アーク・ソール
血の交換、血の契約と呼ばれるもので、アーク・ソールが本来の宿り主であるパイロットを喪失したため、新たな宿り主を受け入れるために行う儀式なのだ。
そうこの創成されたアーク・ソールはまだ完成に至っていないのだ。
コアと骨組みだけの存在だから、新たな宿り主を探し、その肉体を得て、彩られ奏でなくては本当の在り方ではないのだ。
ーー新たなパイロットを望んでいるのね?
新たにパイロットを選ぶためには、新たに適格者の血肉を得ればいいのだ。
そして、その選ばれたパイロットも、アーク・ソールの血を…
アーク・ソールはおもむろにマヤノに指を突き出す、その指は血が滲んでいた。
「やっぱり?」
眉毛を片方だけあげると、彼女は近づいた。
その血を軽く舐めとった。
…お互いの血を交換するのだ。
ドックンと深く一回だけ心臓が跳ねあがった。
まるで、残像が起きるように…
それは、新しい生命の始まりだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます