転移ボーナスに強奪スキルをもらった

ごまぷりん

第1話 初めての異世界転移みたいです

俺、『進藤ツバサ』は気が付くと真っ白な部屋にいた。そこは本当に真っ白で、どこを見てもシミ一つない綺麗な部屋だった。


 なんでこんな部屋にいるのだろうか?確か、俺は家でラノベを読みながらニヤニヤしていたはずなのに…。

俺は、そんなことを考えながらキョロキョロしていた。すると


 「気が付いたかのぅ?」


 いきなり後ろから声がかかってきた。

 その声に驚き、すぐに後ろを振り返った。

 すると、そこには長く白い髭を蓄えた老人がいた


「あんたは誰だ?」


 思わずそう問いかける。

 なんでこんな部屋に老人と一緒に居なきゃいけないんだ…

 すると、老人はニコニコしながら答えた


「儂はこの世界の人の命を司る神で人神という者じゃよ」


 『自称神』は髭をいじりながらフォッフォッと笑って言った。


「まじか!神様に会っているってことは俺は死んだのか?」

「そうじゃ、儂のミスで死なせてしまったのじゃよ…本当に申し訳ない」


 ん?今聞き捨てならないことが聞こえたぞ?


「ミスとはどういうことだ?」


 恐る恐る聞いてみる。


「剣神に頼んで剣術の訓練を行っていたのじゃが、途中で手が滑って剣が飛んで行ってしまって、それがお主に刺さってしまったのじゃよ」

「なんてこった…完全に俺何もしてねぇじゃねえか、でも神様ということは俺を転移させてくれるんだよな?」


 俺は若干興奮しつつも神に聞いてみた。


「そうじゃ、転移に関して何か希望があれば出来る限りは聞いてやるわい、何しろ儂は神様じゃからのぅ」


 神様太っ腹だぜ!!


「ならチートをくれ!」

「いきなりな奴じゃのぅ、だがまぁよいじゃろ。こっちに来て好きなのを一つ選んでよいぞ」


 よっしゃー!!チートを選んで異世界ハーレムを築いてやるぜ!


そう心の中で叫びつつ俺は、神様についていった。

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