告白

※ここは誠sideでいきます


俺は女子に呼ばれていた。理由は大体分かっている。だから今日も早く終わらせて凛たちと帰ろうと思っている。

「なに?何か用?」

俺はいつもこう言う。でも今日はとくにイラついていた。凛と付き合っているという事を朝言ったばっかりなのになんで今呼び出すんだよなんて思っていた。

「私、誠君が好きです。付き合ってください」

そう言った俺の前にいる女の子は頭を下げてきた。しかも名前とか馴れ馴れしすぎるだろ!

初対面にそんな事よく言えるよな・・・

「ありがとね。俺のどこが好きなの?」

もうこれを言うのも一種の習慣になっていた。

大体のやつは顔とか勉強ができるスポーツができるって言うんだよ。

「だって誠君かっこいいし勉強もできるでしょ?それな私達付き合えば美男美女じゃない?」

よくそんな事自分で言えたものだな。

「ごめんね。俺さ凛と付き合ってるんだよねだから名前で呼ばないでもらえるかな?」

大体のやつはここで諦めて帰っていくのに・・・

それでもこいつは引かなかった。

それどころか・・・

「知ってます。でも私の方が鈴原さんより可愛いと思うし誠君に釣り合うと思う」

あーもう!こいつ何もわかってない!!

そんな事言うからだめなのに馬鹿だろ

「あのさ、君しつこいよ。女の子相手だから言わないでおこうって思ったけどさ、馬鹿じゃないの?凛はお前みたいな事なんて言わないよ。しかも凛よりお前が可愛い?自意識過剰もいいとこだな凛の方がすっげぇ可愛いよ。だから諦めてもう帰ってよ。ってか俺は行くからじゃーね」

俺は凛たちのところに帰っていった。

でもそこに凛の姿はなかった・・・


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