面白かったです。思春期の少年少女達が、ある時幻想の生物の特性を獲得し、それによる変化に戸惑いつつ、平穏を生きるお話ですが、身体的に起こった変化によって精神も変わり、それによる少年少女達による事件事故も起こっていきます。それの解決もこの話の醍醐味です。独特の世界観、独特の言い回しによる展開運びから日常の裏に潜む非日常が、ミステリーの様に現れていき、平穏に潜む不穏を巧みに演出されています。とても面白かったです。執筆頑張ってください!
馬鹿な私は比較的な表現しかできなくて申し訳ないが、佐藤友哉さん、西尾維新さん等の書き方に近しいものを感じました。そこに作者さん自身のオリジナリティが混ざり合い、斬新で、どこか懐かしい作品を読んでいる気分になり、すらすらとつるつると内容が私の中に入ってくるようでした。
平凡な人生、変わらない日常、あの日あの時の僕達は、そんな物を求めて居ただろうか。 他人とは違う人生、平穏ならざる運命、手を伸ばせば届く非日常、かつての僕等が夢見た、自分だけの特別な世界。 これは、そんな世界の物語。夢を忘れた僕達に、ソレを思い出させる運命の始まりを、ともに語り合おう。(配点:アイタタタタタタタタタタタタ!!)――――ここまでの文責 神在月