歯切れよく簡潔な文章ながら、情感を持って迫り、詩的な印象を抱かせる。展開が適度に早く、「ハイファンタジーはだらだらと長く続いて苦手だ」という人にも勧められる。恐ろしい怪物との戦闘、ユーモラスな生き物との遭遇といった筋書きの面白さもある。しかし最大の魅力は、作品世界そのものが訴えかける、胸中に染み入るような静かな感動だ。
切っ掛けは、姫の死。その遺体が散り散りとなることで始まる聖騎士ミジンコの旅。旅の理由が姫の遺体の一部を探し出すという、一見すると気味の悪い役目。果たしてその命の真意とは。誰が味方で、誰が敵…続きを読む
指輪物語やそれに続く海外児童文学ファンタジーに近い文体で重ための内容ですが、不思議な出来事が旅の中で次々に起こるためテンポは早いです。 独特の人物名、地名もどんどん出てきます。だいぶおどろおど…続きを読む
文体がイイ。詩的ファンタジーとでもいうのか、静かで落ち着いています。まだ読了していませんが、期待大。
四人の主人公がそれぞれに「姫の灰」「姫の髪」などを探すよう王に命じられる…今までに見たことのないシチュエーションと、捜索物の名称が「姫の灰」etcetc…というのはこれまた類を見ず、文章のテンポの…続きを読む
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