第3話 おさらい
「えー、初めまして! 岩本心火です」
「初めまして。まだ登場していない山井三奈です」
「さて、今回は前話のおさらいをして行こうか」
「あー、いいんじゃなぁーい? ゴチャゴチャしてたしー」
「そうそう。じゃあ、山井答えていってくれる?」
「え、嘘でしょ?」
「答えてね」
「……仕方ないなぁ……今回だけだよー?」
「はいはい。じゃあ、どうやって放送見るんだっけ?」
「目を閉じる」
「う、うん。そうだね。じゃあ、見れる人って制限あるの?」
「元々あったけどなくなった。今は見た人全員にIDが与えられてる」
「うんうん。そうだったね! じゃあ、そのIDってどういうふうにきめられてるの?」
「初めに見たチャンネルと番組、それと適当な番号が振られてる」
「うう、完璧だね……直すところがないから出番が全然ないよ……」
「へー、いいことじゃーん」
「適当だなぁ、もう。じゃあ、山井が知らない事教えて」
「知らないことー?」
「知らないっていうかよく聞いておきたいこと」
「うーん、じゃあ、チャンネルについて詳しく教えてー」
「チャンネルね! 任せて! チャンネルはA~Zまであってそのチャンネル内にも番組っていう区切りでA〜Zまであるんだ! で、この凄いところは、チャンネルが被っても番組で区切られてるから二箇所同時放送できるところ。悪いところは放送数が増えて見たいやつが見れなかったりすることかな?」
「ふーん、チャンネル、番組、両方とも27あって最大729の放送が見れるんだ。すごーい」
「本当に適当だね……他に聞きたいことは?」
「コメントとか?」
「コメントかぁ。難しかった?」
「別にぃー? 適当に聞いときたかっただけー」
「あ、そうなんだ……説明するけど……」
「はよはよ」
「分かってるわかってる。コメントっていうのは心の中で打つの」
「え、なにそれ痛い」
「痛いとか言わない! 実際考えたことがコメントとして流れるんだから間違いじゃないでしょ?」
「え、でも心の中で打つって……なかなかに痛い発言だと思わない?」
「……いいの! そんなことはどうだって!」
「はいはーい。じゃあ、そろそろ現実に帰ろうかなぁ」
「え、もう帰るの?」
「だって話すことないもーん」
「それもそうだけど……」
「じゃあこの辺でー」
「あ、はーい」
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