第5章 隻腕鬼の噂

 昼食は署の近くにあるファミリーレストランで取ることにした。約束通り婦警の早苗さなえも誘い女子四人でのランチとなった。地元の名物とはいかなかったが仕方がない。早苗は理真りまへの興味しきりで、次々に質問を浴びせていた。探偵のこと、作家のこと。そんなトークが一段落して、理真が逆に早苗に質問をしだした。


「早苗ちゃんも〈隻腕鬼〉の噂は聞いたことあるの?」

「はい、ありますよ。子供の頃は〈隻腕〉なんて言葉知らなかったから、〈セキワンキ〉って意味もわからないで言葉だけで憶えてましたけど。男の子の中には〈セキワンキ〉を探しに行くなんて山に入っていった子たちもいましたよ」

「それで、見つかったの?」

「全然。山深くまで入ってしまって遭難しそうになって大騒ぎになりましたよ。捜索隊が出る寸前だったんです。それから学校の校長先生が全校集会で注意することになって。『隻腕鬼なんていません』なんて、普段真面目な校長先生が言うものだから、私、ちょっとおかしくって。あ、でも私の世代じゃないんですけど、下級生で隻腕鬼を見たっていう子がいました。まあ、目撃情報だけはあるんですよ。こういう噂ですから。でも、その子はそんな噂話に興味を持つような子じゃないんで、その子が言うことだから信憑性があって。しかも結構具体的なんです」

「具体的? どんな?」

「隻腕鬼が絵を描いてたんですって」


 思わず箸を止めた。理真、丸柴まるしば刑事と顔を見合わせる。早苗はそんな私たちには気が付いた様子もなく話を続ける。


「家族で山にキャンプに行ったときに、その子は木の実を拾いにひとり山中へ入っていったんですって。そうしたら、イーゼルって言うんですか? カンバスを立て掛けておく道具、その前に座って絵を描いてる人を見たっていうんです。その人は右手で筆を握ってて、そうすると普通パレットは左手で持つじゃないですか、でもパレットは横にある台の上に置いてあって。どんな絵を描いてるんだろうって思って近づいていったら、その人、気配に気付いたみたいで、手早く道具をしまって立ち去っちゃったんですって。その子、そのときは別に変な人だな、くらいにしか思ってなかったそうなんですけど、その話を友達にしたら、それは隻腕鬼だったんじゃないか、って言われて。思い出してみると、道具をしまう時も右腕しか使ってなかったし、立ち去る姿の、コートを着てたらしいんですけど、その左袖が、ゆらゆらはためいていたような気がしたって」


 間多良春頼まだらしゅんらいは画家志望だったという。彼が失ったのは利き腕の左腕だが、世の中が右利き用に作られているため、左利きの人は右手もある程度使える。訓練を重ねれば左利きだった人が右手で絵を描けるようになることは不可能ではないだろう。


「あ、もうこんな時間。私、戻らないと」


 早苗は腕時計を見て、いそいそと残りの食事をかき込む。食べ終わり財布を出そうとする早苗に、丸柴刑事が、


「早苗ちゃん、ここはいいわよ」

「ごちそうさまです。お仕事頑張って下さい」早苗は頭を下げ、「安堂あんどうさんと江嶋えじまさんも、また遊びに来て下さい。今度は新井あらい署刑事課自慢のコーヒーを出しますから」

「期待してるね。サインもするから、今度、本持ってきてね」


 理真のウインクを受けた早苗は、心なしか頬を赤らめ、それじゃ、と、足早に店を出て行った。


「初々しいわねー。昔を思い出すわー」


 窓の外、お財布片手に駆け足で署に戻る早苗を見送りながら、丸柴刑事がため息をついた。


丸姉まるねえにもあんな時代があったんだ。ちょっと信じられないけど」

「何を言うか」

「あのさ、私たちも一時に集合じゃなかったっけ」


 私の言葉で二人は同時に腕時計を見る。私も自分の腕時計に目を落とすと、午後一時ぴったりだった。



 署の玄関前では、すでに桑原くわばら刑事らが待っていた。五分の遅刻をしてしまった。すみません、と丸柴刑事が謝ったが、桑原刑事は、おう、と一言発しただけだった。


「これが僕だったら、一分遅れただけでえらい怒鳴られてるところですよ」


 桑原刑事の目を盗んで、加藤かとう刑事が私たちにぼそりと漏らした。


 隻腕鬼の目撃現場には、桑原、加藤、目撃者。丸柴、理真、私。と二台の車で向かうことになった。目撃者のしょっ引かれた男、名前は矢作やはぎというそうだ。

 目撃現場までは車で二十分程度。菊柳きくやなぎ家の別荘から新井署へ来た道を逆走するような行路となった。


「ここだよ。ここに立って向こうを見たら、あいつがいたんだ」


 矢作が指定した目撃場所は林道に入る手前、町中をすぐ外れたところだった。道路のすぐ横は林となっている。加藤刑事が隻腕鬼役となって木々の間に分け入っていく。


「もう少し奥、そうそう、その辺り」


 矢作がオーケーを出した。加藤刑事が立った場所は目撃地点より七から八メートルというところか。大ざっぱではあったが、矢作の目測はあながち外れてはいなかったということだ。


「この距離じゃ、顔まではよく確認できんな。見えるのも横顔だしな」


 桑原刑事が矢作をどかして、自分が目撃位置に立って加藤刑事のほうを見た。加藤刑事は、目撃証言通り背中を向けて振り向くようなポーズを取っている。


「おい、隻腕鬼はこの後どうしたんだ」

「そんなの知らないよ。俺はもう、逃げるので精一杯で。とても後ろを振り向く勇気なんて」

「だらしのないやつだな」

「そうは言うけどね、クワさん……」

「桑原刑事」理真が二人の会話に割って入り、「菊柳家で殺害されていた被害者なんですけど、こちらの矢作さんに面通しはしましたか?」

「ん? ああ、したよ。知らないやつだとさ。おい、本当に知らんのか、よく思い出してみろ、浮浪者仲間にいなかったのか? もう一度見るか」

「勘弁して下さいよ。本当に知らないんだって。また死体の顔を拝むのなんて、ご免だよ。だいたい、俺たちは浮浪者じゃないからね、寝るとこと職がないだけであって……」

「死体の写真を公開するのは問題があるから、現在似顔絵を描いて目撃情報を募っている。こいつのような浮浪者にも直接聞き込みをして回っているんだが」


 桑原刑事がそう教えてくれた。


「そうよね、今回の事件は、まだ被害者が誰なのかも分かってないのよね」


 丸柴刑事は思い出したように言った。


「それに、動機もね」理真が続ける。

「え? 動機は、隻腕鬼の復讐なんだろ?」


 矢作が、さも当然というように言った。それを聞いた理真は、


「だとしたら、あの被害者は隻腕鬼、間多良春頼に殺されるだけの恨みがある人物だった? それとも隻腕鬼を目撃してしまった〈とばっちり〉で殺されてしまっただけ?」

「後者だとすると」桑原刑事が会話に参加してくる。「今の隻腕鬼は余程危険な存在ということだな。こんな町の近くに現れたとなれば、また市民が被害に遭わないとも限らない」

「やっぱり俺が一目散に逃げたのは正解だったんだよ。まごまごしてたら俺が二人目の犠牲者になってたかもしれない」


 矢作は身を震わせた。次に丸柴刑事が、


「前者だとしたら、どうなの。あの被害者は間多良に関係のある人物ということ? 過去の交友関係は今洗っている最中だけど、該当する人物が出てくるのか、出てきたとして、なぜ殺されなければならなかったのか。動機の糾明は難航しそうね」

「さらに根本的に考えて」


 理真は二、三歩歩いて立ち止まった。


「隻腕鬼は、この事件の犯人は、本当に間多良春頼なの?」


 それに答えるものはなく、風に木々が揺れる音が聞こえるだけだった。



 その後、隻腕鬼の目撃地点で遺留品などがないか周辺を捜索したが何も出てはこなかった。林の中は背の低い植物が生い茂っており足跡などの痕跡はまず残らない。時折通りかかる住人にも聞き込みをかけたが、怪しい人物や変わったことなどの情報がもたらされることはなかった。桑原刑事はあとで鑑識を入れると言っていたが成果は期待できそうにない。私たちは、ひとまず新井署へ戻ることにした。


「あの矢作って人、現場で帰しちゃったんですね」

「そうね。あれ以上有力な情報を得られそうにないから。矢作さんも早く解放されたがってたし」


 私と丸柴刑事の会話の通り、帰りの桑原刑事の車は行きよりもひとり少ない人数となっていた。



 新井署の会議室の一室を借りて、私たちは簡単な捜査会議を開くことにした。桑原、加藤両刑事が書類を持ってくる。後から入ってきたのは婦警の早苗だ。人数分のコーヒーカップを乗せたお盆を持っている。こんなに早く自慢のコーヒーをご馳走になれるとは思わなかった。


「さて、まずは検屍の結果が出そろった。それからいこうか」


 早苗が一礼して退室したあと、桑原刑事のその言葉を合図に会議は開始された。ここにある資料をもとにしての正式な会議は昨日行われているという。今日駆けつけた理真のために、この会議は設けられたということか。


「加藤」桑原刑事の声に加藤刑事が立ち上がったが、「本当の会議じゃねえんだ。わざわざ立たなくてもいいよ」


 その言葉を受けて加藤刑事は椅子に座り直し、書類を読み上げ始めた。


「被害者は男性、年齢五十から六十歳程度と推定されます。血液型はA型。指紋は前科者との一致はありません。左腕を切断された状態で発見されました。切断痕には生活反応が見られず、死後切断されたものとみて間違いありません。切断位置は二の腕中程からやや肩よりの位置。現場周辺の捜索も行いましたが、切断された左腕は発見されていません。

 死亡推定日は六月三日。死体の発見が五日の昼間ですので、発見される二日前に死亡したものと考えられます。死因は心不全によるものと推定されます。通常であれば自然死と診断されてしかるべき死因ですが、死体の状態が状態ですので、何かしら大きなショックが原因で死に至ったという可能性も捨てきれません。体には特に目立つ外傷はなし。体内より毒物、薬物は検出されませんでした。

 所持品はなし。服装は下着に紺色の薄手のセーター、グレーの作業ズボン、白いスニーカー。かなり使い込んであることに加え大量生産品のため、出所から身元を特定するのは不可能かと思われます。歯に治療痕がありました。専門医に診せたところ、かなり古い治療痕のようです。市内、周辺の歯科医に当たっていますが、今のところ一致するカルテの報告はありません。何十年も経過した治療痕だろうということですので、治療した医院はすでに畳まれているか、まだ開いていても、カルテを残してはいないだろうと。こちらからの身元の判明も絶望的です。

 死体の第一発見者は、菊柳可南子かなこ玲奈れいな親子と、沖庭晋太郎おきにわしんたろう。三人は妙高みょうこう市の山裾にある同家の別荘を五日の昼に訪れた際、庭に仰向けの状態で倒れている死体を発見。沖庭の携帯電話にて110番通報されています。通報時刻は午後零時五十二分。三人とも死体となった人物に面識はないと証言しています。

 凶器、死体の左腕を切断した凶器のことですが、同別荘の納屋にあった薪割り用の斧であることが分かっています。刃に血がついた状態で納屋にしまってありました。指紋は出ませんでした。傷口の形状、付着していた血液のDNA鑑定結果も死体のものと一致しています。死体の左腕切断面直下の地面に鋭いへこみがあり、斧の刃の形状と一致しています。したがって、犯人が斧を振るい左腕を切断したあと、死体は動かされていないと考えられます。死斑の様子からもそれは裏付けられています。現場にはほとんど出血はみられませんでしたが、死後切断のため出血はかなり抑えられたのだろうと見られます。犯人が返り血を浴びるほどの出血はなかったか、あったとしても、ごく少量だろうと考えられます。死体に関する所見は以上です」


 加藤刑事は、ほぼ淀みなく報告を終えた。続いて桑原刑事が手帳を開き、


「死体の顔を似顔絵にして聞き込みに回ってるが有力な情報はなし。有力なってのは省いても構わないな。浮浪者連中も顔見知りにこんなのはいないってよ。まあ、こんなところだな」


 桑原刑事は、言い終わるとコーヒーをブラックのまま旨そうにすすった。


「今のところ、分からないことは」丸柴刑事がひと呼吸おいて、「被害者の身元、本当の死因、左腕が切断された理由。そんなところ? まあ、犯人は当然として」


 丸柴刑事はそこまで言って理真に顔を向けた。


「それと」理真はそれを受けて話し出す。「被害者はなぜ菊柳の別荘で殺害されていたのか? 切断された左腕が見つからないのはなぜか?」

「その中で、何か答えを出せそうなものはあるかい?」


 桑原刑事は、早くも飲み終えた空のコーヒーカップを脇に追いやって理真に訊いた。


「あるひとつの仮説を立てれば、全てに説明が付くんですよね」

「その仮説ってのは、まさか……」

「そうです。犯人が隻腕鬼こと間多良春頼だと仮定した場合です」

「隻腕鬼……」


 私は呟いた。丸柴刑事、加藤刑事も神妙な表情を見せる。理真は続けて、


「被害者は身元もはっきりしない浮浪者。浮浪者って言うと矢作さんに怒られるんでしたっけ。ねぐらとするため普段人の住まない菊柳家の別荘を訪れる。施錠はされていますけれど庭や納屋には入られますからね。そこで被害者は隻腕鬼と遭遇してしまう。驚いた被害者はショック死。隻腕鬼は、自分が現れたというメッセージを残すために被害者の左腕を切断。左腕は戦利品として持ち帰る」

「やつは何でまたそんな真似を。メッセージって、誰に対しての」

「それはもちろん復讐ですよ。自分の左腕を奪った菊柳源市げんいちに対しての。もしかしたら、それを明確にするために隻腕鬼はショック死した被害者の死体を運んで、わざわざ菊柳家の別荘で左腕を切断したのかもしれません。死斑が現れるよりも早く」

「そんな馬鹿げた話が……」

「でも、これは私がここに来る前に丸柴刑事から聞かされていた話ですよ。警察でも当然そう考えているのでは?」


 理真がそれを言うと、桑原刑事は黙ってしまった。


「菊柳源市ですか?」


 理真の言葉に図星を突かれたように、桑原刑事は、ふう、と息を吐き、


「俺だってそう考えたさ。いや、古くからここらに住んでる人間なら、みんな。実際、隻腕鬼、いや、犯人を捜すため山狩りを行おうと意見も出た。でもな、菊柳の爺さんの一声で中止だよ。警察がそんなわけの分からない噂に踊らされてどうする、と。隻腕鬼、馬鹿馬鹿しい。そんなものはいない、とね」

「源市さんは今でもそれだけの影響力を持っているんですね」

「ああ、源市も年だし、社長職を退いて会長になったことで、今まで言いたいことを言えなかったような人間が意見したりすることはあると聞いてるがね。確かに以前ほどの威光はなくなったというが、組織の上にいるような年寄り連中には関係ないみたいだな。昔のおっかない辣腕社長のイメージが抜けないんだろう。犯人が隻腕鬼、間多良春頼で、犯行動機が自分への復讐ってことになると、源市は自分には間多良から復讐されるだけの理由がある、すなわち三十年前の自分の蛮行を認めちまうことになるからな。ま、本当のことは分からんがね。俺も半信半疑だったよ。何十年も前の復讐鬼なんて。だが、矢作の野郎が見たって言ってるのを聞いてな。あいつは食えねえやつだが、あんなおかしな嘘をつくやつじゃあねえんだ」


 ここで丸柴刑事は、ランチタイムに婦警の早苗から聞いた話を聞かせた。それを神妙に聞いていた桑原刑事は、私たちに断りを入れてから灰皿を引き寄せ煙草を咥えて火をつける。


「早苗ちゃんがそんなことを。若い女の子とも喋ってみるもんだな。加藤、お前は何かないのか、そういった話」

「私は新潟市出身で、こちらに来たのは刑事になってからですから。隻腕鬼なんて聞いたのは今回の事件が起きて初めてですよ」

「大体分かりました。私が呼ばれた理由が」理真はコーヒーを飲み干して、「警察は色々なしがらみで思うように動けない。でも、素人探偵が勝手に捜査する分にはっていうことですね」


 桑原刑事は苦笑いする。そうだ、昨日新潟市内で会ったとき丸柴刑事は、理真を呼ぶ理由がある、と言っていた。その理由がこれか。私もすっかりそのことを忘れていたよ。


「でも、そうすると、警察としてはこの事件、どう落とし所をつけるつもりなんですか」

「おいおい、人聞きの悪いこと言うなよ探偵さん。警察だってやるべきことはやるぜ。特に隻腕鬼だ。やつが本当に無差別に人を襲う殺人鬼だってんなら、当たり前だが放ってはおけねえ。町を中心に警備体制を敷いて絶対に引っ捕らえてやる」桑原刑事は鼻息荒く、煙草の煙を鼻孔から吹き出して、「それで探偵さんは、これからどうする?」

「私たちは菊柳家に呼ばれているんです。色々探ってきますよ。素人探偵ならではの小回りのよさで」

「源市はかなりの曲者だからな。気を付けろよ。何か警察の手が借りたいときは加藤に連絡してくれ」


 桑原刑事が加藤刑事に向かって顎をしゃくると、加藤刑事は懐から名刺を取り出し、携帯番号が書いてありますので、と言って理真に渡した。私にも一枚くれた。


「俺たちはまだ仕事だ、じゃあな、探偵さん」


 勢いよく椅子から立ち上がり、桑原刑事は部屋を出る。加藤刑事も一礼して続いた。


「がんばってね」


 丸柴刑事も部屋を出た。


「さて、夕飯をご馳走になりに行きますか」


 理真は大きく伸びをする。腕時計を見るともう夕飯時だが、まだ外は明るい。窓からは山が見える。西日を受けて新緑が輝いている。この山のどこかに隻腕鬼は潜伏しているのだろうか。窓枠に手をあてていくら目を凝らしても、木々や緑の葉が揺らめくのが見えるだけだった。

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