第4章*王都の戦慄*オウトノセンリツ
第19話
大惨事学校での事件から5日後。
俺、リオさん、ウィンは王都に来ていた。
「でかい町だな……どんぐらいの大きさなんだ?」
王都は現実だったら一国分はありそうだった。
そして、俺たちはギルド本部の応接室に来ていた。相手はギルドの最高責任者。
緊張しないわけない。正直何をしでかすかわからない。特にウィン。
ガチャ、と音がしてその人は部屋に入ってきた。
「やあ、君たちが《変異体》を倒したという子たちか。私はギルド最高責任者のハナだ。よろしく」
その人は女性だった。言っちゃあなんだがギルドの最高責任者には見えない。
俺らと同い年か1、2歳上の人に見える。すごい美少女だ。腕は細いし、体も細い。加えて……大変大きな胸。というかその胸元がザックリと開いていて正直エロい。顔が埋められそうなほど大きな胸。……完璧。この人が戦ってる姿……想像しちゃ駄目だ。というか今はそんなこと考えている場合じゃあない。
「えっと……コーヤくん、リオさん、ウィンくんね。わざわざありがとう。遠かったでしょ?」
「い、いえ、全然。景色は良かったですし、あんまりそういうことは感じませんでした」
「そう、なら良かった。しかもみんなギルドに入って2日目でこれでしょう?将来有望じゃない?」
「あ、ありがとうございます」
「それで、特別報酬なんだけど……やっぱり史上初のことだし盛大にこれぐらいとかどう?」
そういってハナさんが差し出してきた紙は小切手のようなものだった。そこには0が10個と一番最初に5が書かれていた。
そこには0が10個と一番最初に5が書かれていた。
つまり……
「「「500億サクル⁉︎」」」
思わず俺たちの声が揃った。
「こ、ここここんなにいいんですか⁉︎」
「もちろん。むしろ足りないんじゃないかしらって、ついさっきまで0をいくつ付け足そうか考えてたの。やっぱり増やしたほうがいい?」
そう言いながらハナさんはこう、その大変大きな胸を寄せていた。その仕草が超ヤバイため、思わず意識が飛んでいた。
「……い、いや、このままで!大丈夫です!はい!」
ふと横をみるとウィンは気絶していた。原因は2つほど思い当たる。
「じゃあ、ここにサインしてくれる?……はい、確かに受け取りました。じゃあこの後は町を案内しようかしら。準備するから外のほうで待っててくれる?」
「あ、はい。分かりました」
俺たちは部屋を出た。ウィンがまだ気絶してるから重い。
部屋の外に出たときに「……っこよかった……」と、聞こえた気がした。思わず心の中でガッツポーズをしてしまった。リオさんはしきりに自分の胸を見ていた。よく考えたらリオさんも結構胸大きいと思うのだが。……ということは睦月もか。
感覚にして10分ほどだろうか。ハナさんが現れた。さっきよりもその超大きい胸が強調されたような服装に着替えて。
「いやーお待たせしましたー。確か同い年なんだよね。堅苦しい喋り方はやめにしようよ。ね?」
ヤバイ超かわいい。現実にいるのかこんな人。
隣にいるリオさんは自分の胸とハナさんの胸を交互に見て「同い年……」と呟いていた。……大きいほうだと思うのだが。
というかこんな巨乳美少女に囲まれて町を観光するとか異世界最高。あ、野郎が一人いるな。
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