第2話 「自惚れ」

2015年11月10日に、こんな夢を見た。


しつこくチャイムが鳴る。家に人が訪ねて来た。玄関からではなくベランダから来た。僕はパジャマ姿で対応に出る。いつまでもしつこくチャイムが鳴るからだ。窓を開けると怪しげな二人組が立っている。ベランダから入ってくるのだからまともではない。見れば五十代くらいのおじさん一人と三十代くらいの男だ。

ベランダから入ってきたので、わかっているのだlけれど「どこから入ってきた?」と聞くと、当然のように「柵を超えて入って来た」と言う。

「無礼者、警察を呼ぶぞ、玄関から訪ねてくるのが当たり前だろう」と言って追い出す。彼らは再び柵を超えて帰って行く。恨まれるのが嫌だから、「申し訳ないね、常識を守らないからだよ」と優しく言うが彼らに気持ちが通じる訳がない。


今度は玄関のドアが開く。鍵をかけ忘れたようだ。僕が出るより先にドアが開いて彼らが入ってくる。一人増えている。仕方なく話を聞く。

エアコンのような機械の発表資料を渡される。おまけと称したビニール袋に入った日本地図型の濡れタオルが入っている。ヤフオクで売れば高く売れそうだ。「これは何だ?」と言うと「あ、失礼」と仕舞おうとするので「いいから貰っておく」と言う。「今はご覧のように散らかっていて、貧乏だからここを追い出されてしまうくらいだ、買うことはできないが、ぼくはフリーライター宣伝文を書くから金をくれ、ギャラは安いが日本一の宣伝文を書く」と自惚れたことを言うのだった。

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