行列章
The World Sells... But Who's Buying?
灰色の空間にて、巨人が拳を振るっている。
//私は、笑いながらその手を取って握手する//
//そして、家へ帰ろう//
私の家はどこ?
//過去と引っ張られる場所を探した//
//そうして何年も彷徨っている//
何のために?
//良く分からない目の前の光景//
//何百万回もここに来た気がする//
私は本当に生きているのか?
//私たちは死ぬべきだったんだ//
//ずっとずっと昔に//
(自分が神に嫌われている、くらい考えろ)
//誰にわかる? あれが私で無いと//
//私たちは制御を失わない//
特定の形式的体系の中では、私を証明することができない。
//お前は向かい合っている//
//世界を売った存在と//
(おめでとう。また、どん底に一歩近づいた)
(ところで、底がせり上がっている気がしないか?)
―――――
うん、朝、か……
頭が重い。さっきのは夢か…… すごく、ひどい……
私は学校に着くと、みんなに昨日突然消えた事を誤った。何があったかは、みんな聞かなかった。ありがとうね。ハルヒもなんだか気まずそうだ。似合わないって。
その日から私は、ハルヒと結託するようになった。ちょっと無理やりだったかもしれないけど、やりたいことを書き出して、片っ端からやっていくことにした。このままだと、こなせないのが悔しくて、時間をループさせてしまいそうだよ。今なら、そういうのが起こらない方がおかしいしね。
町内の不思議を探しに行った。メンバーを分けたり、それぞれシャッフルしたり。
新たな仲間の勧誘もやった。ハルヒと朝比奈さんがバニーガールで来た時にはびっくりだったよ。私もやろうと思った時、キョンが猛烈に止めに入ったね。よくわかったなぁ。
何の関係もなく、その日を祝ったりしたね。不思議の国のお茶会のように。
作戦を練るために駅前の喫茶店に集まって、作戦を練らなかった時もあった。みんなに何をしたいか聞きたかったんだ。不意打ちでね。
ある時ハルヒが私に言った。
「私がSIS弾を作った目的はね、ただ毎日がつまらなかったからなの。そこから抜け出したくて、ただ面白く遊ぶことが出来たらって思ってた。ただそれだけだったの。宇宙人や未来人や超能力者なんて言っていたのも、それくらいの設定にすれば、すこしくらいおかしい事が起こるかもって思っただけ。でも、今、私はすごく楽しい。だから、私の願いは叶っちゃってるんだよね。嬉しいはずなのに、なんだか、変…… なんでだろう……」
私はそれを聞いて決心した。
ある日、仲間の八人を集めてその前で宣言する。
「私の目的を言います。私は『ダース・ヴェイダー』になる。今度こそ私は主人公になる。絶対になって見せる」
何を言っているのか分からなかったかもしれない。でも、全部を含むとしたら、きっとこういうことなんだ。
それからも私達は、動き続けた。前と変わらないかもしれない。でも、私の宣言から、何かが変わった。そう感じる。そう信じる。これなら、やれる。きっと、あれも……
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