第2話 初めての異世界転移その2みたいです
人神についていくと図書室のように本がびっしりと並んでいる場所に着いた。
「ここに書かれているスキルから好きなのを選ぶのじゃぞ、それと『鑑定』のスキルを渡すから、分からないスキルがあれば『鑑定』を使うのじゃ」
そう言って渡された本を見てみると表紙に『スキル図鑑 初回限定版』と書かれていた。
「スキル図鑑って売ってんのかよっ!!」
思わず突っ込んでしまった。だが、落ち着いて一度深呼吸をしよう。ここで何か神の気に障ったら、俺の異世界ハーレムが台無しになる!!
「ふぅ…どれどれ、チートスキルあるのかなぁ…おっ、いっぱいあるじゃん♪」
俺は数多あるスキルの中から気になったものをまとめて鑑定してみる事にした。
そして以下の7個のスキルを鑑定することにした
無能 Lv1
透視 Lv1
二刀流 Lv1
絶倫 Lv1
強奪 Lv1
召喚 Lv1
じゃんけん Lv1
「なんかめちゃくちゃ変なスキルが混ざってるな…特にじゃんけんってなんなんだよっ!!ー--まぁいいや、とりあえず『鑑定』!」
無能 Lv1
無能になれる
透視 Lv1
相手が裸になっているように見えるようになる(男限定)
二刀流 Lv1
剣が2本持てるようになるがパラメーターは上がらない
絶倫 Lv1
絶倫になる
強奪 Lv1
相手の生死を問わず触れた相手のスキルを奪える 但しスキル強奪の成功率はレベルに比例する
召喚 Lv1
何かを召喚できる
じゃんけん Lv1
じゃんけんで勝てる確率が上がる
「……使えないスキル多すぎだろっ!!なんで透視が男限定なんだよ!誰得!?それに無能って本当に無能なのかよ!異世界では無能が最強になるんじゃないのかっ!!!召喚に至っては『何かを召喚できる』って…何かってなんだよ!具体的な説明をしろよ!!じゃんけんは勝てるんじゃなくて勝てる確率が上がるってただのゴミスキルじゃねぇか!!」
ツッコまないと決めたはずなのに、そう一頻りツッコミをしたところで、ようやくスキルを決めた。
選んだスキルはもちろん『強奪』だ。
そうそう、これこれ!やっぱりこれしかないよね!!
「俺はこのスキルにするよ」
「ふぉっふぉっ、そうか、それに決めたか。そうしたら、転移させる前に新しい世界の常識を教えるから、よく聞くのじゃぞ?」
そうして分かったことは、
・新しい世界は剣と魔法の世界ソーマジ、種族は人族・獣人・魔族・エルフが居るらしい。
・硬貨は鉄貨、小銅貨、銅貨、大銅貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨、漆黒貨があり、硬貨のランクが1つ上がるのには同じ硬貨が10枚必要になる…つまり、鉄貨を小銅貨と交換するためには鉄貨が10枚必要だということだ。
・金の単位は『ギル』
・鉄貨1枚が1ギルに相当する
・1ギルは日本円で約10円
HP この世界では生命力を表す、ゼロになると死亡する(稀に数秒間だけ生きることがある)
MP 魔法を使うために必要な力、いわゆる精神力 減ると脱力感を覚える ゼロになると気絶する
筋力 いわゆる物理攻撃力を表す。この数値が高いほど力が強い。因みに筋肉の量とはあまり関係がない
防御 物理的な防御力を表す。この数値が高ければ高いほど防御が高くなり、ダメージを受けにくくなる。
素早さ 移動速度を表す。この数値が高いほど移動速度が速くなるが、防御が低いと体が動きについていけずにけがを負う、若しくは死亡することも有り得る。
ステータスの一般男性平均
HP 1000
MP 1000
筋力 100
防御 100
素早さ 100
次はこの世界について
1日は約24時間
1年は370日
曜日は魔法の属性である光、闇、火、水、木、無、土の7つ
大陸は現時点では王国や村などがあるナル大陸と魔物や魔王などが存在している魔大陸の2つある。
・魔術と魔法について
魔術のLVは最大10までありそれぞれの評価は以下の通り
LV0 無能
LV1 初心者
LV2~LV7 中級者
LV8~LV10 上級者
魔術がレベル10になると魔法のLV1に変化する、魔法はレベルは最大20まで
(つまり魔法は魔術の上位互換)
そして魔法の評価は以下の通り
LV1~LV5 上級者
LV6~LV8 司祭
LV9~LV12 大司祭
LV13~LV15 神官
LV16~LV18 人外
LV19~LV20 化け物、魔王、或いは神
「さて、常識は一通り教えたからのぅ。そろそろ転移を始めるとするかのぅ」
「俺の種族は人間だよな?」
これでゴブリンとかになったら、俺の異世界ハーレムが台無しになる…。
「もちろん人間じゃよ。他に聞きたいこととかはあるかの?」
「いや、とくにはないぞ。」
そう言うと、人神はさっき俺に『鑑定』のスキルをくれた時と同じような動きをした。
何やってんだ?そう思っていると、
「これは餞別じゃ、受け取ってくれ。」
と言って、人神はユニークスキル『異世界翻訳』を渡してきた。
「ありがとな、助かるぜ」
「では、気をつけての。新しい世界を楽しんで来るんじゃぞ」
そうして俺は光に包まれて異世界に転移した
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ツバサが転移した後、
「ふぅ、これで儂も暫く安心して暮らせるのぅ。…あ、転移先決めるの忘れてた……まぁ加護を付けてあるし、なんとかなるじゃろぅ」
ということがあったことを、ツバサは知る由もなかった。
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