凛の悩み〜そして決断〜
※ここは凛sideです
はぁ何やってんだろ・・・過去は過去って割り切るって決めたのは誰よ・・・・・・
私よね。どうしよ・・・でもこれでクラスのみんないいや学校のみんなに知られたよね・・・
誠達にも知られたか自分でも話したけど高嶋さんに直接言われるのはちょっとこたえる。
話してなかった事も話されたのかな?
どっちにしてももうあそこには居られない。
あれ?なんっで??なんで涙なんか出てくんのよ!!ほら最後くらい笑え!!
「凛!居るのか!」
「凛ちゃん!どこ?」
あぁなんて私は幸せ者なんだろ。
こんなにも心配してくれる友達がいる。
だから話すかどうか迷ったんだ。
迷惑かけるって分かってたから。
かけろって言われてもやはりかけたくないからね。でももう迷わない。自分のまいた種は自分で刈る!そう決めたから。
何が何でも隠し通せ凛!
「あれ?どうしたの2人とも・・・授業は?」
よし!いつも通りにいけたよな?
「どうしたのじゃねーよ!いきなり教室飛び出すなよなびっくりしただろ」
口ではあぁ言ってるけど誠結構心配してくれてるんだよね。分かってるよ十分過ぎるほどわかってる。だから・・・・・
「ねぇ、サイゴニ(ボソッ)一つだけ我が儘聞いてくれる?」
ダメだってわかってるよ。でもこれが1番の解決策だから。
「ん?いいぞ」
ごめん。ごめんね。今泣いちゃダメだ。ここで泣いたら全てが台無しになっちゃうんだ。
我慢しろ家に帰ったら思いっきり泣いていいから。だから・・・今だけは笑うんだ
「あのさ、ほとぼりが冷めるまで私に関わらないで欲しいんだ」
「いやだ。なんでそんな・・・」
「わかってる。誠が言いたいことは分かってるつもりだよ。でもねこれが1番なの。こうすればだれも傷つかないから。我が儘聞いてくれるんでしょ?」
誠は1度した約束は破らないって知ってる。
最後にこんな卑怯な手を使ってごめんね。
でもあなた達は守りたいの。
過去の雅みたいになって欲しくないの。
「わかったよ。でも治まったさまた元通りだろ?」
誠も不安なのかな?
元通りか・・・元通りになればいいんだけどね。
私が望んでない訳では無い。
でも私と関わったらみんなが不幸になってる。
今回は果林まで巻き込んでしまってるし・・・
でもそうだな。全てが終わったら・・・
「・・・そう・・・だね。全部終わったら元通りになるから。だからそれまでお互い我慢ね。言っとくけど果林もだからね。2人は今まで通りにしといていいから」
そう言うと凛は去っていった。
家に帰った凛は・・・
「うわぁぁぁ・・・・・・うぅ・・・」
久しぶりに子供のように声を上げて泣き出した。凛はもともとどこか冷めたようだったが
誠と出会い果林と出会い随分と成長した。
それなのに・・・
「私が欲しいと思ったものは全部手に入らない。どこかで邪魔される。許さない・・・私は許さない。お前らの事を破滅させてやる」
凛が誠達に関わらないでと言った理由はこれだった。機嫌が悪くなると口調が凄く荒くなるのだ。これは誠も知らない。
1度だけ雅と涼葉には出てきた事がある。
その時は相手が逃げ出したからすぐにおさまったのだが、今回は相手も大きくなっているのでそう簡単には逃げ出さないだろう。
ごめん誠、果林。
停学や退学になるような事態は避けたいんだけどわからないや。
そう。2人をこんな事に巻き込みたくなかったからだから2人とは一旦縁を切ったのだ。
2人にとっては一旦かもしれないが、
凛にとっては永遠の別れになる事はまだ2人は気づいていなかった。
「今まで仲良くしてくれてありがと。
2人は幸せになってね。
絶対私みたいに道を踏み外してはいけないよ」
優しい凛の心は深い深い所へと落ちていった。
そして表に出てきたのは・・・
「本当に良かったんだな。ちゃんと蹴りつけてやるから安心しとけよ」
そう。もう1人の凛つまり裏の顔だった。
(みなさんはもうお気づきだろうか?凛はなんお二重人格だったのです)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます