★せっしょん042 恒星間文明史基礎自立演習提出レポート原本
がーるずほりでぃ♡みりゅうす☆せっしょん
あたしが見届けた時空連続体のさざなみ
★せっしょん042 恒星間文明史基礎自立演習提出レポート原本
Girls Holiday ♡ Mie-Lyus ☆ session
The ripples of the space-time continuum that I saw
☆session 042 Interstellar Civilization History Basic Independence Exercise Submission Report Original
『ヱキ・羅(ら)_スィントゥ・ラドイアンディ791故韻文』原文再生記録より任意で選択した最も保存程度の良いものから、資料の現代標準語訳全文を試みて、考察を展開する。
【『ヱキ・羅(ら)_スィントゥ・ラドイアンディ 791 故韻文(こいんもん)』における古代文明紛争様態の時系列視点における知的有機体の発展的可能性についての考察】
提出者氏名:みりゅうす・えれくとら・シー
性 別 :女性
学部学科 :史学部 恒星間解析文明史学科3節季生
学籍管理コード:ナルフェイタル-4155-ムーオン-β アイ//H034454//GFH-
53//:+(4次元バーコード投影印章)
提 出 日 :1 月 22 日
担当教員 :イオ・タリムイッ 2154・マイリムインツァイ教授
_ 現代標準語訳 _
*註 表音文字変換は原文資料忠実を心がけたが、構文的に破壊された状態の表現は便宜的に句読点を補った
俺は押し殺した声。
「当たった」
噛みしめた歯の間から、、
狙撃成功したよだ。
唇の端が吊り上がた。
オレはそうする。
オレハ笑たのてあ。
もっとも、□□□□(意味発音解析不明)の自治評議会安月給御抱え捕察官の俺には、ゲリラ使う中古品寄せ集めのような戦車仕留めるの、造作も無いことたが。
俺は□□□□□□(意味発音解析不明、乗物の名称?)を降りた。
甲(かぶと?、ヘルメットに相当すると思われる)の板わ引き上げた。
(板→バイザーの事?)
用心しなが、徒歩で獲物との距離詰めた。
獲物は完全にかくさ(閣座?)してた。
着弾の煙を□□□□□□□(意味発音解析不明)吐き出しる。
縦列のコクピットだ。
前席直撃を食らて見る影なく粉砕されたが後席はそれほでもなき。
その後席から血まみれのパイロットがよめき出くる。(よろめき?)
甲は脱ぎ捨ててあた。
血□(糊?)で濡れた髪が額に粘り付いてる。
足元が完全にふらついてた。
俺は、左腰に前に向けて吊した砲を右手で抜き構えた。
足を肩幅に開き、
□□□□□□□(意味発音解析不明、何かの動作を現すものと思われる)しながらつま先をまっすぐ目標に向けて膝の力を抜いて一分の隙も無く敵を迎え撃つ準備を完了パイロットは時折左右に大きく進路を乱しなそれでも気丈に俺を目指して進んでくオデ(俺?)は目を見張った。
パイロットは
女
だた。
しかし俺が驚きたのは、パイロトが女だたからではな。
その女は左胸に汚れたシートにくるまれた赤ん坊を抱いているのた。
耐熱シートか、ただの毛布かはわかた(ら?)ない。
汚かた。
あれはそういう色か。
自分の子か。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□(何かの引用文らしきものが入る。
意味発音解析不明)
この女は自分の子を戦車に乗せるのか。
赤ん坊、女の胸おとなしく抱かれてる。
女が身に着けているスーツ哀れなほど貧弱代物だた。
真っ直ぐに俺を見据える女の目憎悪に燃えていそれはまともに面も向
けられないようなイヤな殺が吹きつけてきた。(文法上おかしいが、原文はこのまま)
俺は引きかねを絞ろうとした。
その時、俺のあたまの中に光のよう閃いたものがあた。
俺は、頭のから足の抓先まで瞬間的にかたまた(硬直した?)。
殺してやる
声はそう言っていたしかしそれは声で聞こえた音でなかた。
直接俺の頭の中に響いてくるのた殺してやる
二度目の閃光が俺を貫いた俺は目が見えなくなるほどの恐怖は、こういうものなのか。
(文法上おかしいが、原文はこのまま)
恐かた。
今直面している恐怖に比べればいつものの戦闘で味わている死の恐怖子どもを揺らす箱(揺り篭?)に等しいものた。
そは己の□□□□□□□(何かの引用らしき語彙)恐怖だた。
俺はぶっ放してこの場を立ち去りたかたが躯がうことを聞かなかた。
引き鉄にかけた人差し指を動かそうと指先に集中さた。
俺は□□□□□□□(意味発音解析不明)背中を下る冷たい汗に変わただけた。
俺は完全金縛りになてい。
俺には、金色に光る女の目しか見えなかた。
距離は縮まてる。
強烈な血の匂いに混じった女の体臭。
女の右手が俺にかかた俺はその手を除けることも下がることもできなかた。
俺は覚悟
しか□そこまでだた。
□□□□□□□(意味発音解析不明、何かの動作を現すものと思われる)
急に女の□□が衰え□□□□□□□(意味発音解析不明)力尽きたよにその上体が大きく揺ら。そのままずずると足(元?)に右肩ら崩れ倒左胸に抱いた赤ん坊を最後までかば(庇?)た。
俺のくび筋に食い込もうとしてた右手何かにすがるよに俺の胸元を掴みかけたが果たさず(文脈がおかしいが原文そのまま)
同時に俺は金縛りから解放さ俺は折って太い息を吐き出した。
ほんとに腹のそこから息を吐いたんだ。
顎から汗が滝のように流れ落ちてた。
女は死んだようだた。
危機は脱し。
より深い疑惑が思いし残った。
□□□□□□□(意味発音解析不明、何かの動作を現すものと思われる)
今のは何だったの…?
自問。
幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴幻聴
あの金縛りは幻でもなければ錯覚でもなかた。
俺は目頭を抑えて。
頭を強く左右に振た深く考えるのはよそうとにか闘いには勝たのだ。
(文脈がおかしいが、原文はこのまま)
生き残るためには何事も割り切るかない俺は去ろうとしたその時肩越し
に赤ん坊泣き声聞こえきた。
俺は振り返何のためらい無く引き鉄引た。
それが俺の仕事だたから、最後までそうしたまでのことだ行為が俺の躯に輝かしい汚□□□□□。
俺は赤ん坊殺しただ俺にみんなは唾を吐じか石を投げつけ。
(文法上おかしいが、原文はこのまま)
傭兵達でさえ、安月給御抱えの俺捕察官には近寄ろうとはしない。
きぐるい(気狂い?)が伝染るからという
□□□□□□□□□
□それが、のために□□□□□□□□□□の機能は超絶してるから□□□□□□□□□いくらても殺せる□□□□□□□□□
(何かの引用文らしきものが入る。武器の使用に関するものと思われるが意味発音解析不明)
俺は、自分の□□□へ向かって歩き始めた。
もう振り返ることはなか。
装甲皮革靴が鉛のように。
ひどく疲れてい。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□解析不能文字列
ギオリ・ナイソン・ギアグ□□□記す
(おそらく、この文章をしたためた人物の名前と思われる)
_考察_
1_概観_資料原本規格_解像度1億3800万dpi/12マルチチャンネル極超高解像度ファイル形式
この文書が記されていたであろう書面の量子構造の記録を主体としていたのではないかと思われる。
この資料の量子構造解析に及んでは、暗在系格納系列における情報圧縮解の解明に関連ずける事も事も考えられたが、さすがに1史学部学士の手に及ぶところではないので、今後の発展的課題という事にさせていただきたい。
『ヱキ・羅(ら)_スィントゥ・ラドイアンディ 791 故韻文』によって描写される全星域外史で広く使われていたとされる胡位・ガコア古語(こい、がこあ_こご)の大陸系規格文法に関して解析スクリプトの適用が可能だった。
それでも語彙バンクに存在しない単語の多さには閉口したが、未知の言語への解析作業と認識して取り組んでみた。
そのため解析作業の打開策として大深度レベルでの《量子縮退力場誘導演算意味抽出推論法》を適用してみた結果、わずかながら不明語彙の減少をはかることができた。
それでも資料の訳を作成する上ではあまり目立った効果は期待できなかったことを付記しておきたい。
関連発掘資料として今回分析にアプローチしたこの記録_791文献は、現在断片的に伝わる『ヱキ・羅(ら)_スィントゥ・ラドイアンディ故韻文』によって紡がれる星域史の、ごく僅かに残存する末端の戦闘状態についての伝承と思われる。
年代は、これも推測の域を出ないが、このエピソードが記されたと思われる時期は、現代よりおよそ20万年前、自由自治政府統一暦換算試算表に従えば(通史)第御燐太陽期223970年から221925年の間、即ち、史実として、伝承記録の彼方にある『大連邦セイジ・クルイ主義』惑星消滅戦略の片鱗を描き出すものではないかと推測される。
付記_本資料訳出解析とその解読にあたって、《量子縮退力場誘導演算意味抽出推論法》のプリフライトモジュールは、本資料の文字量の数十万倍にも及ぶ別記膨大な量の解析不明コードを出力している。
知的有機体による何らかの作業痕跡と推測される事以外、一切不明のコードであり、まったく対応不能である事を明記しておく。
2_注目すべき課題_この記録の中で特に注目すべき箇所は、体性感覚野を経由することなしに伝わった声と、金縛りのくだりである
前者は近接精神感応の発動状態、後者は念動あるいは精神感応による遠隔催眠、もしくは閾下感応制御(いきかかんのうせいぎょ)の記述と推測される。
これらをどのように解釈すべきであろうか。
現在の調査段階では、この791文献によるこの戦闘記録によって推測される座標近辺における感応言語文明の痕跡は確認されていない。
しかし無垢で伸びやかな古代人の観察力が、時として事の真相に鋭く迫ることを我々研究生は心すべきである。
最終戦争の中期に至って、この戦闘記録によって推測される座標近辺上で感応言語文明の萌芽があったと仮説する。
そして、それは戦争終結とともに、星系壊滅と時を同じくして消滅したのではないだろうか。
現在の当該星系には、いかなる意志疎通可能な知的有機体及び自動無機知性体も存在せず、膨大な遺跡と伝承を残すのみである。
今後、監察官評議会本星_有機体先進開発機構における実地実践課題としての認証を獲得出来るよう取り組みたい。
仮に、本レポートにおいて感応言語文明の発展を仮説として提示出来るなら、大変興味深いテーマと思われる。
3_展望_ここで奔放なイメージを提示したいと思う
すなわち、『ヱキ・羅(ら)_スィントゥ・ラドイアンディ 791 故韻文』星域外史の中の針の先のような空間で、名もない戦士によって戦われたこの記録こそ、この場所における文明史の分岐点になったのではないか、というもの。
「俺」という俗語男性一人称を使う、明らかに教育水準の高くないと思われる、もしくは社会生活に適応出来る水準の読み書き能力が無いと推測されるこの戦士が抹殺した母子こそが、感応言語文明の発生・発展を担った文明的萌芽への種子だったのではないだろうか。
この戦士の行為は、まさに『ヱキ・羅(ら)_スィントゥ・ラドイアンディ791故韻文』によって語られる伝承の綴りにとって、決定的で致命的な爪痕を遺したのではないだろうか。
それは、生と死の狭に生きる若い戦士の窺い知るところではなかったであろう事も了解出来る。
歴史の時空間線における因果決定要因は、不安定で不確定なものであることは、恒星系史学の基礎的な常識である。
その基本を踏まえた上で、約 20 万年を経て我々が認識し得る言葉として僅かながら変換に成功した次第であるが、ささやかながら歴史に生きる者の心に接続する事を可能としたレポートとして記すことが可能となったのではないかと思われる。
なお、この課題は、第一優先研究テーマとして調査研究を継続する。よって来年度も御指導の程、お願いしたく申し上げる所存である。
みりゅうす・えれくとら・シー_直筆電子署名
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