第7回
桜木美春「え~『前回の反省』スタッフに対して厳しすぎるとマネージャーに言われたけれど、反省はしないわよ。だから、このコーナーが成り立たなくなってしまった事を反省します」
美春「川野流の中波放送」
川野流「皆さんこんばん波~この夏は涼しい部屋で朝から晩まで動画サイトを巡回している川野流です」
美春「こんばん波~クーラーを付けっぱなしで寝るのは良くないと聞くのでタイマーをセットして寝ていたら必ずタイマーが切れた瞬間に目が覚める桜木美春です」
桜野美沙「こんばん波~うっかり黒系の服を着て来た所為で暑くて暑くてたまらない桜野美沙です」
流「という事でいつもより多めに水分が用意された今回ですが、第2回以来のあの人がゲストに来てくれていますが後で登場してもらうとして、もう8月ですよ」
美春「暑い日が続くわね」
美沙「まぁ、収録日がいつもは月末近くなのに今月は月初めだし」
流「編集云々で時間がずれてしまうくらいなら早く収録した方が良いって気付いたんでしょうね」
美春「本来それは当たり前のことなのだけれど」
流「ぶっちゃけると今月は僕の都合が合いやすかったから早い収録になった訳ですが」
美沙「流くんは今まさに夏休みだもんね」
流「今日久々に外に出ました」
美春「学生の頃は流くんと同じように引きこもっていた私が言えることでは無いけれど週に一度は太陽に当たらないとダメよ」
流「美春さんは学生時代ちゃんと日に当たりました?」
美春「えぇ、週に一度週刊誌の立ち読みに毎週外出していたわよ」
流「それって、マンガ雑誌ですか?」
美春「何でそんなところに食いついたのか分からないけれど、私が立ち読みしていたのは芸能人のゴシップが載った週刊誌ね」
美沙「美春ちゃんそういうの好きだよね。楽屋でもよく読んでるし」
流「ここの現場では読んでいませんよね?」
美春「まだこの現場に来て3回目というのもあるけれどあまり多くの人が居るところで本は読みたくないのよ」
流「対照的に美沙さんは収録直前までマンガ読んで笑っていますよね」
美沙「それは今日だけだから」
流「マンが好きなんですか?」
美沙「勘違いされないように言っておくけど、いつも暇つぶしの為に好きなマンガを持ち歩いているだけで流くんは今日のゲストさんと話していたし、美春ちゃんはスタッフさんと打ち合わせをしていたから読んでいただけだからね」
流「そうだったんですね。なんかすいませんでした」
美春「暇つぶしに読んでいるとわかっていても本を読んでいる人って声を掛けにくいわよね」
流「実際に本を読んでいる時って話しかけられたくないですからね」
美沙「そうなんだ。じゃあ、わたしも気を付けま~す」
流「という事で、本当は新しく祝日に制定された『山の日』についても少しお話ししたかったのですが、僕の隣に座っているゲストが退屈そうにしているので登場して頂きましょう。どうぞ」
デスティニー田中「えっと、こんばん波~? なにこれ? あっ、どうも5か月振りのデスティニー田中です」
流「さっき僕たちが言っていたし、打ち合わせでもそれとなく言っていたから何となくわかるでしょ? 中波放送の挨拶!」
田中「あぁ、なんか言っていた気がする。で、お前の一人称って『私』じゃなかった?」
流「それは第5回くらいで話していると思うからそこで確認してください」
美春「という事で、ここからはデスティニーさんも加わって新コーナーをお送りしたいと思います。美沙、よろしく」
美沙「はいは~い。新コーナー『スタッフさんの書いた普通のお便りを読むコーナー』略して『スタおた』このコーナーは読んで字のごとくスタッフさんがわたし達に対して気になった事に対してお便りを通して聞いてみようというコーナーです」
田中「早速だけどディレクターUさんからのお便り『学生はついこの間まで夏休み、もしくは今月末までは夏休みですが、皆さんは今までどのような夏休みを過ごしましたか?』」
流「さっきも話しましたけど僕は収録日の時点では夏休み真っ只中なんですよ。もちろんDも
美春「さっきも思っていたことだけど、良いわね夏休み」
美沙「わたし達は夏休みも冬休みも関係ない仕事だからね。それで、ディレクターUさんの疑問についてだけど現役学生二人は今までどんな夏休みだった?」
流「去年の僕は受験の為に勉強していました。と言っても7月だけですけど」
田中「俺は普通にゲームかな。毎年そんな感じ」
美春「私も大体デスティニーくんと同じね。学校に行っている間の時間を全てゲームに費やして、ゲームに飽きたら寝る。堕落した生活だったわ」
流「美沙さんはこの中では一番規則正しい生活を送っていそうですよね」
美沙「まぁ、そうかもしれないね。でも、夏休みの宿題は最後の1週間にまとめてやる人だったから堕落した生活ではあったよ」
流「夏休みの宿題って人によってやる時期が異なりますよね」
美春「私は初日に全て終わらせるタイプだったわね」
流「僕は学校で貰った瞬間に解き始めて夏休み始まる時には9割がた終わっているタイプでした。Dは確か、途中までやって終わった気になるタイプでしたよね?」
田中「そう、それで後で怒られるんだよ」
美沙「ひとつ分かったのは、この4人の中に毎日コツコツやるタイプの人は居ないって事だね」
流「スタッフさんにも聞いてみましょうか。この中で毎日コツコツ宿題をやっていた人っていますか?」
美春「見事に手が挙がらないわね」
流「中にはもう手遅れの人もいるかもしれませんが夏休みの宿題は夏休みの内に終わらせましょう。という事で、次のお便りもDお願いします」
田中「台本だとこのコーナーこれで終わりだけど、尺稼ぎ? まぁいいや。プロデューサーSさんから『デスティニー田中さんお誕生日おめでとうございます。ささやかですがプレゼントを用意しました』ってなにこれ?」
流「実はですね、更新日の前日8月27日はDことデスティニー田中の誕生日という事で番組がサプライズで誕生日プレゼントを用意しました。お願いします」
田中「これ、マジ?」
流「Dの質問に答える前に今の状況を説明すると、スタッフさん個人名を晒すとディレクターUさんがブースの中にプレゼントの入った紙袋を持ってきました。本当はDに中身を当ててもらうつもりだったのですが、中身を見てしまったのでリスナーの皆さんに何が入っていたか教えてあげて下さい」
田中「色んな種類の即席めんが2、4、6……18個も」
美春「私と美沙は今回が初めましてですけど第2回の放送で醤油ラーメンがお好きとのことだったので1種類ずつ入れさせてもらいました」
流「僕やスタッフさんからも何種類か入れてあるので休み中の昼食にでもしてください」
田中「いや、なんか普通に嬉しいのだが。どうもありがとうございます。少なくともあと18回は本気で頑張るのでよろしくお願いします」
美沙「ということで、このコーナーでは定期的にスタッフがわたし達に聞きたいことを募集しているのでスタッフさんはご協力よろしくお願いします」
美春「リスナーじゃなくて身内に向けての宣伝って斬新ね」
流「さて、そんな斬新な宣伝があったところでエンディングですがエンディング前のジングルはDよろしくお願いします」
田中「はいはい」
田中「誕生日を祝ってくれてありがとうございます。醤油ラーメンさえ頂ければ俺はこのラジオの収録に全力を尽くします。川野流の中波放送」
流「Dは久々の収録でしたがどうでしたか?」
田中「本当に誕生日プレゼントは嬉しかった。また来年もよろしくお願いします」
流「来年まで続いているのか分からないですけどね」
美春「こういう事してくれるって事は少なくとも来年の4月までは続けてもらわないと困るわね」
美沙「そうだね、わたし達の誕生日があるからね」
流「その為には全員全力を尽くしてこの番組を支えていかなくちゃいけませんね。という事で今回はこの辺でお別れです。お相手は川野流と」
美春「ラーメンは塩派。桜木美春と」
美沙「メンマ大好き。桜野美沙と」
田中「醤油ラーメンだけで生きていける。ゲストのデスティニー田中でした」
流「せ~の」
4人「ばっ波~」
流「僕も塩派です」
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