Stuck in a moment...

 みなさん、こんにちは。もしかしたら初めまして。

 IMF ”異世界から 未来を切り開く ファイター” ■■■■■です。

(もしも、私の名前が黒く塗りつぶされていたら、まだその時では無いということです。ごめんなさい。)


 この数か月に大変な経験をされたみなさんへ、この手紙を送っています。

 きっと届いていると信じています。


 私が異世界人なのです。


 私も、この数か月の間、色々な事を経験してきました。そして、みなさんと同じ場所にもいたのです。

 しかし、みなさんはそれに気づいていないでしょう。それもそのはずです。私は、宇宙人、未来人、超能力者の一部の力を借り、私の痕跡を消していったのですから。

 そして、消していったのは、私の痕跡だけではありません。私の目的のために、みなさんの行動、そして過去の一部を消去もしくは改変してきました。


 この数か月間に起こったことを振り返ってみて、幾つかの疑問は残ったと思います。その内の一つについて述べさせていただきます。

 佐々木真実の右腕についてです。

 あれだけ己の肉体のことに関心を持ち、聡明な頭脳を持ち、苦境の中歩き続けようとし、涼宮ハルヒと同じ力を持つ佐々木真実が、何故自分の右腕についての謎を解明できないのか?

 それは、私が原因だからなのです。

 私はある事実を知りました。

 佐々木真実の共感と癒しの力(できるだけ丁寧な言葉を選んだつもりですが、それでも吐き気がする)は、彼女との距離、接触の回数、言葉を交わす頻度などの影響は強いのですが、最も強く働くのは、彼女自身が大切に思う人に対して、ということです。

 私は、それを知った時、己に怒りを覚えるとともに、疼きだす何かを抑えることが出来なくなりました。

 そして、涼宮ハルヒの力の覚醒と共に、異世界人となることを決意したのです。


 私の目的は、佐々木真実の幸せです。

 誰に何を言われようとも、私の目的は、ただそれのみです。

 私があのまま彼女と共に居たならば、彼女は自らの力により、命と時間を私の為に使い尽くしてしまう。

 そんなことは絶対にさせない。

 私が、佐々木真実を幸せにしてみせます。


 つまり、あの宣戦布告の相手は、私であって私で無い。

 私もある『敵』と戦っているのでしょう。まだ、その実態はつかめませんが。


 いつかまた、彼女に会える日が来るならば、私の物語も明かされるでしょう。

 その時には、しっかりと向かい合います。

 それまで、お元気で。


(終わり)

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涼宮ハルヒとの共鳴(未完結抑止版) 風祭繍 @rise_and_dive

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