episode1―11


絶望と後悔、悲観と死…


永い時を生き続ける事を定められた

レヴァンの生は、まるで出口の無い暗闇の

迷宮をさ迷っていたようなものであった。


その迷宮に強引な方法で乱暴に風穴を

開けたズィマ。


彼と一緒なら、罪を背負いながらでも

生きて行けるのかもしれない…


レヴァンの心に一筋の希望という光が

射し込み広がっていく。



「…僕も一緒に…貴方と旅に出たい。

どうか、連れて行ってください」


小さく呟く声…でも決断した強い口調。

彼を包んでいた死の影は今はもうどこにも

見当たらない。


「そうこなくっちゃ!

…これから永い付き合いになるけど、

ヨロシクな? 相棒」


固い握手を交わす二人。


………こうして人成らざる者達の旅が

始まったのであった――――

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