ー上章ー



 というわけで、兎は一羽二羽と数えるようになったのです。

 え? 長かった上に理由がひどい?

 それはすみませんでした。

 まあ、これは諸説ある中のひとつということで、興味が湧いたなら調べてみるのもいいでしょう。


 ではお詫びに、その後夜斗くんがどうなったのか、お話ししますね?



 その後夜斗くんは、今で言うところの新潟県に足を延ばします。

 そこには沢山の兎が居るそうで、一人ぼっちで寂しかった夜斗くんにはもってこいの場所だったのでしょう。

 そこでの夜斗くんは、何と言いますか。別人、いや別兎になったような暮らしぶりだったそうです。


 ちょっとこの先、聞いてもらっていいですか?

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