚いていた。

だが、その後2人は指をお互いに指して

「あっ」っと声を揃えた。

「うん。俺、妹いたし。」

「妹…さん…ですか…」

翼斗には妹がいた。もう過去の話だが。

けれど、それのおかげで、親にはなんとか

言えば言い訳にもなりそうだ。

だが、月星歌は少し胸に妙な感触を覚えた。

━━━━妹…?なんか心当たりがあるような…

「クシュンッ!ふぁ…っ」

「まぁともかく早く帰るぞー。風邪引くのは

ゴメンだな。」

「だな。/ おーけー」

2人も声を揃えて口々に言った。


なんとか門を飛び降り、絆生と巳紅采は帰宅。

翼斗と月星歌も無事帰宅した。

だが、皆は知らなかった。月星歌には

すごい秘密があることを。


「あの美少女。怪しいかもな…珍しいし。

あんなに髪の毛が『桜色』なんて。」

「どうする?さらうか?」

「…あぁ。けど、少し楽しみながらさらう…」


「待ってろよ。美少女」



10 安心少女 狙われ少女 End

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