第15話
朝、ある人物から一本の電話が掛かってきた。
それが僕の本日の予定を決めた。
◯◯◯◯
「菊姉、車出せる?」
リビングで寛いでいた菊姉に僕はそう声を掛けた。菊姉はどうして?と言った風な顔をこちらに見せてくる。
「ちょっと野暮用……」
「ふーん。面倒臭いんだ」
「休日の睡眠より優先させたい物はないよ」
「それでも断らないってことは、もしかして恋人?」
猫目を少し細め、唇は弧を描き、面白いことを見つけたぞ、と菊姉の顔には大きく書かれてあった。
「そんなのいない」
「じゃあ片思い?」
菊姉は歌うように質問を重ねる。
「だとしたら嬉々として引き受けている」
「でも女の子からの頼み事なんだ?」
「まぁ」
「可愛い?」
「容姿は整ってる」
「ふーん」
菊姉は鋭い。よって嘘や誤魔化しは効かず、仮に誤魔化したとしても、簡単に見抜いてしまう。
菊姉の前では嘘は吐かない、目を逸らさない、聞かれたこと以上は喋らない。僕が17年間共に生活してきた中で見つけた菊姉対策の概要である。
「で、何処に?」
「かしたき屋」
菊姉の目が見開かれた。
「あらグットタイミング。私も行く予定があったの」
少し目を丸くした菊姉が私も私もと、右手を上げた。と、そこで僕の中で一つ予感めいたものが生まれた。
そう言えば彼女も菊姉と同じ趣味を持っていたな。
「もしかして新作乙女ゲー?」
「うん!」
「俺しゅご?」
「そう!」
僕の予感が当たった瞬間だった。
「お願い出来る?」
「そーね。乗せてってもいいけど、条件があるわ」
僕と縁のある女性は、どうしてこうも嫌な笑みを浮かべる人が多いのだろう。
◯◯◯◯
我が家は駅から見て南東に位置し、かしたき屋は駅から見て北に位置する。我が家とかしたき屋の直線距離は凡そ6キロ。実際に走行するとなると7キロ程になるだろう。因みに総合病院は西側にあり、我が家から5キロ程度の所に位置する。自転車で行けないこともないが割と骨が折れる。寧ろ骨が折れるかもしれない。それを筋肉痛だけで済ませた僕は、超人と言える。
ともあれそんな所に位置するかしたき屋だが、主に子供向けの手作り玩具を売っている。
店主は年は既に200を超えていると噂されるお爺さんだ。嘘だとは思うが、僕の母が子供の時からお爺さんだったと言うのだから不気味なものがある。
しかし本日、厄介になるのはその人ではない。
そのご老体の孫に当たるオネエサンとオバサンの境界線を彷徨う御方である。
この方は一見引きこもりなのだが、ただの引きこもりに非ず。全世界の引きこもり君が夢見る、リッチな引きこもりである。ちらりと話を聞いた感じでは、株やら何やらで大層儲けてらっしゃるらしい。その総資産は計り知れず、もしかしたら、ここ周山海町一の、もしかしたら県一の金持ちとまで言われている。というのも、偶に黒服の男たちが、かしたき屋に訪れているという目撃情報がよくあり、彼らは県会議員や市会議員の秘書らしいのだ。未だ噂の域を出ないが、それが真実であれば、彼女の持つ力は計り知れない。
そして、そんな彼女が趣味の一環で乙女のゲームを取り扱っており、其れ故に今日こうして訪ねてきたのである。
菊姉曰く、どんなマイナーな物でも発売日には必ず仕入れているらしい。従って、乙女のゲームを生き甲斐とする我が姉にとって、それはそれは大切なお方らしい。
そして此度、僕に依頼してきた彼女も、その方に頻繁にお世話になっているのだろう。
「忍さーん。いますか?」
かしたき屋に着くや否や、菊姉がその御方の名前を呼んだ。
程なくして、のっそのっそとその方は現れた。いつも通り色気のないジャージ上下を着て、伸び放題の髪を掻きながら歩いてくる女性からは、やはり金持ちの風格は見いだせない。能ある鷹が爪を隠しているのだろうか。
「あら菊音ちゃんに、陽平くん。二人同時は珍しいね」
菊姉にパシられて僕もかしたき屋にはよく来るので、忍さんとは顔なじみである。パシられてくるのでその時は菊姉が一緒に居る筈もなく、思えば忍さんの言う通り、姉と二人でここに来たのは久しぶりかもしれない。
「それより忍さん。例の物は入ってますか?」
菊姉は高ぶる気持ちを抑えられないと言った感じにそう問うた。菊姉と、僕の依頼主が今欲しているゲームは、何年か前にメガヒット作品を生み出した脚本家の最新作で前評判がとんでもないことになっており、菊姉も今日という日を今か今かと待ち侘びていたらしい。
「俺しゅごでしょ?誰に物いってるのかしら?」
樫滝忍さんはニヒルな笑みを浮かべて、その顔に掛けられた牛乳瓶底の様なメガネを光らせた。その芝居染みた仕草がとても似合っていた。
「流っ石です‼︎ 忍さん‼︎‼︎」
菊姉はまるで神を見ている様に瞳を輝かせる。その様子に若干引きながら、僕も口を開いた。
「あの忍さん。僕は今日、園部茉莉子の御遣いで来たんですけど。こっちも俺しゅらで、予約はしてると言ってました」
「へぇ、マリちゃんの?」
今朝、園部さんが例の僕の痛発言の録音を消す代わりに、今日発売の乙女ゲームを買ってきてくれと頼まれたのだ。同じ条件で絵を教えてくれと言われた時は断ったが、ゲームを買って届ける程度であの悪しき録音が消えるのならと、今回は承諾したのだ。
先日の事もあり、顔を合わすのはどうも気不味いが、どうせ明日からは登下校を共にしないといけないのだ。嫌な事から逃げたくても、逃げきれない事が分かっているならば、逃避は得策ではない。一度何食わぬ顔で会ってしまえば、案外何とかなるものだ。
とは言え臆病な僕は、まだゲームを購入するという段階だというのに、既に心臓バクバクで、ビクビクしてますけどね。
「今園部さんとは同じクラスメイトでして。彼女が最近怪我したのは知っていますか?
忍さんは勿論という様に頷いた。
「彼女一人では取りに来れない状況になった結果、家が近く、この店も知っていた僕にお鉢が回ってきたって訳です」
「へぇ。あのマリちゃんが乙女ゲームをやっている事を他の人に話したんだ」
忍さんは心底驚いたようにそう言った。まぁ確かに園部さんが他人にこの趣味を話すのは意外かもしれない。
案外園部さんは外面を気にする面がある。僕に対しては開き直っている部分があるが、彼女と久しぶりにクラスメイトになってその事がよく分かった。
彼女は頼りになる存在として周りから認識されている。
例を挙げるならば、授業の合間合間には大抵彼女のミニ講義。
なまじ勉強に真面目な人が多い篠樫学園故、勉強面で彼女を当てにする人が多く、先刻や次の授業の内容について質問をする人が後を絶たないのだ。授業の休み時間くらいゆっくりしたいだろうが、園部さんは嫌な顔をせず、その質問に丁寧に答えていた。
勉強面だけでなく、その他の事でも彼女は色んな人から頼りにされている。具体的な話はよく分からないが、彼女に頭を下げお礼を言いながら教室を後にする生徒を、この一週間よく見かけた。
そんな頼りになる素敵な彼女は偶像視され、その言動の自由を狭まれる。彼女は居眠りする事を、廊下で躓く事を、お腹を鳴らす事を、暗黙の内に禁じられている。
そんな理想の押し付けなんて無視すれば良いが、彼女は未だ皆のアイドルのままだ。その姿が何の脚色もない素の彼女だとは、僕は思えない。
だからこそ趣味が乙女ゲーム何て事は、中々言い出せる事ではないだろう。
「何ていうか、姉がこの通りでして。その影響を奇しくも受け、それなりにこの手のゲームの知識を持っていた結果、偶然彼女の趣味に気付いたというか何と言いますか」
「へぇ美少女の秘密の趣味に気付いてしまったなんて、これなんてエロゲ?って展開だね」
「そう言われてみればそうですね。はは」
ふと視線を横に移すと、いやらしい笑みを浮かべた菊姉がそこにいた。それから目を逸らし、忍さんを見ると、何故か彼女も似たような笑みを浮かべている。
これだから何でも恋愛話に直結させたがる乙女ゲーマーは苦手なんだよな。
僕は思わず天を仰いだ。
ジーザス。
◎◎◎◎◎◎◎◎
その後、かしたき屋で例の物を無事に買うと、菊姉の車に乗せてもらい園部さんの家を目指していた。
やがて今朝、園部さんから教わった住所に辿り着くと、ごく普通の家がそこにはあった。そこらに建っている民家と何ら変わり映えのしない、そんな家。門の右脇に表札があり、そこには達筆で「園部」と大きく書かかれていた。
知人の家を見る時、その人とその家の雰囲気にギャップを感じる事が間々あるが、今回もそれを感じた。彼女の持つ一面から彼女の全面を想像するのは失礼極まりない事なのだが、やはりギャップを感じずにはいられなかった。
完璧超人の園部茉莉子はただの一般市民と言う事は既知の事だ。しかし実際に彼女の平凡な宅を見ることで改めてそれを感じた。
「園部何さんって言うんだっけ?陽ちゃんの想い人は」
「まりこ。別に想ってない。ただのクラスメイト」
「ふーん、ただの、ね」
世話係を引き受けている以上、ただのと言うのは適切ではないかもしれないが、概ね「ただの」の範疇だろう。少なくとも姉が望んでいる様な事はない。
「あー、どんな子か楽しみ」
リアルでゲーム仲間が欲しいから園部さんを紹介しろというのが、車に乗せて貰う事の条件だった。よってこれから菊姉を園部さんに会わせないといけない。その条件はゲーム仲間云々よりも、ただ単に園部茉莉子という人に興味がある為出された物は明確だった。
何度もそんなんじゃないと言うのに我が姉ながら俗な人間である。
しかし、同時に姉の存在が少し助けにもなっているのも事実だった。金曜日の放課後の事があった為、ただ買ってきたゲームを手渡すだけとしても、2人で会うのはやっぱり気不味い。
今朝の電話の時は急であったのと、要件を告げるなり切られてしまい、何と感じる間もなかったが、今は違う。
面と向かったら多分僕は挙動不審者になる。あの日と同じ話題を振られたら、恐らく固まって何も出来なくなる。そういう意味では姉と一緒というのは、精神的に随分と楽だった。
インターホンを押す。
菊姉がいなければ、この行為ですら躊躇し時間を食っていただろう。その結果、うら若き女性の家の外に不審な者がいると通報されていたかもしれない。
「はい」
程なくしてデシタルに置換された女性の声が聞こえた。僕は苗字を告げようとインターホンに顔を近づける。
その瞬間だった。
カシャっと、デシタルデジタルした音が僕の耳に届いた。
突然の事に呆然としていると、再びカシャリと音が……。
ハッとして、焦点をインターホンに合わせ目を凝らすと、そこにカメラが埋め込まれている事に気がつく。
何が起きたのか理解したと同時に僕は飛び退いた。
しかし既に後の祭り。
背後からは菊姉の大きな笑い声、目前にある黒い機械からも笑い声。女性の笑い声に包まれて、何と幸福な男なのだろうと僕は歯を食い縛りました。
一言物を申してやろうと僕は門をくぐり、腕まくりしながら玄関へ向かう。
「いらっしゃい。今か今かとお待ちしておりました」
玄関扉を開けると、車椅子に乗った美少女がそこに。
手にはスマホが握られ、僕の可愛らしい惚けた顔がその画面には映っていた。
十中八九先程撮られた物だろう。
「僕のメイゲンを盗聴したり、僕の顔を盗撮したり、やってる事はストーカーと大して変わらないね!」
園部さんは何も答えず、本当に、本当に楽しそうな笑みを浮かべていた。
「まりこちゃん?貴方良い性格してるわ」
僕の後ろにいた菊姉がヒョイと顔を出し園部さんに声を掛けた。
予期せぬ人が現れた為か、満面の笑みから一変、園部さんは少し面食らった様子だ。お返しにその間抜け顔をスマホ納めてやろうと、瞬時にポケットからスマホを取り出すが、その瞬間にはもう園部さんは鬼の笑顔を作り終えていた。
コホン。
「こちらは姉の藤島菊。今回誰かさんのせいで遠出をしなければならなくなった為、協力を頼みました」
僕はここぞとばかりに、嫌味たらしくそう言った。知らない人に手間を取らせたと知ったら、誰だって良心が痛むであろう。実際菊姉は本当に面倒臭い事は何が何でもやらない人なので、そんな事を気にする必要はないのだが、せめてもの反撃である。
せいぜい気を揉むがいい。
「藤島菊です。全然気にしなくて良いよ。陽平の片想いの相手を見に来ただけだからね」
「は?」
ズッコケた。何言ってるのこの人。園部さんも菊姉の爆弾発言を受け、前につんのめって阿保みたいな顔をしているじゃないか。
今こそシャッターチャンスなんだろうけど、それどころじゃない。
「ちょいちょい菊姉さんや。冗談きついよ。それに片想いって事を相手にバラしてしまったら、その先は両思いか失恋の二択。どっちにしろ片想いは終わりを迎えてしまうのは理解できますか?それだと菊姉の片想いの相手を見に来るっていう目的は遂げられなくなってしまうよ。まぁ片思いでもなんでも無いけどね」
「陽平、悪いけど何言ってるか全然分かんない」
「菊姉は僕を苛めて何がしたいの?」
「失礼ね。私は自己紹介代わりにちょっと場を和ませただけじゃない」
「頭の辞書に正しく載ってる言葉しか使わない方が良いですよ」
「ちゃあ〜んと載ってますよーだ。ムキになっちゃってさ。あーやしんだ」
あーやしんだあやしんだ、と菊姉は歌う。場所に余裕があればコサックダンスをおっぱじめそうなノリである。
正直そんな姉を殴りたくなったが、殴れば反作用が働くのは必至、そして必死。何が楽しくて生きてるか分からない僕だけれど、命は惜しい。
園部さんはと言うと、明後日の方向を見つめていた。
「園部さん。今を見て今を。明後日向いても未来は分からないよ。盗撮云々についてはもう何も言わないから、援護射撃して下さいまし!」
「私常日頃から貴方からはイヤラシイ目つきで見られている気がしてたの」
園部さんは怯えた表情を見せ腕をさする。
「まさかの僕を攻撃?」
「ははは、やっぱり茉莉子ちゃん良いわ」
この流れはマズイ。
思えばこの二人が同時に居合わせて僕が無事なはずが無い。菊姉と園部さんを会わせるべきじゃなかったんだ。
「はいこれ」
僕は変な流れを断ち切るべく、依頼品を園部さんに渡す。
「え?あぁ、ありがとう」
急に流れが本題に移った為か、園部さんは若干慌てた様子でそれを受け取った。しかし中身を確認した瞬間、恍惚とした表情を浮かべ、口元にはだらしがない笑顔を貼り付けている。その様子は菊姉が新しいゲームを買ってきた時と同じで可笑しかった。
菊姉を見れば、分かる分かるといった風にコクコクと頷いていた。
「怪我してるから自力で買いに行くのは無理にしろ、親に頼めば良かったんじゃないの?」
そういったゲームをしている事を隠している感じは病院で見た感じ無かった。であれば、何故僕に頼むのかが腑に落ちない。金曜日の事でお互い気不味さは感じる筈なのだ。
「父に頼むのは物が物だから少し気まずいし、母に頼むと母が先にプレイしてしまうのよ。お母さんネタバレするの好きで」
色々腑に落ちない点はあるけれど、第一に乙女の幅は広いと思いました。
「はい、これお金です。きっかり入ってると思うわ」
茶封筒を渡された。中を確認すると確かに値段ぴったしだった。
「はい。確かに」
「あとは、これね」
そういって彼女が見せてきたのはスマホ。恐らく例の録音をここで削除するということだろう。
園部さんはスマホを弄りだした。
園部さんは車椅子を自分で後退させ……。
何故そんなことを?と不思議に思っていたが、悩む時間はそれ程なかった。
何故なら、その鬼畜とも呼べる所業は、既に行われてしまっていたからだ。
『正しい応答をするためには、正しく状況を把握しなければならない。とすると僕の訳の分からない発言に正しく返答出来た貴方は、僕の発言に対して、確かにそう言われてみればと納得する部分があったのではないかな?そして、その事を貴方の常識に当て嵌めた結果、頭の中には数え切れない程の罵詈雑言が飛び回る様になった。つまり、一瞬貴方は確かに僕が映画のワンシーンの中にいるような印象を受けた』
僕はあまりの出来事に身体を動かす事が出来なかった。
『すなわち僕に見惚れていた』
『違いますか?』
何ということだろうか。園部さんは例の恥ずかしい録音を再生させたのだ。
菊姉がいるこの場で。ご丁寧にも、恐らく最大音量で。
恐る恐る菊姉の方を見ると、菊姉は目を見開き、まだ自体を把握しきってない様子だった。
ここで一つの希望が生まれる。パッと聴いただけでは、この録音の恥ずかしさは理解できないかもしれない。
ならば理解する前に他の話題を振ってーー。
しかし菊姉の察しの良さは異常だった。その口元が笑みを浮かべ始める。
「ぷふっ」
一度空気が唇を割って出ると、それが大爆発に変わるまでは直ぐだった。
「ギャハハハハははは。。。え、何これ?は?くふっ、陽平いぃ、、な、なに言ってる、の?ぷふっ、ヴァカっ、、、バカすぎるぅ、あぁぁ、だめだぁ、っっはは。。あぁあひゃ、いひひhkはっ」
腹を抱えて菊姉は笑う。
顔は赤く、身体を捩じらせ、思い切り。
「なんで今ここで再生させたんだ!」
僕は園部さんに怒鳴るが、彼女は涼しい顔をしていた。
「だってどのファイルを消すかちゃんと確認しないと」
「だとしても、大音量だった事といい、僕の手がすぐ届かない所まで後退した事といい、下心があったとしか思えないよ!」
「なんの事かしら?はい、例の録音ファイル、この通り消しましたよ」
いつの間にか再び近づいてきた園部さんが、画面を見せながら操作した。まだ菊姉の笑いは治らず、園部さんの家に笑い声が響いている。
この恨み如何にして晴らしてやろうかと、僕の頭の中はその事だけを必死に考えていた。
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