第4話 異世界到着みたいです

光が少しずつ収まってきて視界が開けてきた。すると、周りは木で覆われていた。

おそらくここは森の中だろう。


「この木はなにかに使えるのだろうか?」


 周りの木が気になったので、近くの木に向かって鑑定を行ってみた。

 別に『木』と『気』でかけてるわけじゃないぞ!?


 しかし、鑑定の結果『唯の木』としか説明がでなかった。

 えぇ!?これしかでないのか?と思いながらも、俺はだいたい察していた。

 …あぁ、きっとこれは鑑定のレベルが低いせいだな。

そして、とりあえずステータスを確認をしてみることにしたのだが…


「ステータス!!…あれ?ステータスってどうやってみるんだ?ウィンドウ!メニュー!…おかしいな、でないぞ??」


 何故かステータスが出なかった。


 「これって念じたらでるんじゃね?」


 何かのノベルで、メニュー画面を念じるとメニューが出るということが書いてあったのを思い出した俺は、とりあえず念じてみることにした。


『ステータス』


 するといきなりステータスが表示された


「うわっ、びっくりした!!」


 いきなり目の前に表示されたので驚いたが、一度深呼吸をしてからステータスを確認してみた。

「どれどれ」

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ツバサ    人間


LV 5

HP 1500/1500

MP 1400/1400



スキル

鑑定 LV1

強奪 LV1


ユニークスキル

異世界翻訳


称号

異世界に渡りし者

加護を授かりし者


加護

剣神の加護

人神の加護


------------


「このステータスって高いのか低いのか分からないが、とりあえず鑑定を使いまくってレベルをあげようかな」

「『鑑定』!」


唯の木、唯の木、唯の木、唯の木、唯の木、唯の木、ファウの木


「よっしゃー!鑑定のレベル上げができたぞ!!だけど、もっと詳細が知りたいなぁ…よし、もっとレベルを上げてみるか」


ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、ファウの木、

ファウの木:乾燥させると薪になる


「よし、これで鑑定はレベル3くらいになっただろう」


俺は念のためにステータスをもう一度確認することにした。


『ステータス』

------------

シンドウ ツバサ   人間


LV 5

HP 1500/1500

MP 1400/1400



スキル

鑑定 LV3

強奪 LV1


ユニークスキル

異世界翻訳


称号

異世界に渡りし者

加護を授かりし者


加護

剣神の加護

人神の加護


------------


「やった~、ホントに鑑定レベルが3になってたぞ!」


 なるほど、やはり鑑定のレベルが上がるってことは、対象の詳細も知れるってことだな。だが、まずは喜ぶことよりも、ここら辺の安全の確認が先か…


そう考えた俺は周辺の安全を確認するために、森に入っていった…


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

『ガサガサッ』


俺が暫く森を歩いているといきなり茂みが音を立てて揺れ始めた


「なんだ!?」


しばらく茂みを見つめていると、そこからゼリー状の塊が飛び出してきた。


「…もしかしてこれがスライムというやつなのか?」


俺はとりあえずその『スライム』っぽいものに鑑定を使ってみた


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スライム


LV3

HP 80/80

MP 8/8



スキル

吸収 LV6


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「確かに弱いな、これじゃRPGのレベル上げ役になってもおかしくないな。だが、弱いからと言って気を抜かないでおこう」


そう言って俺は近くに落ちていた木の棒を取りそれをスライムに叩き付けた。

するとスライムは一瞬小さな音を立ててパタリと倒れた。


「これは倒せたのかな??」


少ししてから頭の中に声が聞こえた


【レベルが上がりました】


「最初はスライム一匹でもレベルが上がるのか~、とりあえずスライムの吸収のスキルを貰っておこうかな。成功するといいな」


そんなことを言いつつスライムに『強奪』を使用する。

すると、また声が聞こえた


【吸収の強奪に成功しました】


「よし、初強奪成功だっ! 先ずは『吸収』スキルの効果を確認してみるか」

「鑑定!」

------------


吸収 LV6

死んだ生物を吸収できる MPなども増える


------------

「おいおい、こんなの図鑑に載ってなかったぞ!!まぁそれはいいとして、とりあえずここら辺にいるモンスターの中で勝てるやつをスキルを全部強奪して吸収しまくってやる!」


俺はそんなことを言いながら、さらに森の奥に入っていった

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