次の日
凛と誠が付き合い出してから1夜があけた。
今日は2人のことを公表する日だった。
朝から誠は凛の家まで迎えに来て果林との待ち合わせ場所まで行った。
すでに果林は来ており
「おはよ〜!私1人で行ったほうがよかった?」
果林は凛と誠を冷やかすように言っていた。
付き合い出したのに自分がいる事が間違ってると思ったのだろう。
「おはよ!そんなこと無いよ!果林がいないのはやだもん!!」
凛は果林の事が大好きらしくそんなふうに言った。
「おはよ。付き合えたのって果林のお陰でもあるんだし気にしないで!」
二人の言葉に果林は思わず吹き出してしまった。なんか焦っている2人を見るのが果林は楽しかったようだ。
「そう?ありがとね。じゃあお言葉に甘えて・・・」
こんなアホみたいな会話をしながら3人は学校へ向かった。
凛の靴箱にはやはり・・・
“離れろって言っただろ!”
“消えろうざい”
“学校来んな”
なんという紙が靴箱の中に入っておりそれを全てゴミ箱に捨てた。
靴は幸いにも無事だった為そのまま教室に向かった。そこでも机の上に落書きやら黒板に落書きなんかあった。黒板の方は果林と誠が消してくれた。そして・・・
「お前らさそんなコソコソやってねぇで堂々とやって来たらどうだよ!やり方せこいと思うけど?後、凛は俺の彼女だから手だすなよ!手出したってわかったら女だろうがなにするかわかんねぇから!」
そう言った誠は凛と果林の手を引いて屋上に上がっていった。それからしばらくしてHR開始のチャイムが鳴った。それでもそれを無視して3人は屋上に居続けた。
「誠どうしてあのタイミングで言ったの?」
凛は最もらしい質問を誠にしていた。
そりゃそうだ。朝来ていきなり彼女宣言をみんなの前でされて・・・凛はとても焦っていた。
「だって凛が悪く言われてるの黙ってられなかったんだもん・・・」
“だもん”なんて可愛い言葉を使っている誠、
恥ずかしいと言いながらも嬉しそうな果林、
そんな2人に・・・・・・
「あのさ私空気的な存在なんだったら私引かれる必要あったの?」
「あったに決まってるだろ!じゃないと今度は果林がやられるんだぜ?それに凛が果林が居ないと悲しむから・・・」
口ではぶっきらぼうな事を言っているが、果林の事も凛と同じくらい大事にしてくれてるという事は嫌でも分かるくらいだった。
そして果林は2人に抱きついた。
「ありがとね。2人ともまじで大好きだ!」
果林はこれからも2人といるみたいです。
そしてしばらくして教室に戻った。
すると3人が入った途端に静まり空気が冷えきった。それから今日1日は安心だと思い込んでいたのだが・・・・・・
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