第16回
川野流「こんばん波~川野流です」
デスティニー田中「ども、田中さん家のデスティニーです」
流「いきなりですが、今日は僕たちから重大な発表をさせていただきたいと思います」
田中「俺たちは5月1日付でこの番組のスポンサー様であり、俺たちと共にパーソナリティーを務めて下さっているスプリングスのお2人が所属している『水守プロダクション』に所属させていただくことになりました」
流「今後は僕とDで『バイオプログラミング』というユニットとして活動させていただくことが多くなりますので応援のほど」
2人「よろしくお願いします」
田中「以上、重大発表でした」
流「という事で、『川野流の中波放送』今夜も放送スタート」
田中「川野流の中波放送 この番組は黒さならどこにも負けないラーメン屋『黒一点』と水守プロダクション、和水プロダクションの提供でお送りいたします」
春夏秋冬 歩んできた
はじめは1人で
1人が2人になり
2人から3人へ
そして4人へ
これからも続いていく この挑戦
春夏秋冬 歩んでいく
流「改めましてバイオプログラミングのバイオの方、川野流です」
田中「バイオプログラミングのプログラミングの方、デスティニー田中です」
桜木美春「ちょっと漫才コンビみたいな自己紹介だと思うわよ。こんばん波~スプリングスの春の方、桜木美春です」
桜野美沙「そんな事言いながら早速後輩の自己紹介丸パクリしているじゃん。こんばん波~スプリングスの春じゃない方……わたしも春の方だよ! 桜野美沙です」
流「先ほどもお伝えしましたが、水守プロダクションに所属することになりました。一年かけて十数回ラジオのパーソナリティーを務めた一般人を簡単に事務所に所属させていいのかという疑問はありますがリスナーの皆さん、どうぞよろしくお願いします」
美春「事務所に所属したからと言って特に変わるような事は無いのよね?」
田中「変わることと言ったら、スプリングスのライブを関係者席で見られることか」
美沙「言ってくれれば招待したのに」
美春「事務所に所属したところで私たちが招待しないと関係者席では見られないわよ」
流「一般人とアイドルから同じ事務所の先輩後輩になったことで今までより気軽に話しやすくなったという点では変わりましたね」
美春「その部分が変わってくれたおかげでこれまでよりも距離が近くなったような気はするわね」
美沙「皆で会う機会が増えたからね」
田中「今まではこの現場か、スプリングスのイベントかくらいだったからな」
流「Dとしては美春さんや美沙さんのこの現場以外での表情も見ることが出来るようになって嬉しいでしょ?」
田中「嬉しいけどその反面、スプリングスを知って一年も経っていないようなやつが夢みたいな体験をしていて俺よりもずっと前からスプリングスを応援していた人たちに申し訳ないという気持ちもある」
美沙「流くんは事務所に所属して良かったと思ったことはある?」
流「僕ですか? そうですね、前回の放送で言っていたと思うのですが、今年はこの仕事以外の仕事にも挑戦してみたいという事でマネージャーさんが色々とお仕事を探してきてくれているので、それが事務所に所属して良かったと思えるところですね」
美春「話は尽きないけれど、オープニングトークはこの辺で終わりらしいわよ」
流「くどいようですが、僕たち」
田中「バイオプログラミングを」
美春「そして、私たち」
美沙「スプリングスを」
4人「今後ともよろしくお願いします」
バイオプログラミング「川野流の中波放送」
流「さて、ここからは?」
美春「新コーナー『ゲストを演じきれ!』このコーナーは4人の中の誰かにゲストを演じてもらってフリートークをするコーナーよ」
流「公開録音の時に美春さんが考えたコーナーですね」
田中「という事は、美沙さんの考えたコーナーは没なのか?」
美沙「スタッフさんからは取りあえずどっちもお試しで1回はやってみるって聞いたよ」
美春「という事で今回は流くんとデスティニーくんにゲストを演じてもらうわ」
流「わかりました」
田中「はいよ」
美春「でもその前に一回仕切り直すわ」
スプリングス「川野流の中波放送」
美沙「スプリングスの中波放送今週もスタートしました。ここからのお相手は桜野美沙と」
美春「桜木美春です。そして、今日はこの番組にゲストが来てくれたわ」
美沙「早速登場してもらおうか。どうぞ」
流「こんばん波~バイオプログラミングの川野流です」
田中「ばん波~バイプロのデスティニー田中です」
美沙「という事でバイオプログラミングの2人にゲストに来てもらったよ」
バイオプログラミング「よろしくお願いします」
美春「それでは、今から2人には私たちの質問に一問一答方式で答えてもらうわ」
美沙「そんなに難しくはないから気軽に答えてね」
流「わかりました」
田中「了解です」
美春「まずは私から質問させてもらうわね。バイオプログラミングというユニット名でこれから活躍していく2人だけれど、ユニット名の由来はあるのかしら?」
流「凄く安直なネーミングなので今回だけしか言いませんが、学校で僕がバイオテクノロジーを」
田中「俺がプログラミングを学んでいるからこのユニット名になりました」
美沙「わたしたちと同じような感じでユニット名が決まったんだね」
田中「リスナーの皆さんはもう知っていると思うけど、スプリングスは美春さんと美沙さんどちらも名字に桜が付くことから春を意味するスプリングスというユニット名になったんですよね」
美春「私たちの事はいいじゃない。それより美沙から聞きたい事は無いの?」
美沙「そうだなぁ、これからの目標とか?」
流「目標、個人ではなくてユニットとして、ですよね? D、デスティニーとラジオだけではなくて色々な仕事をしていきたいです」
田中「本当はあまり仕事をしたくないのだが、流の為なら少しくらいは本気を出してやる」
美春「そんなデスティニーくんの目標は?」
田中「今から失礼な事を言いますよ。スプリングス以上に人気のあるユニットになります」
流「数十秒前にあまり仕事はしたくないと言っていた人の発言とは思えませんね」
田中「これでも本気で言っているんだぞ」
美沙「美春ちゃん、わたしたち以上に人気のあるユニットになるんだって」
美春「わざわざ言い直さなくても聞こえていたわよ。まぁ、でもそうね。受けて立つとは言わないわ、先に上って待っているわ」
田中「すぐに追い越してやりますよ」
4人「川野流の中波放送」
さぁ、決めようか 最強のラーメン
賽は投げられた 激アツに大ゲキトツ
塩 塩
醬油
醤油 醤油
塩
塩 塩
醬油
激アツに
醤油 醤油
塩
大ゲキトツ
この勝負
この勝負
引き分け!
美春「さて、無事に新コーナーも終えてエンディングの時間よ」
美沙「バイプロの2人はユニットを組んでから初めての収録だったけどどうだった?」
流「Dも使っていたその略称について少し触れたい所ですが、それよりも、実は僕たちがバイオプログラミングとして中波放送を収録したのは今回で2度目なんです」
田中「実は5月の2日に咲さんに呼び出されて北海道某所で花見をしながら収録を行ったんだよな」
流「その様子は6月末の放送で公開予定なのでお楽しみに」
美春「季節外れにも程があるわよ」
美沙「という事で今日はここまでです。お相手は、この番組で終わりの挨拶をするのは初めてかもしれないスプリングスの桜野美沙と」
美春「同じく桜木美春と」
流「バイオプログラミングの川野流と」
田中「バイプロのDでした」
流「せーの」
4人「ばっ波~」
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