第142話 名実51 (119~121)

「さてと……。大島の事務所に戻ってからは、どんな状況でどれくらい居たのか? 何でも1週間ぐらいしてから、更に場所を移動したという話をしていたよな?」

西田は気を取り直して、再び取り調べを始めた。


「そうだ。およそ1週間ぐらいだったと思うけどよ、しばらくは、事件の前と同じように身を潜めてたし、例の若い2人組も、同じように色々買って来てくれた。銃の訓練をしなかったってこと以外は、それ以前とほとんど同じということじゃねえかな……。それから、警察の動きなんかが一段落したのを見計らって、おっさんの車で昼に北見を出た。真っ昼間の方が、反って怪しまれないという理由だったはずよ。それに、その時には事務所には他に人が居なくて、普通に事務所内の階段を使って、駐車場側の出口まで下りて行った記憶があるんだ。だから土日のどっちかだったんじゃねえかな?」

この発言を受けて、吉村が取調室に持ち込んでいた、95年当時のカレンダー付き手帳を確認すると、11月18、19日が丁度土日だった。犯行日の11日が土曜日で、一週間後というおおよその時間経過とも一致する。大島の事務所は、土曜日には開いていることが多いという情報から考えると、19日の日曜日の可能性が高いと言えた。


「なるほど。その辺についてはわかった。それで、新たに潜んでた所について詳しく教えてくれ」

「温泉街の近くの保養所みたいな、割とでかい建物だったが、普段は使ってないとかだったっけかな……。ホントなら温泉も使えたらしいんだが、管理人が居ないんで、温泉はストップしてるとか、そこで待ってた例の2人組が言ってた記憶があるわ。兄貴も鏡も残念そうに、軽く悔しがってたわ。『せっかくの温泉に入れねえとはな』ってよ」

「そこでも、2人が色々面倒見てくれたのか?」

「毎日ってわけじゃないが、2日に1回ぐらい、食材やら惣菜やら色々持ってきた。そもそも、そこに1週間も居なかったから、3回ぐらいだったと思うぞ」

「来たのは昼間?」

「いや夜、仕事が終わってからじゃないか? 北見の時と同様私服だったはずだった

……」

首を傾げたが、これは伊坂組の作業服でも着ていたらという、西田の希望観測的な質問だっただけに仕方ない。


「そこでも北見と似たような感じの生活だったか?」

西田の矢継ぎ早の質問に、ややうんざりした感じを出したが、

「そりゃそうだけどよ、昼間からカーテンは閉めっぱなしにしてた。あんまり人が居る気配は出さないでくれと、若造2人から言われてたわけよ。普段使用してないから、周囲から、異変が起きたと思われるとやっかいだとか。もし誰か確認しに訪ねて来たら、電話番号が書かれた紙を渡して、そこに電話させろとか言って、紙を渡されてたぞ」

と、しっかりと詳しく答えてくれた。


「さすがに、その電話番号は覚えてないよな? もしくはどこの電話番号か聞いてたとか?」

西田は望み薄だったが、念のため尋ねた。

「いやあ、さすがに、ただの数字の羅列だったからわからんわ。市外局番は、なかった記憶がうっすらとはあるような……」

多少は役に立つ情報に、

「それは、相手が固定電話ということか?」

と思わず確認していた。

「そうじゃないか。まあ断定はやめといてくれよ。保証は出来ねえからよ」


 携帯であれば、2人のうちのどちらかの携帯と言う可能性があったが、固定ということと、不審者を確認しに来た人間に教える電話番号となると、もしかすると、伊坂組の何か部署への番号だった可能性があると西田は考えた。留辺蘂と北見は、当時も市外局番が一緒だったはずだ。もしそうなら、研修施設だった以上、人事か総務絡みの部署かもしれない。


「間取りというか、どういう建物だったかの記憶は?」

「確か2階建で、部屋は2階のみで……、6部屋ぐらいか。全部同じぐらいの広さで……、12畳ぐらいか? 1階は食堂とかトイレとか、デカイ大広間みたいのがあって、泊まるような部屋じゃなかったな。それぞれの部屋に布団があった。しばらく使ってないって話だったが、確かになんかカビ臭かったような記憶があるわ」

 

 入手した保養所の設計図面と、東館の証言は、ほぼ一致していた。これも秘密の暴露に該当するだろう。西田も、一連の取り調べで、東館がきちんとした証言をずっとしてくれていたので、証言内容についての信用度は、この時点でかなり高くなっていた。


「そして、無事に誰にも見つからず、脱出の日を迎えたわけだな? 出発は昼間だったそうだが、その時も用心して出たか? それから2人は昼間だったが私服か?」

「出発の日も、一応は周囲を注意はしてたが、そこまでコソコソしてたってことはなかったように思う。2人も私服だ。さっきも言ったが、切符はそれぞれ2人から貰った」

「じゃあ、自分からもちょっと」

吉村が久しぶりに質問権を主張した。

「3人は、別々に帰ったと言ってたが、順番についてはどういう風に決めたんだ?」

「それについては、おっさんからの伝言で、拳銃と銃弾を持ち帰る鏡が優先だった。兄貴と俺はどうでも良かったが、兄貴としては、実行犯の俺を先に行かせたかったみたいだな。ただ、俺は兄貴を立てて先に行ってもらったわけよ」

西田は、吉村に更に聴くか確認すると、首を振ったので自分でまた聴くことにした。

留辺蘂るべしべ駅から乗ったんだな? これで間違いない?」

そう言うと、用意していた、警察に資料としてあった留辺蘂駅の写真を見せた。東館は覗きこむように注視していたが、

「うーんどうだろうなあ。そうだったような気はするけどよ……」

と確信を持てないようだった。まあこれに必要以上にこだわる必要はないので、次の質問に移る。

「お前が最後に出発たということだが、時間帯は夕方だったか?」

「いや、昼過ぎに出た。駅弁買って乗り込んだはずだ」

この事から、東館が乗ったのは、おそらくオホーツク6号だと判断出来た。


「東京には、そのまま真っ直ぐ帰ったのか。どっか寄ったとかは?」

西田は、殺人の後も、ふてぶてしく観光しながら帰った本橋の例もあったので、尋ねてみたくなった。

「寄る? 札幌で途中下車して泊まったぐらいだな……。宿は自分で取れって話だったから、ススキノの近くの、サンライズホテルに泊まったよ。何度か札幌に行った時に泊まってたから慣れでな……。ただ、飲みたい気分じゃねえから、そのままホテルからは出なかった。翌日は、貰ってた切符の通り、朝から特急で函館まで行って乗り継いで、東北新幹線で帰った。東京に戻ったのが夕方だったな。やけに綺麗な夕焼けだった……。まあ、東京までの切符は貰ってたけどよ、俺の場合は、自分の金で飛行機って手もあったが、何となく、時間掛けて帰りたかったってのもあった。兄貴は、札幌まで出た後、当日中に新千歳から飛行機で東京まで戻ったらしい。鏡は知らんな。その後は会ってないから。まあ飛行機じゃないことは間違いないんじゃねえの? これでいいかな?」

そう言うと、東館はジェスチャーでタバコを要求した。吉村はヤレヤレという顔をしながらも、胸ポケットからタバコを取り出し、東館に渡し火を付けてやった。



「それから先についても、まだ聴いておきたいことがあるから、もうちょっと我慢してくれ」

西田は東館の様子を見ながらそう言うと、東館に灰皿を渡し、吸い終わるのを待つ。東館は煙を吐いて2人をじっと見ながら、

「俺のやったことが許されるとは思わんが、だとしても、兄貴は少なくとも殺しについては無実だ。その兄貴含め、紫雲(会)や駿府(組)が、おそらく葵一家のめいで殺られたってのは、俺の事件が理由と見ていいんだな?」

と聞いてきた。

「それは、そういう可能性もあるというだけ話で、到底断定は出来ない。他にも理由があることは十分考慮に値する」

西田は、両組織による、江田組との連携が事件を招いた可能性があるという、爆破事件があったことを東館に伝えた際には触れないでおいた、「見せしめ」の件を念頭に置き断定は避けた。


「おいおい! 話が違うじゃねえか! さっきの2人の刑事デカは、事件の口封じが目的と言ってただろ!」

自供させるために騙されたと感じたか、激昂した東館は、立ち上がって、殴りかからんばかりの勢いだったが、吉村がすぐに制した。西田は座ったまま東館を見上げていたが、

「2人がそれしか言わなかったことは悪かった……。上司の俺が責任を持って謝る! ただ、ここまで話してくれたお前には、俺も正直に言うべきだと思っただけだ。勿論、口封じ目的の爆破だった側面は俺はあると考えてる! その上で、他の原因も関係した可能性もあると言っただけだ」

と、落ち着き払った態度を崩さず、その上で1つ1つの言葉を意識して明瞭に告げた。東館はそのまま西田を睨みつけていたが、しばらくするとドサっと腰を下ろした。


「それで、一体どのくらいなんだ、口封じ(の可能性)は?」

「はっきりとはわからない。しかし、このタイミングでやったことは、おそらく別の理由じゃないか? それに便乗して、お前の事件への口封じも理由になった、そうじゃないかと見てる」

西田の正直な発言に、東館は相変わらず苛立ちを隠せなかったが、タバコを灰皿に置き、机に上半身を預けるように刑事2人に向き合い、

「それについてはわかったよ……。ただ、必ず兄貴のかたきは必ず取ってくれ! 俺の自白を鉄砲玉扱いで終わらせんじゃねえぞ!」

と、ドスを利かせた声で凄んだ。西田は、言うまでもなくそれには怯まず、

「爆破の件は、道警ウチが直接捜査するわけじゃない。警視庁だ。いい加減な約束は土台無理だ」

と、視線を逸らさず事実をそのまま語った。これ以上都合の良いことを言ったところで、後から騙されたと更にキレられるだけだろう。東館はフンッと顎をしゃくり上げるような仕草をしたが、

警察サツの連中に期待するだけ、土台無駄なんだろうなあ」

と憎まれ口を叩き、そのままタバコを再び口元へ運んだ。当然、事件への負い目は背負っているだろうが、自分の振る舞いに対する反省より、兄貴分への忠義を重んじる態度に、西田はやり切れなさを隠せずに居た。


「東京に戻った後は、どうだったんだ? 兄貴分の件や東京に不在時の、組への言い訳も含め」

吉村は、東館がタバコを灰皿にねじ込んだ後を見計らって、空気を変える意味もあるのだろう、新たに尋ねた。

「兄貴については、組長命だから、下っ端が「何やってたんすか?」程度で問題なかった。俺について言えば、組長や幹部から嫌味言われたぐらいだったかな……。何せ、組を辞めることは確定してたからよ。それからは俺が辞めるまで、何か問題があったなんてことはなかったと記憶してるぞ」

「つまり、組内部では、犯行はそのままスルーされたということだな?」

「そう考えてもらっていいんじゃねえかな。兄貴は、組長の上川には結果報告したらしいが、まあニュースになってるから意味ないよな。葵一家の方には、上川から報告が行ったんじゃないか? 兄貴には、何もそれについては言わなかったみたいだが」

「その件はわかった。それから、組を年末に抜けた後はどうした?」

「取り敢えず、故郷の宮古の病院に入院してた母親のところで看護ってことだ。1年ぐらいは宮古に居た。その後、仙台の国分町に、大槌の中学でワルやってた頃の後輩が店持ってたから、そいつの所で世話になって、4年目で独立したってところよ。商売自体は、そう上手く行っていたわけじゃねえけど、兄貴からの援助で、それなりの暮らしは出来てたってこった。以上で俺の話は終わりだ」

「終わりって言っても、まだ聞くことはあるから、終わりじゃないんだからな!」

「はいはい、了解しましたよ! それより兄貴を殺った奴、どう考えても葵が絡んでんだから何とかしてくれよな!」

質問を続けていた吉村は念を押したが、それに対し、東館は刑事達への叱咤激励のつもりだったのだろうが、再び凄んでみせた。


※※※※※※※


 取り調べがひとまず終わり、これ以降の捜査について捜査会議が再び行われた。残念ながら、共立病院銃撃事件を、大原に直接指示したと見られる駿府組長の上川と大原は、既に爆殺されているため、そのルートでの事件解明は絶たれていた。また、鏡ルートは、既に数年前の捜査で事実上立件出来なかった。よって、暴力団ルートを通じて、大島へと結びつける事件解決方法は、相当難しいというのが現状だった。


 しかしながら、幾つかの事実確認が出来れば、東館の証言を裏付けられる可能性があるので、北見ルートでも、直接大島へと結び付けられる余地はまだ残されていた。よって、会議では、確認すべき事実と捜査方針がまとめられた。


1)3人が潜伏していた大島海路事務所の4階に、拳銃の銃痕が2発分あったとの証言。現在でも残っていた場合、銃痕から銃弾の成分検出が出来れば、秘密の暴露を立証可能。並びに銃弾の成分分析結果から、実行に使われたものとの一致すれば、犯行の裏付けをより強める。


2)大島海路事務所の、おそらく秘書と思われる初老の男と、2名の青年の協力者の存在が発覚。特定の必要。2名は特に伊坂組か伊坂組関連会社の社員であった(ある)可能性が高い。


3)秘書並びに、青年2名が関与したと見られる犯罪内容について。北見共立病院銃撃事件における犯行関与の形態から、秘書と見られる男については、殺人の共同正犯、青年については殺人幇助での立件を目指す。いずれも犯人蔵匿罪については時効並びに、本来、各立件要件(殺人罪・殺人幇助)に吸収されるので考慮対象外。


4)また、2名によるものと見られる、窃盗(逃走車両調達のため車両盗)の時効が7年のため、現時点で立件が可能。身元不明の毛髪が、盗難逃走車両に鏡、東館以外にも残留しており、2名特定後、殺人幇助による逮捕時に、一致するか、身体検査令状を請求、許可後毛髪採取で要検査。


 更に、2名の勾留日数を稼ぐため、自動車盗を盗難時点で殺人の逃走車両として使用されるという認識がなかったという前提で理論構築し、殺人幇助の一環としてではなく、別の窃盗事件として、取り敢えず立件することも視野に入れる。秘書については、盗品等関与罪の盗品等保管罪(盗難車両保管)に該当するが、こちらも時効で立件不能。


5)病院銃撃事件の前に多発した、北見・網走地方の建設会社銃撃事件に2名が関与している可能性もあり(こちらも銃刀法の中の拳銃等所持違反が最高10年以下の懲役のため、時効が7年で立件可)。殺人幇助で逮捕後に追及可能。


6)事務所から、東館等実行犯グループが移動した、温根湯温泉地区にある元伊坂組の研修施設の状況確認の必要性並びに、当時の伊坂組の管理部署の責任者に、何らかの事実関係を把握していた者がいる可能性あり。


7)また、2名が伊坂組か伊坂組関連会社の社員であった可能性が高いことから、伊坂組社長の伊坂政光の関与、つまり指示や命令が、2名の青年が関与した上記全ての犯罪含め疑われる。


 以上


※※※※※※※


 当然のことながら、大島海路事務所側の関与を科学的に裏付けるには、射撃訓練を事務所内でしていたという証拠を確保することが出来るかどうかが、最も重要な鍵になると見なされた。だが、7年という立ちふさがった時間の壁が、それにとって大きな問題となった。幸い、犯罪の大半は、ギリギリ7年という時効に間に合ったのが、最低限の運の良さだろうか。


「7年前の銃痕が、事務所の人間が銃痕と認識していなかったとしても、普通に改装なんかで補修やら改修されてたら、どうしようもないですね」

吉村が指摘すると、

「7年かあ……。微妙なところだな。貧乏人ならともかく、大島の事務所だからなあ。リフォームぐらいしてても、そりゃおかしくない」

と、日下も同調した。


「とにかく、事務所内部の状況が、一体どうなってるか探らないとお話にならんな。もし、銃痕が残っていたなら、すぐにでもガサ入れとなるが」

その小藪の意見に、三谷が異論を唱えた。

「確かに、早急にガサ入れしたいのは確かですが、3名、出来れば社長の伊坂政光の逮捕も同時にやらないと、色々と問題が出るんじゃないですか? 口裏合わせられても困りますし、何か証拠でも隠滅されたらたまりません。一気に始末しないと……。本音としちゃ、大島海路もやっておかないとならんのでしょうが、こればっかりは相当証拠積み上げないと無理ですからねえ……」

「色んなタイミングも考慮しないとならんよな……」

三谷の意見に、小藪は苦虫を噛み潰した表情をしながら、机を2、3度軽く拳で打ち付けた。

「いずれにしても、本丸に近づいてきた以上は、焦りは禁物です。しかし、いざとなれば大胆に行く必要があるでしょう。まずは、事前の裏取りをしっかりしたいところです。問題となるのは、佐田実の事件については時効が迫っているということで、こちらについては、ある程度気を付けておかないと」

西田も慎重な姿勢を崩さなかったと同時に、佐田実殺害事件の時効については気にしていた。


「狙いとしちゃ、秘書と見られる方については、病院銃撃事件の共同正犯としてストレートに行くしかなさそうですね。ただ、若い2名については、色々やりようがありそうです。建設会社銃撃については、現状は証拠を見つけることが難しいので、後回しですか……。逃走車の盗難の方ですが、これは殺人幇助で逮捕してから、身体検査令状取って毛髪を採取し、分析という方が証拠収集上も適当ですし、こちらも結果的には後回しですかねえ……。となると、やはり殺人幇助で最初からストレートに行くのがベストでしょうか? 結果的には、両者共に同じようなやり方になってしまいますね……。伊坂はどうしましょうか? 若い2人が、好き勝手に出来るわけもなさそうですから、教唆狙いですか? 或いは、正犯性を強調して共謀共同正犯扱いか……。実際そうだったんでしょうが、どちらにせよ、かなり際どい逮捕になりそうですよ、2人を取り調べして、関与の証言を得てからならともかく」

吉村は早口で立て続けに、所見を羅列して述べたが、

「そうだな。結果としては、秘書らしき方を本丸で逮捕して、若い連中の方は、その後も色々調べて、立件できれば再逮捕で長期勾留という算段か……。通例の別件(逮捕)とは逆のパターンだが仕方ない。伊坂についてはまあ……、今は考えたくないな」

と、三谷は同意しつつ苦笑した。

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