第2話 「アサノヒミツ」
まず決まって朝の動きはこうだった。
朝起き、あくびをする。そして宙に浮かぶミアに頭をぶつけないように寝室を出て
洗面台へ。そこで歯磨きをして
正直私が普段の生活でリラックスできる唯一のオアシスはこの風呂だ。
真四角でやや広めの白尽くめの部屋の中心にぽつんと人が一人はいれるくらいの
球体があるだけ。だがこのただの球体の開発に1000年以上の歴史があるのだから
感謝しなくてはならない、裸になり、球体にはいればまさにそこは楽園、全自動での体洗いシステムで5分とかからず菌ひとつない完全な清潔を手にすることが
できる。そして極めつけは
治療がその場で行われる。まさに偉大なる発明だ。
あくまでも水に限りなく似ているだけで溺れたりはしない、言ってしまえば流動性を過剰にもつ電子の集合体だからだ。
さらにまた・・・
そして・・・
だが・・・
・・・
このへんにしておこう。
そして着替えたらこんどは朝食だ。
ミアに見つからないよう、
やはり
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