これからは

これから凛と誠は付き合うようになった。

果林からすればなんで今まで付き合ってなかったのかと思うくらいだった。

それほど2人は仲が良かったし誠も告白されてもずっと断っていたからだ。

だから2人がくっついた時は凄く嬉しそうに果林は笑っていた。

そしてそれからこれからの方針?的なものを決めた。

・凛を1人にしない事

・何かあったら報告し合う事

・1人で抱え込まない事

・いつでも頼っていいという事

こんな事が決まった。

そして凛と誠の事を公表するという事も決まった。なんで公表するのかというと、

誠への告白が少しでも減るようにと、凛の

虐めが少しでも軽くなるようにと考えたからだ。しかしまだみんなは気づいていなかった。公表するという事がどれだけリスクが高いという事には・・・。しかしそれはまだ先の話。

そしてそれから・・・方針が決まったので少し雑談をしていた。

「凛ちゃん。これからはなんでも話してね?どんなに小さい事でもいいから・・・ね?」

果林がここまで言うのは凛がこれまで1度も誰かに頼ったことがなかったからだ。幼馴染みの誠に対してもそうだったようだ。

「そうだぜ!もっと頼れ!そしてもっと迷惑かけろ!」

「凛ちゃん。これはさっき決めた約束のうちだよ?」

その事をいうと凛は諦めて

「ありがと。じゃあもう少し甘えてみるよ」

そういった時の凛の笑顔ばとても眩しかった。

「おうよ!隠し事はなしだからな!果林もだぞ!」

いきなり名前を呼び捨てにされて果林はびっくり!!それでも臨機応変に対応する果林は

「わかってるよ誠!凛ちゃんこれからもずーっと親友でいようね!」

果林は凛に抱きついた。そしてそれに答えるかのように凛も果林を抱きしめ返した。

「私の方こそ迷惑かけるけど仲良くしてね!」

こうして凛のメール事件は解決したのだ。

「さて、解決した事だし家に帰るか!晴心配してたぞ?」

凛はしまった・・・という顔になっていた。

何故なら涼葉は弟の彼女の愛ちゃんの姉に当たるため何も伝えていなかった。しかし今回の事があり、絶対聞かれるであろうと思っているのだ。しかも同じ学校だからバレるのは時間の問題だと思っていたから今まで黙っていたし、心配されても何でもないと誤魔化してきていたのだ。それが今日いっぺんにバレる・・・

「やばい・・・弟になんて言おう・・・・・・」

凛は少し顔が青くなっていた。

「なんてって全部話すしかないじゃん?」

誠は知らないのだ。

「誠はしらないんだよね」

「何がだ?」

誠は案の定全くわからないという感じだった。

「晴に彼女がいるんだけどそれが涼葉の妹なんだよ。この事は知っていたから晴には黙ってたんだ。だからどうしようかな・・・とね・・・」

誠と果林はびっくりしていた。

それは驚くだろう。なんせ弟の彼女の姉に虐められてるなんて知られるわけにはいかなかった。そんな惨めな姿を弟に見せるなんて凛のプライドが許さなかった。

「でもいつまでも話さない理由にはいなかいだろ?いつかは噂でバレるんだ。だったら自分の口から言うべきじゃないか?」

誠はよく分かっている。凛が黙っていようと考えていることが何も言わなくてもわかるのだ。

「だよね。よし!話すか!!そうと決まれば早速お家へレッツラゴー!!」

こうして誠と果林は再び凛の家に向かったのだ。今度は凛も一緒だ。

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