第9回

???「こんな時間にラジオを聴いている良くできた悪い子たちこんばんばん。川野流の中波放送の時間だよ~ 今日はいつもよりちょ~っと? と~っても変わった放送になるからオッ楽しみに~ いつもを知らないけど~」



川野流「川野流の中波放送 この番組は和水プロダクションの提供でお送りします」



流「更新日の一ヶ月前の収録という事に驚きを隠すことが出来ませんがそれ以上に隣で僕の顔をジッと見ている本日のゲストが気になって仕方がありません。川野流です」


桜木美春「更新が遅れるのは間違いなくダメだけれど、収録が更新日から一ヶ月も前というのも問題だと思うわ。このラジオに一度も提供したことがない水守プロダクション所属、スプリングスの桜木美春です」


桜野美沙「今日はゲストだけじゃなくて前から話に出ていたこの番組のテーマソングに関する情報もお話しできるらしいのでお楽しみに。スプリングスの桜野美沙です」


流「では、早速ですが僕の隣でそわそわしているゲストの方をお呼びしましょう。どうぞ」


烏居彩香「こんばん波~って、さいちゃんに台本守ってって言ったくせに誰もこの挨拶使ってないじゃ~ん。和水プロダクションの烏居さいちゃんだよ」


流「川野流の中波放送初のゲストはアイドルの烏居彩香さんです。よろしくお願いします」


彩香「ツッコミが得意なのは知っているからボケの普通列車ことさいちゃんをよろしくね」


流「快速列車程度でお願いします」


美春「彩香さんに質問があるのだけど、どうしてこのラジオのゲストなんて仕事を受けてくれたのかしら? パーソナリティーの私が言うのもあれだけれど、この番組メールも募集していないし、台本も大雑把でパーソナリティー任せよ」


彩香「どうしてか~? こ~せ~さっかのさきさきちゃんがゲストに誘ってくれたからなんだけど~ さいしゅ~的には流ッチが面白そ~だったからかな」


美沙「流ッチだって」


流「僕の周りで僕をそう呼ぶ人は居ないので新鮮ですね」


美沙「ねぇ、私たちもさいちゃんにニックネームを付けてもらおうよ」


美春「いつも通りオープニングトークが私たち任せだからって面倒な事を」


彩香「さいちゃんはみささの意見にさんせ~」


美春「はぁ、勝手にしなさい」


彩香「じゃあ勝手にするね。はる~る」


流「彩香さんが美沙さんと美春さんにニックネームをつけたところで」


彩香「今日終わり?」


流「オープニングトークはこれで終わりですけど、放送はまだまだ続きます」



美春「川野流の中波放送」



流「改めまして川野流です」


美春「桜木美春です」


美沙「みささです」


彩香「さいちゃんだよ~」


流「それでは、コーナーを始めましょうか。彩香さんお願いします」


彩香「は~い。特別コーナー『さいちゃん達とぴったんこ~』このコーナーはさいちゃんが自分のラジオで毎週やってるコーナーで、決められたお題に対する答えがリスナーとパーソナリティーでぴったり一致したらさいちゃん達は景品がもらえま~す。今回は更新日がハロウィン前日みたいだからカボチャにまつわるお菓子の詰め合わせだって~」


美春「面白そうな企画だけれど、この番組にはこのコーナーに参加してくれるリスナーがいないわよ」


彩香「それなら」


美沙「さいちゃん、そのメールの束は何処から出したの?」


彩香「みささ、物事には知らないほ~が良~事もあるんだって~ って事で早速今回のお題だけど、今回のテーマは『秋の味覚』まずは流ッチから。一緒に回答するリスナーはこの中からランダムに選ぶよ~」


流「分かりました。それではペンネーム『自動販売機の下に落ちた小銭をギリギリ手の届かないところで止める妖怪』さんと僕の『秋の味覚でぴったんこ』僕の回答は『サンマ』対して『自動販売機の下に落ちた小銭をギリギリ手の届かないところで止める妖怪』さんの回答は……」


彩香「ざんね~ん『自動販売機の下に落ちた小銭をギリギリ手の届かないところで止める妖怪』さんの回答は『松茸』でした。流ッチの景品はスタッフに美味しく頂かれちゃいま~す」


流「次は美春さんですね」


美春「じゃあ、この『バイク・トゥ・ザ・ファイター』さんと『秋の味覚で……』これって言わなきゃダメなの?」


彩香「ダメだよ~」


美春「はぁ。『秋の味覚でぴったんこ』私の回答は『ブドウ』よ」


流「『バイク・トゥ・ザ・ファイター』さんの回答は……。ぴったんこ! 『ブドウ』でした」


彩香「はる~る景品ゲット~」


美春「後で美味しくいただくわ」


流「それでは続いて美沙さん」


美沙「今日はあんまりお喋りできてないから頑張るよ」


流「収録後に水守プロダクションのマネージャーさんに叱られない程度にしゃべってくださいね」


美沙「は~い。じゃあ、わたしはこの人。『サッカロマイセス・ルンタッタ』さんと『秋の味覚でぴったんこ』」


彩香「みささの考える秋の味覚はな~に?」


美沙「じゃあ『クリ』に決めた」


流「『サッカロマイセス・ルンタッタ』さんの回答は……。残念『サツマイモ』でした」


彩香「みささも景品ゲットならず~ って事は最後の回答はさいちゃんかな?」


美春「自分のラジオでやっているのだから楽勝よね」


彩香「もっちのろんろ~ん」


流「美春さん的には煽ったつもりなのでしょうが、彩香さんは気付いていないと言うより理解していないみたいですね」


彩香「じゃあ『勇者顔の賢者』さんと『秋の味覚でぴったんこ』さいちゃんはあえて流ッチと同じ『サンマ』にしたよ~」


流「さて、『勇者顔の賢者』さんの回答は……。残念。『勇者顔の賢者』さんも『サツマイモ』でした。という事で彩香さんも景品ゲットならず」


彩香「もう一回だけやろ~よ~」


美沙「時間の関係でダメだって」


流「悔しいので時間があればもう一度やりたいですし、この番組のレギュラーコーナーにしたいですよね」


美春「まずメールを送ってくるリスナーがいないから無理ね」


彩香「はる~るは景品貰ったから良~よね~」


美春「景品がもったいないから後でもう一回やるそうよ」


美沙「それはこの後の停波放送で収録するから中波放送はエンディングです」



美沙「川野流の中波放送」



流「彩香さんをゲストに迎えてお送りした第9回放送でしたが、エンディングの前にオープニングで美沙さんが言っていたこの番組のテーマソングについてですが、なんと」


美春「テーマソングの曲名が決定しました」


美沙「タイトルは『ラジオ 4シーズン』です」


流「詳しい話は次回の放送で作詞を精一杯頑張っている構成作家の真矢咲さんが話してくれるそうです。という事で、彩香さんゲストとして参加していかがだったでしょうか?」


彩香「さいちゃんは早く『ぴったんこ』がやりたくて仕方ないよ」


流「それじゃあ、さっさと終わらせましょうか。お相手は松茸は人生で一度も食べたことがない川野流と」


美春「カボチャチョコが甘くて美味しいです。桜木美春と」


美沙「さいちゃん以外にみささと呼んでもらえない桜野美沙と」


彩香「早く『ぴったんこ』がやりたいゲストの烏居彩香で~した」


4人「ばっ波~」


流「彩香さんありがとうございました」

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