第3話 「黄昏のちんちん電車」



こんな夢を見た


夕日が当たる中に僕はいるもうすぐ夜になるはずである僕は夜の闇を恐れている


愛用しているニコンD200を持っている


写真を撮って誰もいない自宅らしい家に帰り出かける


もしかしたらそこは宿の様でもある


夕日の当たる坂道を歩いて駅へ向かう


駅から古めかしい錆だらけの電車に乗る


二つほど駅を進んだ時にハッと気づくカメラを忘れてきた


次の駅で降りる


自分が来た方向の電車に乗り換えるのは恥ずかしいと思っている


駅のホームに降りるが、何気なく、人に気づかれない様にと思う


ホームは空き地の様な場所で、竹や藪の多い枯葉がたくさん落ちている


元来た方向に向かう電車を待つすると、すぐ電車がやってくる


電車に乗り込むと、空いている席には座らずに進行方向一番奥の席前に立つ


白いシャツを腕まくりして書類に目を通す知人が座っている


つり革を掴むすると、いつものように面倒くさい乗客が僕の横に立つ


僕の前を遮るようにブラブラとつり革にぶら下がる様にくっついてくる


見れば、知人はかみさんになっていて席が空いたのになぜ座らないのだと言う様な顔をしている


電車は進んでいく


そこで目が覚めた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る