vs アエシュマ

 ロンゴミアント率いる救出組は、ミーリの下へと向かっていた。

 ミーリを救出するために空中庭園から降ろして貰ったのだが、降ろしてもらったそのときはミーリを閉じ込めている蕾のすぐ側にユキナがいたことや、さらにアンラ・マンユとその両腕たる悪魔達がいたことで直行ができず、迂回路を使って向かっていた。

 人類軍、悪魔軍、双方の戦力が一か所に集中しているため、救出組はほとんど邪魔されることなく、ミーリの戦う戦場に向かうことができている。

 メンバーはロンゴミアント、ウィン、リストの武装三人と、それを守護するオルア・ファブニルとジルダ・レィ。そして、不思議の国のアリスである。

「ミーリ、無事に戻って来たみたいね」

「……えぇ」

 ミーリが無事に脱したというのに、アリスに対するロンゴミアントの返事は素っ気ない。

 救出組など組んでおきながら、実際のところはミーリの救出などほとんど考えていなかった。自分の主は、自分の手など借りずとも、危機など脱することを信じていた。

 故に自分の役目は彼のところに向かい、彼にとっての常勝の槍となること、それだけを目的に救出組を組織し、彼の下へと向かっている。

 信頼が故の行動だが、それだけ信頼しているが故に、今この場に自分がいないことが辛かった。

 彼が魔弾ウィンで行くと言ったとき、どうしてそれを制して、自分が行くと言えなかったのか。それを悔やむばかりである。拗ねるだけ拗ねて、何も言えなかったのが悔やまれるばかりだった。

『アンラ・マンユがそちらに部下を向けたぞ。大悪魔アエシュマ、貴様らで捌き切れるか』

 上空から見ている情報が、鳩を伝って、セミラミスから与えられる。

 ロンゴミアントは逡巡したが、すぐさまに立ち直って。

「問題ないわ。六人掛かりなら、大悪魔の一体くらい倒せるでしょう。それよりも、ミーリは無事?」

『アンラ・マンユを相手に苦戦しておる。魔剣では相性が悪いのだろうな。毒を以て毒を制すと和国にはあるようだが、魔を以て魔を制すとはいかなかったようだ』

 ってことは、俺の魔弾も結局、奴には効かなかったってことかよ……

「やっぱり私が行かないとダメってことね」

『特別に魔剣が効かないということでもなかろうが、しかし魔剣よりかは相性がいいじゃろうな。不死身ではない様子じゃが、再生能力に長けていてほぼ不死身のようなものじゃ』

「人類悪って呼ばれてるくらいだもの。負の感情をエネルギーに、永遠再生するのだって覚悟の上でしょう。だから私が必要なんだってことも、充分理解できるわ」

 槍の能力は不死殺し。

 不死の吸血鬼を殺したときに開花した、神の子をかつて射殺した力。

 ただの過剰な再生能力ならば、この力で打ち消すことは充分に可能。

 倒せる。ミーリ・ウートガルドと、彼の常勝の槍ならば、確実に。

 そう信じて前に進むロンゴミアントの後ろで、ウィンの意識は、どこか遠くに合った。

 目の前でミーリが攫われたこと。魔を持つ武装が効果を発揮しないこととが重なって、もしも自分がそこへ辿り着いても、何もできないまま、ただ戦いを傍観するに終わるのではないかという不安が積もり、頭の中に雲を張っていた。

――俺は最強になりてぇんだ

 その想いは変わらない。

 過去に自分を捨てた使い手を見返すためにも、最強という座を手に入れたい。

 神に作られた兵器でもなく、英雄によって磨かれた武装ですらない。ただ人の呪いによって、死神とされる力そのものを受け継いだ六三の魔弾とその失敗作。

 一発の的に当てるためだけに作られた、人間にとっては過ぎた代物が、神を討てるはずなどないと、誰かが決めつけていたのを聞いたとき、その決めつけに嫌気が差した。

 何故試さない。何故、魔弾の力を、神に対して使わない。

 死神という名のついたこの呪詛を、何故、神聖なる神々は打ち消してしまうと決めつける。

 何故、魔弾ならば隠密狙撃スナイプだと決めつける。真正面から行って敵わないと、誰が決めた。

 少なくとも、前の主人はそう決めつけていた。

 とても臆病な奴だった。華奢な女の子で、確かに前線に出て戦えるような奴じゃあなかったけれど、根性だけはあると思っていた。

 召喚陣の中で立ち尽くすウィンを見て、これなら私も戦えると、意気揚々と喜んでいた。

 だというのに、彼女は敵を真正面にすることに過度に怯えて、コソコソと狙い撃つのが好きだった――いや、好きというよりは、安心するのだろう。敵は自分に気付いていない。その敵を一撃で屠れる快感を、彼女は味わっていた。

 大人しい顔をしていながら、なかなかにサディスティックな性格だなと思っていたウィンだったが、同時にそのサディスティックな部分が嫌いだった。

 自分の方針が否定されると、その人を陰からネチネチと、周りを使って襲う酷い奴だった。

 故にウィンは決別した。真正面から、その眉間に銃口を突き付けて言ってやった。

――おまえに戦いは向いてねぇよ

 彼女に向いているのは、陰からのイジメだった。

 そのことに気付いた瞬間から、ウィンは彼女を拒絶して、学園から追い出した。

 彼女は結局、一度も正面から敵に向かうことはなく、自分が傷つくことに酷く臆病な奴だった。

 結局、人間なんて銃という代物を開発した段階で、コソコソと卑怯なやり方で敵を殺す生き物なんだと思ったが故に、その後ウィンは、一人で強くなった。

 学園で最強の七人に数えられるまで成長し、ミーリと出会った。

 臆病な奴ではなかったが、どこか拍子の抜けた奴だというのが、ウィンの印象だった。どこかふざけていて、つかみどころがない奴だと思っていた。

 だがそいつは紛れもなく強くて、常に敵に向かって真正面から立ち向かって、どこまでも諦めない奴だった。

 だから、あいつよりはマシだったのだけれど、その拍子の抜けたような、どこか他人の調子をも狂わせる適当な感じが気に入らなくて、反発していた。だから当時は、まさか自分がそいつの武装になるだなんて思ってはいなかった。

 そして何よりも想像していなかったのは、自分が彼の役に立ちたいなどと、しゃしゃり出るようになることだった。

――遠距離からの狙撃なんだろ? 俺の出番じゃねぇか

 あんなことを言いだすなんて、自分でも思わなかった。

 陰からコソコソと狙い撃つことを嫌っていたから、あの野郎を決別していたはずなのに、いつの間にか、そこまで彼に対して思いを募らせている自分がいた。

 武装である自分に、ましてや、こんなにも女らしくない自分が、男に対して恋心を抱くなんて、微塵も思っていなかった。そんな感情とは、一際遠いところにいたと思っていた。

 リストとゲームしているミーリを見ると、少し寂しくて自分の方に誘い込んだ。

 ヘレンと一緒に寝ているミーリを見て、ヘレンのことを少しだけ羨んだ。

 ネキに絵や写真について教えるミーリを見て、もう少しかまってくれよと内心拗ねた。

 レーギャルンの頭を撫でるミーリを見て、自分もあれくらい背が低ければなと思った。

 ロンゴミアントと仲睦まじい夫婦のようにしているミーリを見て、悔しくなった。

 いつからだろう。いつから、自分は彼の武装としてではなく、一人の女として、彼の側にいたいと思っていたのだろう。

 そんなこと、世界が許さないというのに。自分が側にいるとしたら、武装としてでしか、許されないというのに。

 なのに、いつから――

「ウィン! 聞いてるの?!」

「っ! あぁ、聞いてるよ!」

 実際には聞いていなかったが、しかし霊力探知で状況はわかる。

 前方から悪魔の大群がやってくる。アリスとジルダで迎撃するから、オルアの結界内から銃を撃って援護しろ、と言ったところだろう。

 接触、十五秒前。

 オルアとジルダは詠唱を始め、ウィンは銃口を現出し、アリスは悪魔を視界に捉え、ロンゴミアントとリストの二人も気持ちを構える。

 そして、悪魔の姿が六人全員に見えたその瞬間。詠唱を終えたオルアとジルダが、同時に叫ぶ。

「“聖守護領域セイクリッド・ガーディアン”!!!」

「“狂騒曲・隠滅不名誉ルドゥ・プロスぺリテ”!!!」

 光の防御壁。瘴気を燃やす黒炎。

 光が邪悪を打ち払い、黒炎が断末魔ごと焼き尽くす。

 アンラ・マンユの解放を受けて、力をより増したダエーワらの膨らんだ肉体を初めて見た彼女達だったが、一切臆することなく突っ込んでいく。

 さらに、空中庭園からアタランテの超遠距離支援狙撃が悪魔を射抜き、正面からもウィンがオルアの結界越しに撃ち抜いていく。

「ハッハァ! そらそらどうした! 我が死神の鎌を受けたい者はいないのか!」

 リストの大鎌がダエーワの体を両断する。

 振り下ろされた右腕を躱して頭を胴体と寸断。それでも尚動く右腕を斬り落とし、さらに胴体を縦真っ二つに両断した。

「我が魔鎌ここに成れり! さぁさぁどんどん首をだせぃ! 我が一から十まで両断してくれるわぁ!」

「リスト、調子に乗らないの!」

 神霊武装の戦闘能力は、基本的に人間と同等クラス。しかし比較的に低い部類である。本来ならば、前線に出ていい存在ではないのだが、この状況でそんなことを言ってられない。

 しかし、だからといって調子に乗っていいはずはなく、ロンゴミアントがリストを律するのは当然のことであった。

 ジルダが旗を槍のように振って叩き、さらに黒炎によって焼く。近接も遠距離も同時にいけるジルダと、相手を一撃で屠れる攻撃力を持ったアリスが中心となって、次々にダエーワの群れを狩っていく。

 故にリストは途中でロンゴミアントと共に下がり、ウィンと同じくオルアの結界内へ。リストは再び鎌に霊力を巡らせ、突撃する構えだ。が、ロンゴミアントがまたそれを治める。

 主人のいない今、霊力がなくなれば消滅である。ミーリのいないところで、そんな勝手な真似はできない。ただでさえ、ミーリとの接触が随分前なのだ。下手に霊力を調節して、消滅なんてバカな真似はできない。

 リストもようやく気付いたようで。

「う、ウム……すまん。以後気を付ける故な」

 と、陳謝した。

「だけど、ちょっと敵が多すぎるよ……防御が、持たない……!」

 防御に回っているのはオルア一人。

 当然、防御が辛くなるのは当然である。

 実際、戦闘に参加できるのはジルダとアリスの二人だけで、三人の武装は援護しかできない。戦力差が大きすぎる。

 が、そこは空中庭園のメンバーも考慮してくれているようだった。

「遅れて申し訳ございませぬ!」

ひこ! 無理しないでね!」

「やぁっと私の出番だねぇ? アハハ! 殺すよぉ!」

「霊力の温存は気にしなさんな。あたしが回復させてやっからね。戦場に出るなんざぁマザー・テレサの仕事じゃあないんだけどねぇ……ま、あたしゃあなり損ないだから、よしとするさね!」

 彦星。織姫おりひめ。ベアトリーチェ。シスター・テレサの四人が降りて来てくれた。

 彦星は小さな織姫を肩に乗せながら刀を振るい、ベアトリーチェは喜々として鎌を振るう。

 シスター・テレサ――基、アグネスの成り代わりである彼女はオルア、さらに三人の武装の回復役に徹した。

 彦星とベアトリーチェの加入で、ダエーワがどんどんと屠られていく。それによってジルダとアリスの負担が削られ、戦況は良い方向に向かっていた。

「アハハ! 死んじゃえ死んじゃえ! 全部、煉獄に落ちちゃえぇ!」

 ベアトリーチェがグングンと進行していく。

 誰にも止められることはなく、ベアトリーチェは皆からの信頼を受けてグングンと、悪魔を両断しながら進んでいく。何体殺せるかみんなと競争だぁ、などと考える余裕までもあり、誰もベアトリーチェがしくじるところなど想像できなかった。

「さぁさぁ次次――!?」

 ベアトリーチェの体が、高く、高く舞い上がる。

 全身で円を書きながら落ちるベアトリーチェは、着地させてもらえずに殴り飛ばされ、地面に頭から着地して腰、頭、腰、また頭と打ち付けながら転げ、大木にぶつかってようやく停止した。

 体がぺしゃんこに潰れ、上下逆さまに大木に張り付けられたベアトリーチェは、頭からは血を噴き出し、口からは大量の血を嘔吐する。

 殴られた衝撃と全身を打ち付けた衝撃とで臓器が潰れ、轢かれた蛙のように地面に突っ伏した。漆黒のシスター服がドロドロに汚れ、血生臭い臭いを染み込ませていく。

 アグネスが治療に向かうもほぼ即死状態で、すでに体が消失し始めていた。

「う、そ……あた、し……まさかの噛ませ、犬……? 酷いよ、ひどい、よ……神様ぁ……あたし、なん、で……こんな……ぶ、ざま、な、の……?」

「ベアトリーチェ……」

 アグネスが治療する間もなく、ベアトリーチェは消え去った。

 最後の言葉が余計に悲しく聞こえたが、アグネスにそれに浸る余地などなかった。たった今ベアトリーチェを屠った巨大な悪魔が、皆に迫っているのだから。

「この悪魔め! よくも我が主の同胞を! 死神の鎌でその首、叩き斬ってやろうか――!」

「リスト、落ち着いて!」

 リストよりも、ベアトリーチェの方がずっと強かった。そのベアトリーチェがこのザマでは、リストが向かって行ったところで絶望的であろう。確実に殺される。

「ジルダ殿。この者を足止めできると思うか」

「神ならば、その答えを知っていようが……しかし、その神に近付いてしまったが故にわかる。もって数分……であろうよ」

「失礼ながら、そのようで……ならば、我々で止めまする」

「二人共何カッコつけようとしているの? ここは、俺達で止めんだよぉ! ってか殺すぞ! 仕留めっぞ! ベアトリーチェの仇、取らなきゃいけないんだぜ!」

「ggggggggggggggggg……!!!」

 もはや単語すら発することができなくなっているものの、その力を強大にさせたアエシュマが吠える。魔神すらも一撃で屠れるその力に若干の怯えを感じつつも、四人は勇猛果敢に向かって行った。

 だがそれによって、他の悪魔達へ手が回らない。ミーリの下まで進行し続けていたロンゴミアント達だったが、ここで遂に停滞。さらに後退すらし始めた。

 だがそんななかでも、ウィンの心は別の光景を見ていた。それは空中に浮かぶ島、そこでアンラ・マンユと戦っているのだろう、ミーリの姿――はさすがに遠すぎて見えないが、霊力を感じていたのだった。

 人類の恐怖や悪意を感じ取り、強くなっていくアンラ・マンユ。それと相性の悪い状態のまま相対するミーリは、どれだけ過酷な戦いを強いられているのだろうか。

 叶うことなら、一秒でも早く戦場に駆けつけて、その戦いを終わらせる手助けができればと思っていたが、今はそれどころでもない。

 見ればわかる。

 目の前には、魔神が何体も掛からないと止める算段すらつかない大悪魔。

 ずっと向こうにも、大蛇のような悪魔が人類軍を押し潰さんと迫っている光景が見えるし、何よりこの二つを始めとした戦場から溢れ出る負の感情を吸って、秒ごとに強大化していくアンラ・マンユと、一人戦うミーリ。

 一番辛い役を、一番辛いところで、一番辛い立場で受けていた。

 神を束ね、組織した罪は重い。例えスラッシュが許しても、対神の意思が固まっている世界は、彼の存在を許さないだろう。

 勝っても誰にも救われない。誰も彼を護ってくれなどしない。

 そんな主人に、同情なんてしようとは思わない。だけど、どうしようもなく湧き上がってしまうこの感情の在り処を、ウィンは理解し切れていなかった。

 自分にはリストのように、自分自身のままで彼を慰めることなどできない。

 自分にはヘレンのように、なんか深い言葉を言って慰めることもできない。

 自分にはネキのように、その温もりで癒してやることなんてできない。

 自分にはレーギャルンのように、絶えず心配の眼差しを向けてやるなんてできない。

 自分にはロンゴミアントのように、あいつの側にいることはできない。

 だけど、他の五人のようにはできないけれど――

 だができることはある。周りで主様主様と、彼を護るのがあいつらの――いや、ロンゴミアントの役目。なら自分の役目は――

「おい槍脚! 俺が道を作る。おまえはそれ使ってあいつのとこへ急ぎな」

「ウィン! あなたに何ができるってのよ! この状況で――」

「だから道を作るって言っただろ。俺達の今の役目は、おまえをあいつんとこに送ることだ。それが今、俺がやってやれることなんだよ……あいつをむざむざ取られちまった、俺の失態。ここで今返す時だ!」

 オルアの結界から、ウィンは躊躇なく飛び出した。

 そしてミーリのいる方向へ一直線。

 アエシュマが止めようと動くが、ジルダとアリスが止め、彦星が斬る。

 アエシュマの代わりに止めようと飛び込んでくるダエーワがウィンを襲うが、ウィンは迷うことなく銃を抜き、そして眉間を捕えて引き金を引く。

 陰からコソコソなんて合わない。真正面から、その眉間を射抜く。

 前の臆病ないじめっ子にはできなかった、清々しい戦闘スタイルだ。やはりこちらの方が性に合っている。

 やっぱりこの男について、正解だった。

 お陰で自分は自分のまま、戦って、死ぬことができる。

「よぉ、おまえらには勿体ない代物を出してやるよ。当たれば即死。狙いは必中。そんな魔弾を真正面にする気、根性が、てめぇらにはあるか?」

 言葉の意味など理解し切れていないダエーワ達に、銃声と硝煙を巻き上げて、銃弾が襲い掛かる。断末魔すら上げさせないように確実に急所を射抜くウィンの姿は、どこかミーリに似ていたが、それを彼女に言ったなら、きっと、嬉しそうにしながら、怒ったことだろう。

 這いずる悪魔を殺すため、死神が奇声を上げて襲い掛かる。狙いは必中、断末魔をも射殺す、恐怖の魔弾として。

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