第14話 五章 被害者ごっこ その2 フィナーレ
4
蒼井に手を引かれて、夜の街を走った。
バーを出てすぐに、蒼井が上着を貸してくれた。服がズタズタに引き裂かれていたので、助かる。小柄なほうだと思っていたが、蒼井のブレザーは、存外大きく感じた。
夜明けが近いからだろうが、通りは閑散としている。それとも、単に人口が少ないのだろうか。全力疾走で走っているわたしたちは、息が上がっても走り続けた。
どれくらい走っただろうか。雨よけの屋根が設置されているバスの停留所にたどり着いた。
長い距離を逃げて来たので、さすがに大丈夫だろうと、そこでひとまず休むことになった。
わたしは一息ついて、すぐに呼吸を整えた。しかし、蒼井の方はまだ荒い呼吸を続けている。
「……大丈夫? 蒼井」
「はぁ、はぁ、はぁ……問題、ない」
見た目通り運動が苦手なのだろうか。蒼井はぐったりとしてベンチに座り込んでいた。いつもの泰然とした様子を考えると、こういう姿はレアな気がする。
「お前、こそ」
ようやく息が整ってきたのか、切れ切れながらも、蒼井はわたしに話しかけて来た。
「お前こそ、大丈夫、かよ」
「うん。まあ。これでも中学の時はバレー部で鍛えてたから。これくらいなら、普通に」
なつかしき青春の日々。体力づくりのメニューが充実していて、何度も死ぬかと思う練習を行っていたので、今でも体力だけはひそかな自慢だ。
しかし、蒼井が聞いているのはそういうことじゃないようだった。
「馬鹿。……怪我、無いかって、聞いてんだ」
「あー。そういうこと」
今さらながら、馬鹿な受け答えをしたものだと思ってしまう。
少し考えて、傷口のある頬を抑えながら言う。
「別に何も。頬は、痛いかな。あとは平気」
「……そっか」
それでほっとしたのか、蒼井は身体から力を抜いて、一層ぐったりとし始めた。その様子を見ていると、蒼井の方が大丈夫でないように見えてしまう。
今は何時頃だろう。辺りはとても静かだった。静寂が耳に痛いほどで、沈黙が重かった。
何か話そうと思って、とっさに話題を探す。
「た、高浪さん。大丈夫かな?」
「きつみか……」
力ない声ではあったが、蒼井は答える気があるらしかった。
「一応、忠告は、したが。あいつのことだ。運が悪かった奴は、どっかの腱の一つくらい、覚悟してもらうしか、ない」
「あー。うん」
さっきのわたしと同じパターンだ。わたしが聞きたいのは高浪の安否だったが、蒼井が話しているのは、高浪と相対した不良たちの安否である。
しかし、その話を聞く限り、高浪は相当強いのだろう。というか、その雄姿は先ほど嫌と言うほど見せられた。人外ではないかとすら思うほどの鮮やかな動きに、思わず見惚れたのを思い出す。
「あの人、何者なの」
「さあな。当人に聞け」
そっけなく、蒼井は返答する。
蒼井はそれ以上自分から話そうとはしなかった。会話を続けたかったら、わたしの方からしないとまずいようだった。
必死に話題を探して、結局、聞くのを先送りにしていたことを聞くしかなかった。
「なんで、わたしが捕まっているって分かったの?」
「……情報提供者が居た。高浪が話してた、『しぃちゃん』だ」
「その人が、わたしがさらわれたことを?」
そんな、さらわれて数時間も経っていないというのに。
わたしの疑問が伝わったのか、蒼井は補足するように言う。
「あいつは、フィクションで言うところの情報屋みたいな奴だ。それこそ、現実離れした技術だな。性格と趣味は悪いが。……おかげで、俺は明日、コスプレさせられるかもしれん」
「え。蒼井、コスプレすんの?」
「そこに食いつくなよ……」
はぁ、とため息をついて、蒼井はまた黙り込んだ。
沈黙。
沈み込むような静寂が、心に重い。
わたしは、身体に羽織っているブレザーの裾をギュッとつかんだ。手持無沙汰の手も、それでよりどころを見つけたように落ちつく。臭いと言う臭いはしない。限りなく無機質で、それがつい先ほどまで、別の人間に着られていたとは思えないくらいに、自然だった。
蒼井の存在感を感じない。
ぬくもりすらも感じないことに、若干の心細さを覚える。こんなところにも、蒼井の存在を感じることが出来ないことに、諦めのようなものを覚えた。
とうの蒼井は、顔色は未だ悪いままだが、ようやく落ち着いてきたようだった。
そして、わたしが話題に困っているのを察したかのように、彼は口を開いた。
「前に」
「え?」
「人を殺すのは、どんな気持ちかって聞いたな」
突然何を言い出すのか。
うまい相槌も思い浮かばず、ただただ、蒼井の次の言葉を待った。
ふぅ、と。
蒼井はただ、息を吐いた。
「何も無い」
滔々と、蒼井は語っていった。
「気が付いたら、目の前に倒れている。その首には手の痕がある。俺の手には感触が残っている。――そんな、感じだ。ナイフに置き換えても言い。他の凶器に置き換えても、他の死因に置き換えても、変わらない。気が付いたら死んでいる。そして、その犯人は、俺だ」
感慨も無く。
感情も無く。
蒼井は言葉を続ける。
「だから、殺人鬼に殺人衝動なんてもんは無いんだ。そんなフィクション的な狂気は、現実にはあり得ない。あるのはただの『殺意』で、俺の場合はそれをすっとばして、結果だけだ。だからこそ、必要なのは、『殺さない』という意志だけなんだ」
「殺さない……」
「そう思い続けていれば、殺すことは無い」
それは、どんな苦行だろうか。
殺さない。
四六時中、それを考える。
殺さない。殺さない。殺さない。
殺意なんて抱いていないのに、衝動なんて無いのに、ただ気が付いたら殺していると言うのを回避するために、必死で自分を律する、ただそれだけの日々。
殺さない。
殺人鬼は、殺さないことを忘れた瞬間、人を殺す。
「それが、お前の知りたかった殺人鬼だ」
疲れきってぐったりしたまま、蒼井はそう締めくくった。
その姿は、まるで無言のまま、『これで満足か?』と聞いているかのようだった。満足も何も、うまい返答を思いつかない。
頭がぼうっとしている。
思考が進まず、また沈黙が降りてくる。
居心地が悪い、沈黙。
「ねえ、蒼井」
――それは、聞かないでおこうと思ったことだった。
なのにわたしは、自然とその言葉を口にしていた。
「どうして、助けてくれたの?」
直接尋ねることはないだろうと思っていた、その一言。
返答は端的だった。
「大した理由はない」
そんな、まるで少年漫画の主人公のようなことを言って、蒼井はそれ以上答えようとしない。それが本心なのか、はたまた口から出まかせなのか。どんなに観察しても、彼と言う存在がどうしても定まらない。
初めて会ったあの日の、あの強烈な個性以外が、定まらない。
そのことにわたしはさびしく思ったが、同時に安堵もしていた。わたしの最初の印象は間違えていたけれど、でも、彼の事を気になったことだけは、間違いじゃなかった。
そう、思った。
そして、嫌と言うほど実感してしまった。
わたしは、彼を人間として見ることが、嫌なのだと。
「もう一つ、聞いていい?」
今日一日を経て、はっきりとわかったことがある。
クライマックスは近い。
もう少し長くフィクションに浸っていたいと思ったけれど、九件目の事件が起きたことで、現実は加速した。わたしが少し行動しただけでも、拉致されたくらいだ。今後何を行ったとしても、それは終局に向かうピースとなるだろう。
だからこそ、わたしは彼に言った。
「あのシリーズ。どこまで読んだ?」
「なんだ、いきなり」
「いいから。こないだ、六冊目だったよね?」
生身の蒼井に興味を持った、最初のきっかけ。
それを清算しておきたいと思った。
「八冊目だ。上中下の、中巻」
「それじゃあ、あと一冊だね」
「ああ」
「ハッピーエンドだよ」
ひとこと。
ネタばれをした。
「最後は、ハッピーエンドだよ」
「おい。お前」
「主人公は成長して終わる」
わたしはベンチから立ち上がると、蒼井の正面に立つ。
彼の顔を正面から見て、謝りたい気持ちになった。巻き込んでしまってごめんなさい。心の中でそっと思いながら、言葉を続けた。
「どんなに酷い状況でも、どんなに酷い人でも、変わらないものは、ないんだよね。だから、安心して読んでいいよ」
「……小原」
「ごめんね。夜遅くに、迷惑かけちゃって」
「別に。好きで巻き込まれたんだ。謝ることはない」
珍しいことに、そんな殊勝なことを言ってくれる。
そうした優しい一言一言に、傷ついている自分を見ない振りして、いっそもっと傷つけて欲しいという思いを懸命に抑えて、本心すらも分からなくなったわたしは、一つだけ、言った。
「帰ろう」
ああ、まったく。
彼との時間が、永遠に続けばいいのに。
5
無論。続くわけがなかった。
帰宅した時には、すでに七時に近かった。人々が行動を始めており、さわやかな空気に街が包まれている。
蒼井とは駅で別れた。今日学校に行くかどうかを尋ねたら、遅刻して行くそうだ。わたしはどうするかまだ決めていない。眠気自体はあまりないものの、精神的に疲れているので、多分行けないだろうと答えた。
そして、わたしは家に帰った。
さて。
ここで唐突ではあるけれど、これまであまりしてこなかった、父の話をしたいと思う。
わたしの父は、少し無口で不器用な人だ。いつも黙っていて物静かなので、よく堅物と間違えられやすい。蒼井のような影の薄い静かさではなく、その場にどっしりと存在感を与えるような雰囲気があるから、余計に厳格に見えてしまうのかもしれない。ただし、性格自体はどちらかと言えば温厚で、子供のころは随分と甘やかされた記憶がある。
わたしは、お父さんっ子だった。
女子はみんなファザコンだと言われるけれど、わたしもその例に漏れないわけだ。
それは今でも同じだ。母に対するそれより、父に対する感情は、そこまで悪いものを抱いてはいない。よく友人の話なんかを聞いていると、父親に対する嫌悪感や拒絶感は随分なもののようだけど、わたしはそんなことは、あまり思わない。
友人がおかしいのかと思ったが、わたしの方がこれはおかしいらしい。一定年齢を超えると、娘は父を嫌悪するのが当然なのだそうだ。不思議なものだ。
まあ、そんな話はさておき。
父の話である。
帰宅したわたしは、真っ先に居間に移動し、そして、父の死体を発見した。
「……え」
居間のテーブルの、父の指定席。
その前には、朝食らしいご飯茶碗と味噌汁の茶碗が置かれているが、中身がこぼれて悲惨なことになっている。雑然としたそのテーブルの上に父は突っ伏していて、ピクリとも動かない。父の、最近少し薄くなってきたように見える頭頂部は、少しへこんでいて、そこからあふれ出す真っ赤な鮮血にぬれていた。寝ているのかと思うくらいにその姿は自然すぎて、けれど頭からあふれている赤い液体がその事実を許さず、わたしはただ呆然と、その姿を眺めていた。
心なしか、心臓の鼓動が速くなってくる。
死体。
人の死体。
父の死体。
「え、っと。え……?」
じっとりと背中が濡れていた。ぴったりと貼りついた喉が痛かった。両足は床に縫い付けられたように動かない。乾燥していくのも構わずに、両目はまばたきもせずにぱっちりと開かせて、取り返しのつかない父の姿を凝視していた。喘ぐように漏れる呼吸の音だけが、わたしの生命活動を証明していた。
汗が、滴り落ちた。
それでようやく、わたしは動くことができた。へたりこむことができず、よろよろと、廊下に出て壁に背を任せる。
なんだ?
なんだなんだ何が起きている。足をもつれさせながら、必死で立ち続けようと努力する。なんで父さんが死んでいる。なんで父さんが殺されている。なんで父さんの死体がある。なんでなんでなんでなんで。父さん、父さん、父さん父さん父さん父さん父さん――
「は、ぁ。はっ、はッ、あ」
呼吸がおかしい。
鼓動がおかしい。
あまりにも心臓の鼓動が激しいから、心臓が爆発して、胸から大量の血が噴き出す幻想を見た。それくらいに、心臓の鼓動は激しい。呼吸が追いつかない。酸素の供給が追い付かない。血だけが無駄に体内を循環し続けている。ぐるぐると、ぐるぐると、ポンプは血液を流し続ける。くらくらと意識が遠のく。『なぜ』『なに』が頭の中をぐるぐると回って、まともな思考が働かない。
「お、とぉさん」
喘ぐように、かろうじて言葉を出して。
そして、ハッと気づく。
母さん。
母さんは、どうした?
震えている膝を思いっきり叩いて、わたしはその場から移動した。
母さん。
母さん母さん母さん母さん母さん母さん母さん母さん――
悪い人じゃなかった。ただ、反抗期の対象にするには、うってつけの母だった。適度に口うるさくて、中途半端な干渉をしてくる。だけど、本格的に踏み込むだけの意志の強さを持たない。そんな母。口を利かなくなっても、乱暴な言葉遣いをしても、わたしの心配をしてくれた母。適度におせっかいな母。メンタルが弱い母。なんて、反抗のし甲斐があった母だろう。そんな、母が。
彼女の自室で、首を括られていた。
「お、かぁ、さん」
その死の形相を見て、わたしはへたりこんだ。
ぶらんと、天井から伸びた縄に吊るされた彼女の死体は、まるでてるてる坊主のように、ぶらぶらと揺れている。能面のような母の顔は、まるでわたしを糾弾するように見つめていた。崩れ切って酷い顔のはずなのに、それはあまりにも純粋に見えた。飛び出しかけた眼球が、わたしを射抜いている。
悪い人じゃなかった。
本心でうざいと思ったことはあったけど、普段は、不憫な人だなぁと思うのと、ちょっとした罪悪感を覚えていた。わたしなんかのために苦悩して、心労して、精神をすり減らして。可哀そうな人だなと、他人事のように思っていた。
彼女は結局、実の娘と和解することもなく、この世から去ってしまったのだ。
「な、んで」
血が回る。
吐き気がする。
血が止まる。
温度が下がる。
「どう、して」
手すりから手を離した暴走列車の中に居るように、身体の重心がぶれた。ぐらぐらと揺れすぎて、酷い吐き気がする。さっきまでの鼓動の早さが嘘のように、今度は静かになって、全身から血の気が引いていった。急激な血圧の低下が、身体に負担をかけている。
気持ち悪い。
気持ち悪い。
キモチワルイ。
吐き気をぐっとこらえて、わたしは、這うようにして母の部屋から出た。
――父が。
――母が。
死。
ん。
だ。
――――――――――――――――――――なん、で?
「――あ」
自室だった。
気がついた。
一息ついた。
空っぽだった。
時間はかかったが、ショックからは、抜けていた。
相変わらず身体は血の気が引いて貧血のような状態だけど、なんとかわたしは、普段のわたしを取り戻していた。
時刻を見ると、もう八時になろうとしていた。随分と時間がかかった、と思う。
「あーあ」
ことここに至っては、もう物語を締めるしかない。
思考はクリアだった。動揺も残っていない。目の前の状況を素直に受け入れるだけのメンタルを取り戻している。ならば、ここからやるべきことは決まっている。
死体と長時間対面していた嫌悪感を抑えつつ、わたしはパソコンを開いた。
開くファイルは、ここ二週間欠かさず付けていた、私小説だった。殺人鬼事件が起きてからの、わたしの体験談。まさかこんな形でクライマックスに突入するとは思わなかったが、もうこの際文句は言っていられない。
第十の事件。被害者・小原清一
第十一の事件。被害者・小原笹子
昨日から現在までの記録を埋める。感情はない。怒りも悲しみも浮かばなかった。ただわたしが体験したことを、つらつらと連ねるだけだ。
そしてもう一つ。
蒼井に向けて、手紙を書いた。
全てを書き終わったのは、十時過ぎで、さらにプリントアウトして体裁を整えるのに、昼までかかった。冷静でいたつもりでも、その間のわたしは狂気じみていたと思う。そしてそれらを携えて近くのポストに投函し、それから、わたしは家に帰った。
何も思わず、やるべきことを確認する。
家から電話をかける。
昼食時だから出てくれるだろうと当てをつけての電話だったが、なんとか出てくれた。
「はい」
「わたし。小原だけど」
息をのむ声が聞こえる。
蒼井は、周りをはばかってか、声をひそめて言う。
「やっぱり休むか?」
「うん。そんなことより、蒼井」
感情を混ぜない言葉で、用件だけを告げる。
「学校が終わった後、わたしの家に、来てくれない?」
「は?」
「蒼井だったら分かるでしょ。全ての話は、その時に。それじゃあ」
そう言って、一方的に通話を切る。
さて、と気を入れなおす。
これで全ての準備は整った。
最後の作業を終了させて、鈍い痛みに耐えながら、わたしは自室に引きこもった。
後は蒼井が来るまで待つのもいいだろう。血の気が引いて、吐き気が酷くなっていくのを感じながら、わたしは時間を確認する。全てを糾弾し、物語を終わらせる。こんな不完全な形で終わるのは残念だけれど、わたしのような一般人にしては、よく頑張った方じゃないだろうか。
最後の時を待つ間、わたしは思い出していた。
暗闇を纏った殺人鬼との出会いを。
月明かりに照らされた、蒼井茜という少年との出会いを。
不完全だったわたし。
何者でもなかったわたし。
わたしは結局、誰にもなれなかった。わたし自身にもなれなかった。けれどどうだろう? 死んだ後に有名になった人もいるわけだし、わたしも、死んだ後に何者かになれるかもしれない。
それを、期待しよう。
瞼が重くなっていった。全身を柔らかいものに包まれたような眠気にわたしは身を任せていく。いつの間にか、わたしは疲れていたのだと自覚した。十七年。短いけれど、わたしにとっては長い時間。別に特別なことはしなかったけれど、その時間が、わたしをここまで疲れさせていた。無駄なことに必死になって、無駄なことに時間を費やして、空回りして、一人歩きして、それで何も為すこともなく、何も出来ずに、結局失敗して、その失敗を繕うようにして無理やり終わらせて、結局わたしは何がしたかったのかあやふやだけれど、蒼井ならばきっと、わたしの事も分かってくれるだろうと言う、曖昧ながらも確かな確信があって、だからわたしは、安心してその時を待つことができた。
チャイムの音が聞こえた気がした。
扉はあいている。
とうに聞えるはずもないのに、わたしは、扉があく音がして、そして、蒼井が目の前に立った幻想を見た。
おやすみなさい。
6
三月九日。○○市××区の会社員宅で、父親(52)、母親(51)、長女(17)の一家全員が、遺体で発見された。発見は、長女の通う学校の同級生で、彼が夕方に同宅を訪れたことで事件が発覚した。
死体の状況などから、心中の可能性が疑われていたが、被害者のそばにはそれぞれ、血文字でとあるメッセージが書かれており、警察は現在進行中の通り魔殺人との関係もあるとみて、調べを進めている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます