第10回

川野流「川野流の中波放送」


桜木美春「第10回」


桜野美沙「記念スペシャル」


デスティニー田中「というのは名目で本当は通常回スペシャル」



流「この番組は和水プロダクションの提供でお送りします」



流「こんばん波~最近、村で釣りをしたり、虫取りをしたり、家のローンを払うゲームに再びはまった川野流です」


美春「こんばん波~流くんに釣られて同じゲームに復帰した桜木美春よ」


美沙「こんばん波~2人に誘われて同じゲームを始めたけど右も左もわからないから色々と助けてもらっている桜野美沙です」


田中「第7回以来の登場。同じゲームを持っているのに通信に誘われない一応レギュラーのデスティニー田中です」


流「冒頭でも言ったように第10回を迎えた今回の放送は久々にDを迎えていつも通りお送りいたします」


美春「始める前に1ついいかしら?」


流「恐らくリスナーではなく珍しくブースの外で収録を聞いている水守プロダクションのマネージャーさんに対してだと思われますがどうぞ」


美春「なんだかんだ半年近くの付き合いになってきただけあるわね。それで、言いたいことというのは提供の件についてだけれど、和水プロダクションさんは今回来ていないのに提供をしてくださっているのにどうして第5回から参加している私たちは一度も提供しないのよ。次回提供が無かったら社長に直談判しに行くから着いてきなさいよ」


田中「話には聞いていたけど怖いな」


流「敵にならなければ優しい人ですよ」


美沙「ゲームでローン返済のお手伝いしてくれるからね」


田中「それは本当に優しいっすわ」


流「どうしてゲーム内の優しさがそのまま現実での優しさに反映されちゃうんですか」


美春「私は別に気にしないわよ。だって実際にゲームをプレイしているのは人間でしょ? という事はゲーム内での優しさは現実の優しさとイコールだと言えると思うわ。例外もあるとは思うけれど」


流「確かにそう言えなくはないですが、僕はその考え方に賛成は出来ませんね」


美春「じゃあ、その話の続きはフリートークでしましょうか」


流「分かりました。それでは、川野流の中波放送今回も最後までお付き合いください」



美沙「川野流の」

美春「川野流の」

田中「川野流の」

流「川野流の中波放送」



流「新ジングルが流れましたね。それでは先ほどの話をする前に、Dはどうして僕の左隣からスプリングスの2人の間に移動したんですか?」


田中「どうせ長い話になるなら流の向かい側にいた方が良いだろ?」


美沙「でもわたしたちの間に入る理由はないよね~」


田中「そ、それは」


流「Dのやつ前回出演した後、ギャラ全部使ってスプリングスのCD買うくらいにはファンになったらしいです。だから、顔を見えると恥ずかしくなってしまうから一番顔が見えにくくなる2人の間に移動したんですね?」


田中「分かっているなら言うなよ」


流「さて、Dをからかうのはこれくらいにして話の続きをしましょう。僕が『ゲーム内での優しさは現実の優しさとイコール』という考えに賛成できない理由でしたよね?」


美春「そうね。その前に、デスティニーくんとどっちの意見なの?」


田中「俺は美春さんの意見に賛成です。と言ってもゲーム内で会った人と現実で会うことはあまりないですけど」


美春「美沙は?」


美沙「わたしはあんまりゲームをしないからわからないかな」


美春「2人の意見を聞いたところで流くんの反対の理由は?」


流「理由を告げるだけでここまでハードルを上げられるなんて思ってもいませんでしたが、一つの意見として深く考えないでくださいね。僕個人としてはゲームでの優しさを現実での優しさを一緒にするというのはゲームと現実を一緒にしているように思えるので、ゲームでの優しさはゲームでの優しさ、現実での優しさは現実での優しさで分けた方が良いと思うんです」


美春「自分で言っておいてだけれどそれもそうね」


田中「さて、この話のオチはどうすんの?」


流「話す時から心配はしていましたがこの話にオチはありませんよ」


田中「無いのか? 美春さんは?」


美春「私もこれ以上は無いわよ」


田中「美沙さんは無いですよね?」


美沙「うん、無いよ。無いけど」


美春「デスティニーくん、意外と美沙で遊ぶのが得意なタイプね」


美沙「どうしてわたしで遊ぶの!」


田中「そんな事を言われても、台本通りだからな」


美沙「えっ? どこ? どのページ?」


流「息を吸うように嘘を吐くのはやめて下さい。美沙さん、このやり取りは完全なアドリブなので台本には載っていませんからね」


美沙「デスくんやっぱりわたしで遊んでいたんだ!」


田中「謝りますからその略称は変えて下さい。お願いします」


美沙「なんで? ……。あっ」


流「美沙さんが何かに気付かれたところでフリートークはここまでです」


美春「この後は重大らしい発表があるわよ」



田中「川野流の中波放送」



流「エンディングですが、番組からの重大発表です。前回番組内で曲名をさらっと発表させて頂いた番組のテーマソング『ラジオ 4シーズン』ですが、なんと今回はさらにもう一曲発表させて頂きたいと思います」


田中「もう一曲のテーマソングの曲名は『激アツラーメン大ゲキトツ』歌っているのは、この俺デスティニー田中と」


流「この僕、川野流の2人が歌って? いるので発表をお楽しみに」


美春「放送前に聞かせてもらったけれど、あれは何なの?」


美沙「そうだね。何と言うか、面白かった」


流「テーマソングに関しては停波放送の方でゆっくりとお話ししましょう」


美春「じゃあ、さっさと締めちゃいましょう」


流「という事でここまでのお相手は更新日にはモンスターと冒険をするゲームにはまっていそうな川野流と」


美春「自分の村でやるべきことは済んだから美沙の村の開発を手伝おうと思っている桜木美春と」


美沙「ゲームの事はさっぱりだから美春ちゃんにお任せしま~す。桜野美沙と」


田中「『激アツラーメン大ゲキトツ』って曲名はスタッフの悪ふざけだと思っているデスティニー田中でした」


4人「ばっ波~」



流「この番組は和水プロダクションの提供でお送りしました」



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