再び
今日は何故か凛が1人きりだ。
何故なら果林と誠は委員会なのだ。
そして今凛の目の前には涼葉とその仲間達がいた。涼葉をリーダーとする人達が凛が1人のことをいい事に校舎裏に連れ込んだのだ。
校舎裏は基本誰も来ない。
当の凛は何で呼ばれたのかあんまり分かっておらずキョトンとし首を傾げていた。
「ねぇあんた何で呼ばれたのかわかってる?」
涼葉が聞いてきました。今回この場にいるのは凛を含めて7人。つまり敵は6人もいるのだ。
凛にとっては地獄のようなとこだった。
「わからないんだけど・・・」
凛は正直に話した。知らないのに知ったかぶりをするのは間違っていると思ったからだ。
その様子を見た涼葉達はさらにイライラしていた。涼葉は凛の胸ぐらを掴み、
「あんた私のこと覚えているでしょ?中学の時言ったよね。これ以上成宮君に近づくなって。それなのになんでこんな小さな約束まで守れないのかな?あんたと一緒にいる西谷果林でも傷つければわかるのかしら?」
凛は固まってしまった。凛といるから果林も誠も傷つく?そんなのあってはならない!!
2人と一緒に居られないのは悲しい。でもそれで誰が傷つくのはもっと悲しい。
「わかった。今度こそ離れるから。果林とも離れるからだから2人を傷つけないで。お願い」
その言葉を聞いた涼葉は凛の胸ぐらから手を離しそして、
「じゃあ今度一緒に居るの見たらあんたら皆ボコボコにするからね!」
涼葉達はどこかへ行こうとしていた。しかし、凛がそれを止めた。
「どうしてこんな事するの?なにかわたしに恨みでもあるの?」
その一言を聞いて立ち止まった涼葉はこう言った。
「あんたがいるせいで私達はみんなから成宮君に振られたのよ!中学の時と同じだったわ。あんたが居るから無理だってね!じゃあ付き合ってるの?って聞いたら違うって言われたけど」
次こそ本当に涼葉達は帰っていった。そこに1人取り残された凛は・・・
(私がいるから?だから誠は誰とも付き合わないの?私の世話がめんどいから?だったら離れて正解じゃない。これで誠も果林も傷つかないで済むんだから。メール送っとこ)
“ごめんなさい。これから一緒に変えることも行くことも出来ません。休み時間も話しかけないでください。かけられても無視します。今まで一緒にいてくれてありがとう。これからは自分のやりたい事をやって下さい。”
そうして久しぶりに1人で学校から家へと帰っていったのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます