ぷろも~と

太一くんのなぜなに桜花高校

第14.5話 太一くんのなぜなに桜花高校 サブキャラ編その1


 やあ、お久しぶりです。井上太一だ。

 ここは、物語も序盤が終わって、いよいよ将たちがオウカとして活躍していく、っていう前にちょっと箸休めになるような解説スペース第二弾だ。

 今回はサブキャラクターの紹介、そしてプチ設定なんかを語っていくぞ。

 さあ、さっそく行ってみようっ!


「まずは『優しさ』という二話目のエピソードで登場する柴田鏡花しばたきょうかさんからです。柴田?」

「こ、こんにちは。柴田鏡花です。あ、麻生くんはここにはいないんだよね」

「安心してくれ。ここは俺の固有結界だ。例え将と言えど簡単にはこのスペースを汚させはしない」

「よ、良かった。じゃあ自己紹介。凛子と井上くんの元クラスメイトで、今は不登校になっています。実は不登校には理由があるんだけど、本編では直接の理由は語られていません。性格は内向的で小心者。凛子に優しい子って言われていたけど、その優しさの定義が二話目のテーマになっていますね。

 身長148センチ。小柄です。黒髪ツインテールです。ヲタク垂涎のロリっ子です。趣味は小物集め。特にクリスタルとかガラス細工的な物が好きです。

 コンセプトは、優しさと弱さ。イメージ動物はリスです。

 中学から高校に入ると、それってちょっとの差なのに、世界がまるで違って見えますよね。今まで一緒にいた友だち。高校生って不思議なバランスの年齢。同い年のクラスメイトの『高校生らしい』人との関わりかた。それに適応できなかったのが、わたし、柴田鏡花って人間なんです」

「確かにな。俺もクラスメイトを見てると思うよ。自分が高校生だっていう、わざとそれっぽく振る舞って調子に乗ってる感じ、俺も好きじゃないけどな」

「なんか真面目な話しになっちゃったね。ゴメンね、こんな事しか言えなくて」

「ノープロブレム! そう言う設定を語る場所だからね。以上、柴田鏡花さんでした」

「また、本編出たいな」


「続いて三話目、『クイーンとの対決』で初登場、保険医の先生です」

「あら、私も紹介してくれるの? 嬉しいけど名前はまだ秘密よ。麻生には保険医なのにブスだとかオツコトヌシとか言われていたけど、トークのセンスを褒められていたわね。

 身長162センチ。足が太い。言わせないでよ、こんな事。

 コンセプトは、一歩引いた大人の目線。イメージ動物はイノシシ。

 勤務時間が終わると夜の蝶に変貌するってもっぱらの噂よ」

「そうですか。物語中盤で再登場しますが、今はあまり話せる事がないですよね」

「まあサブキャラだからね。実はあんたたちの担任とは古い付き合いで、言ってみれば親友って裏設定があるわ。もういいかしら、早く保健室に戻りたいんだけど」

「はーい、お疲れさまです」


「さあ、どんどん行ってみよう! 続いてはサイドストーリー『少女』、そして『JOY』からのご出演、碓氷のお母さん、碓氷時雨うすいしぐれさんです」

「時雨です。太一くんとは初対面ね。氷雨の母です。あの子がいつもお世話になってるわね。じゃああまり需要もないと思うけど、自己紹介するわ。碓氷のお寺の尼僧をやっています。尼だけど髪の毛は剃ってないわ。

 身長160センチ。亡くなった主人の名前はあきら。現在、私と氷雨、そして爺様、婆様との四人暮らし。ちなみに二人の両親は別棟で暮らしているの。

 趣味はお酒。浴びるほど飲むわ。あと一発ギャグを考えるのが好きよ。

 コンセプトは、大人の女性。お酒を飲むと人格が変わる。将くんと氷雨のボケに対するツッコミ。イメージ動物はウマ。

 碓氷家の秘密なんだけど、碓氷の家に生まれた男児は、みな炎に魅入られて心を闇に堕とす。私の叔父のホムラがそうだったわね。そして逆に女児は、代々不動明王の加護に守られているの。主人の明が婿養子なのはそう言う事情があったからなのよ」

「へえー。なんか、色々難しい設定があったんですね」

「今回語りきれなかった設定も、もしかしたらこれから本編で出てくるかもね」

「それにしても、将がいないと普通のお母さんなんですね」

「調子狂うのよ、あの子と居ると。楽しいけどね」

「ありがとうございましたー」


「続いては、三人まとめて紹介しましょう! 麻生ビビンバさん。桃ちゃん。そしてマリちゃんです」

「マリちゃんではない。アケミだ」

「ビビンバさん。ビビンバさんって本名なんですか?」

「おじいちゃんの名前は…」

「アケミ、桃の口を塞げ」

「はい、旦那さま」

「むっ、むぐぐっ」

「じゃあ、張り切って自己紹介お願いしますっ!」

「まずは俺からだな。麻生ビビンバ。一人やもめ。餃子屋さんをしている。店の名前は『スーパーマリオブラザーズ ~クッパとピーチがシャランラン~』だ。

 身長187センチ。実は太一くんより高いな。角刈りゴリマッチョ。趣味は街中で視姦すること。たまにブスをあえて凝視すると面白いぞ」

「最低か」

「コンセプトは、将の大人バージョン。父の背中。仲の良い親子だ。イメージ動物はパンダだ。もう一度言おう。パンダだダダンダン」

「うるせーよ」

「次は私だね。麻生桃です。小学生。私のパパは私が生まれる前に死んじゃってるから、おじいちゃんと、叔父さんに当たる将お兄ちゃんがパパの替わり。お母さんは商店街でパートをしているわ。

 身長140センチ。コンセプトは、将お兄ちゃんの妹。次世代の将。イメージ動物はウサギなんだよっ」

「続いては私ですね。麻生アケミです。若旦那さまはマリちゃんとお呼びになられます。ASK-MKⅡ、アダルト疑似生体のダッチワイフです。

 身長166センチ。コンセプトは、独り身の理想。イメージ動物はアライグマです。意味深でしょう、ふふふっ」

「ありがとうございましたー。でも、そうなると桃ちゃんのお母さんのプロフィールも気になりますよね」

「それはまだダメなの。でも、本編を読んでいけばすぐに分かると思うわ」

「う~ん。ここは我慢するしかないか。また、本編にも出て欲しい三人でしたね。以上っ! 麻生ビビンバさん、桃ちゃん、マリちゃんでしたっ!」

「アケミだと言ってるだろう」


 さあ、いかがだったかな?

 だんだん登場人物も増えていって、読者の皆さんも大変だろう。

 時には読み返してみて、またバカな場面で笑って欲しいな。

 そんな訳でみんな、ぜひ最後まで「桜花高校の奇人」を楽しんでいってください。

 ここまでのお相手は井上太一でしたー。

 それでは、バイバイっ!

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