■プロローグ:人類、そして銀河帝国について
地球人と呼ばれる人々が太陽系第三惑星地球以外の太陽系惑星に居住出来る様になって数百年。
――宇宙光速航法。
通称ワープ航法を手に入れてから飛躍的に宇宙への進出が行われた。
太陽系を離れ
他の星系の生物を見つけたり
他の銀河系知的生命体に見つけられたり
小競り合いを起こしたり
和平交渉を行ったり
協定を結んだり
敵対が確定してしまったり。
……と色々な事態が起りつつも、地球人は銀河系の生命体の頂点に立つ事ができ、銀河帝国アポロニアを創設した。
初代皇帝は当時の地球人類の中に設けられていた敵性宇宙人防衛軍の大将で、本人の絶大な能力と任務執行の際に手に入れた地球外の物品や情報を掌握、周囲の有能な人物を取り込みつつ己の地位を確立した。
◆
――現在の皇帝は初代から数えて六代目になる。
帝国制は完全に浸透確立し、銀河帝国人は完全に管理されているといっていい状態になった。
無論、例外も少数あり、帝国制に反発し他の銀河系に亡命したり、帝国領内に隠れ住んだりしつつ反旗を翻す時期を伺っている反乱分子もいる事は事実である。
帝国民は出生も管理されており、優秀な人材を遺伝子レベルで判定、受精も人工子宮で行い、かつて人類が数ヶ月に及んで体内で育てていた胎児を九十日で育て上げ、最適とされる教育機関に送り出していく。
大昔にあった、なりたい将来などというものは無い。進んだ機関の教育で職業につくのだ。
その際、能力のランクによってその後の人生が決定する。
ランクが高ければ軍部の中枢に採用されるし、低ければ底辺の仕事に着くしかない。
――そしてその事に疑問を持たぬように教育されるのである。
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