★せっしょん064 覗き見作戦

がーるずほりでぃ♡みりゅうす☆せっしょん

あたしが見届けた時空連続体のさざなみ


★せっしょん064 覗き見作戦



Girls Holiday ♡ Mie-Lyus ☆ session

The ripples of the space-time continuum that I saw


☆session 064 operation Peep



✔ やった!



 たつきの横にごっつんこして座るあたし_

 「で~ん」

 何のこっちゃ…

 しばし、まったりの間…どさっ、あたしは彼のひざまくらに身をあずけてしまうんです。


 これでさなりぃちゃんのアドバイスを実践出来る!

 よし、やった!

 どきどき…

 彼の暖かい手、なんかさ、これって基本だよね。

 ほら、今彼の手であたしの右の胸、触ってもらってるの。

 次は、ゆっくりと左。

 「きれいだね。」

 「この間、さなりぃちゃんにも言われちゃった。」

 「見る眼あるんだ。」

 「そうなのかな」

 暖かい手で触ってもらうのって。

 口づけ…

 「きょうもヒゲじょりじょりだね。」

 「うん、じょりじょりだ。」

 というやいなや、彼はあたしを抱きすくめました。

 「ん…」

 汗の匂いがすこし残ってるの?…

 「いい匂い…」

 「あたしの事?」

 「うん…」

 あたしは、彼の手に抱かれて、ソファの上にいっしょに横になります。

 「あまり胸毛、生えてないんだね」

 「ヒゲそるのめんどくさいのに、むだ毛のお手入れって、欠かさないんだぜ、オレって変だろ。」


 「ううん、そんな事ないよ。あ、でもここもきれいなんだ。」

 あたしは、彼の堅くなってる部分を優しく触ってあげました。

 毛が短く刈られているのね。 

 「そ、そりゃ、ね、いざという時さ。」

 「いざ、という時?」

 「そう、いざという時!」



 窓の外に浮かんで起動している偵察ポッド…




✔ 派手なライダージャケットの彼女




 黒地に金色の龍神が暴れている図柄の派手なライダージャケットの彼女は、ツンデレモードで興奮していた。

 いやいやいや…彼女は、集団で盛り上がるなんて事を毛嫌いするツンデレっ子。

 間違っても『興奮してる』なんて表情が、自分の顔の外に漏れるのは、本質的な美学に反する。

 しかし、美学がどうであれ、銀河にあまねく存在するその本質は変わらない…


 _『愛しい彼女を抱きながら、クイーンのたおやかな胸の丸みを左右順に触る彼氏。』

 _『何かしゃべっている。そして口ずけ…』_5号偵察ポッド経由のそれ。


 件(くだん)のフォローすべき対象の彼女は、一糸まとわぬ格好で、イケメン彼氏といちゃいちゃやってるし。

 もう、指向性マイクモードオンにしちゃおうかしら!?


 “まぁ!…いい感じ!、そこ…もう一押し…”


 その彼女が実体化した

 →赤子を胸に抱いた女の陸戦兵器の操縦員だ。


 どこに?_たつきの家の前。


 瞬前、及びシステムのセンサーの数値が激変。

 ぽっちゃり美少女と彼氏とのメイクラブに息を呑んでいた派手なライダージャケットの彼女は、そのままそのデータの激変に息がつまりそうになった。

 それなのに、メイクラブの当事者達はこの異変にまだ気づいていない!


 超〜ムカつく!




✔ エロくてかっこいい女性惑星監察官



 エロくてかっこいい惑星監察官も覗き見をしていた。

 いやいやいや、覗きが目的で来たんじゃありません。

 体調のあまりすぐれない可愛い彼女が彼氏の所へ行くので、頃合いを見計らってお菓子の差し入れしてあげようと、レンタルスクーターでやってきただけ。


 ウソじゃありません、ってば!


 ここは近くの公園。

 でも、ちょっと心配じゃない!?

 で、彼女の折りたたみ携帯は、二分割して片方をカメラボッドとして遠隔制御飛行させる事が出来る。

 携帯の半分をかちゃ、とはずしてコマンドを入力する。

 手のひらに入るくらいのそれは、四隅が淡く発光して空へ舞い上がった。すぐさま画像着信!

 みりゅちゃんの小姓はスクーターモードで、家の前に停めてある。

 なんと!

 庭から見えるリビングに二人がいるじゃないの!

 おぉ、二人ともな~んにも着てないし! 

 “よぉし、いいねぇ、いけいけいけいけっ!”


 え?


 「おい、ちょっと待て、庭にいるロミノリコナ521偵察ポッドは何だ!誰が飛ばしてる?」


 何か予期しない事態が進行していた_

 惑星監察官はコントリビューターを起動した。

 管制制御系逆探知___ERROR!__見知ったシステムなのに全て弾かれるのは何で?


 装備を整えて出直すしかない____




✔ 盗撮小僧




 さらに盗撮小僧ども。

 今日も、ろくに顔も髪も洗わず脂ぎった髪の毛で、オタクのオーラ全開で元気な盗撮小僧4人グループ。

2500mm 望遠を特大のランチャーにセットして準備万端だ。

 今日は、たつき・ザイトファングス・ザジ の家を見下ろせる付近の倉庫の屋上に、くたびれたレンタルのバンを停めて、その中から狙っている。

 あろうことか、軍用ジャンク市か何かで仕入れてきたらしい対熱ステルスシート

(ボロ、穴だらけ)をバンの車体の屋根から被せてある。

 『ツォーフォア・レンミングォ行政体統治聖連邦』からの交換留学生も緊張して、今回のミッションに加わっている。

 大学内でいる彼らの世界観を構成しているのはみりゅうす彼女一人だけではない。

 だからこそ彼らなりに、彼らの世界観の充実を図らんとして(謀らんとして→こちらの字の方がいいような気もするが)アクティブにチャレンジする事をやめない。

 超望遠のファインダーを覗いた。

 「お、いいぞ、姫のおっぱい丸見え!」 

 「おい、見せろ」

 「あぁ、癒やされる♡…」

 「ほらよ、こいつは、いけるぜ」

 「すげぇ!やっぱ姫はいいなぁ」

 手早く有線無線のマルチリンクで画像共有。

 「うん、こいつは加工すれば、抜けるぜぇ」

 「ゲックラス、謹慎とけたんかな。」

 「知らせてやろうか」

 「いいよ、別にあんなブルジョワデブほっとけ。」

 ミリギューム人美少女の、彼氏に抱かれた裸身が丸見えだ。


 → 犯罪だろ、これって!


 光学ズーム及び電子補間拡大

 「おい、庭に何か浮かんでるぞ。」

 「どれ」

 「あ、ほんとだ」




✔ さわさわさわさわ〜




 彼は、あたしの片足を手で持ち上げました。

 「早まっちゃいや。」 

 「うん。ちゃんとつけるものつけなくちゃね。」

 「あるよね?」

 「あるよ、さなりいさんに貰った。」

 「えー、凄い、じゃぁ、あたし、つけてあげる。」

 「うん」

 「えーと、これ?」

 「うん」

 「へぇ、“明るい家族計画”っていうんだ。」

 「それ、それの名前なの?」

 「わかんない」

 あたしと彼氏は、はだかで向き合ってます。

 「中だしなんかしちゃだめだよね。」

 彼は、あたしのおっぱいを両手で支えながら、変な事を聞きます。

 「中だし?何それ?」

 あたしは、“明るい家族計画”を取り出しながら問い返しました。

 彼の両手はあたしの胸を両側から支えてます。

 「さなりぃさんに言われた。どくどくきみの中に“中出し”して、ひ~ひ~言わせてごらん、って。」

 あたしのイケメン君は、かっこよく割れた腹筋で背筋をのばしたままあたしに聞きます。

 「きゃはははははは、何それ、あたしの事?」

 「うん!」

 両足の間でこそこそやってるあたしの作業を見守ります。

 あたしにしか出来ない必殺技。

 あたしの両脇のしっぽでたつきくんの太ももを外側からさわ〜…、って撫でてあげるの。

 「あ"…なんか気持ちいい♡」

 さわさわさわさわ〜

 「あ、だめ!くせになる…」

 たつきくんのドキドキがあたしにも手にとるようにわかる。

 そっかぁ、あたしって、感度いいんだ。

 まんざらでもないね。

 あたしは、腕をよせてちょと胸の谷間をつくってあげます。

 ほら!

 太ももしっぽ攻撃さわさわさわ…

 ごくっ…彼がつばきを飲み込んだ音?

 「もっとやって。」

 んふ、かわいい♡

 でもあたしって中だししてもらわないとダメなのかな?

 …それはよくわかりません…

 「おおきくて、かたいよ、これなかなかかぶさらなよぉ。」

 「がんばって」

 「うん、しょ、っと」


 ぱちんっ!


 「痛ぇっ!」

 「ごめんなさい。」

 あたしは、あたしの身体に無いものを見守ります。

 そっか、ここから出てくるんだ♡

 かぶせた薄い皮膜の上から、たつきくんの液体が出てくる穴を、あたしは指でなでてあげました。

 「あ、ん♡」

 「気持ちいい?」

 「うん」

 よく考えたら、たつきくんの全身、一糸まとわぬ姿って、手を出して触れる距離で初めて見たんだわ。

 (この間はスマホ越しだったし)

 男の人の身体♡

 かっこいい、ねぇ。





✔ 広域時空界面哨戒艦『マス・パッフィリア 3115』




 たった今!_次元振動波追跡モニター


 変数解析不明な膨大なノイズ!

 解析系が破局的様相を演算して、モニターを瞬時に警告表示の赤に変える。

 それは予期し得ない次元崩潰的危機を暗示させるものだ。

 艦橋に直結した解析室はパニックに近い状態。

 「艦長!時空が裂けるのでは!?」 


 「うろたえるな!」初老のプロトアクラ人の艦長が声をあげた。


 艦橋詰4人のスタッフ(ロジャオエンドラ人男性2名、プロトアクラ人女性1名、ミリギューム人女性1名)の視線が集まった。

 「!」

 「“ 揺れ戻し ”の臨界シミュレーションを再度やり直せ!」

 「はっ」

 「“ 超次元多様体生成特異点 ”の有機体関連座標曲線は安定してるじゃろ、シミュレーション値は、予測危険値を超えてないはずじゃ。」

 「は!」

 


 哨戒艦をパニックに陥れている原因が、えっちしようとしてる若いカップルのせいだ、と知ったら、どのような航法ログを残すのか、見物ではある…




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る