3-7 友情の代償

「誠児っち……やっぱりみんな、うちのこと怒ってるよねぇ……?」


 いつも緩んだ笑顔を浮かべている菜摘さんが、しょげ返った顔と声で言った。


「うーん。怒ってるというよりも……」


 菜摘さんに肩を貸しながら月影町を歩く僕は、どう答えたらいいか迷う。


 黒蜜さんが去った後、菜摘さんは右腕は後でくっつけるから、とにかく事務所に早く帰りたいと言った。とはいえ、脚の傷がかなりひどかったので、それが少しマシになるのを待ってから、菜摘さんは僕の肩につかまって足を引き摺りながら歩き始めたのだった。


 増殖した右腕は一本だけ僕が持っている。菜摘さん曰く、腕がくっつけば残りの腕達は煙みたいに消滅するということなので、月影町の外の街に放置してきた。消えるまで発見されないことを祈る。


「みんな菜摘さんのこと心配してるし、ショックを受けてる感じだよ」

「そっかぁ……」


 僕は事務所を出る時に、菜摘さんに置いて行かれた銭亀さんがかなり動揺した様子だったのを思い出した。普段の銭亀さんはあんなに自信満々なのに、急に弱気になって少し驚いてしまったくらいだ。


「みんな、菜摘さんのこと大好きだからさ。菜摘さんが戻ってこないこと、すごく悲しんでたよ」

「そっかぁ……」


 菜摘さんの赤い瞳がゆらゆらと揺れながら僕を見る。


「誠児っちもうちのこと好き? 友達だって思ってくれてる?」

「もちろん!」


 僕が頷くと、菜摘さんは、にへらと緩んだ笑みを浮かべた。でも、それはいつもより少しほろ苦いものに見えた。


「うち、何やってたんだろ~。みんながいるのにぃ……。うちって、ホントばかなんだよねぇ……」

「でも、ちゃんとみんなのところに戻るんだから。大丈夫だよ」

「うん~……」


 菜摘さんと僕は、通い慣れた月影町の大通りのとある角を曲がる。その先に、煉瓦色のタイルと蔦に覆われ、木枠の窓の嵌った古風なビルが見えた。


 その瞬間、菜摘さんの体から力が抜け、ほっと息を吐き出したのが僕にはわかった。



「芽衣! 誠児くんも! おっかえり~!」


 にこにこ銭亀ファイナンスの扉を開けると、出迎えてくれた銭亀さんは異様にテンションが高かった。


「わ! 芽衣、まだ傷が開いたままなの! ダメだよ、無理しちゃ! 座って座って、いつもの特等席に! って言いたいところだけど、今はお客様がいらっしゃるから、奥の事務机のとこで休んでて。瑠奈、救急セット!」


 普段の菜摘さんは来客者用の黒革のソファを占拠していることが多いのだけれど、今日はそこに身なりの良い人が座っていた。さらにそのソファのそばにも人だかりができている。その中にはギャル・ギャル男風の「菜摘さんの友達」がいた。「友達」の皆さんを、黒蜜さんの大きな黒豹と何人かの来客の方々とで威嚇するように取り囲んでいる。


「あ! 芽衣!」

「もう、なんなの、これ! この変な人達!」

「助けて、助けてよ! 芽衣! この人達、おかしいよ!」


 彼ら彼女らの懇願に、菜摘さんは困ったように眉をハの字にはしたけれど、何かを発することはなかった。僕は彼ら彼女らから庇うようにしながら、菜摘さんを奥の事務机のところの椅子に座らせた。


 すぐにゴシックロリータ姿の黒蜜さんが救急セットを持ってきて、傷口を消毒しては絆創膏を貼ったり、包帯を巻いたりしていく。


「瑠奈ちー、そんなことしなくても、うちは大丈夫だから、いいよぉ」

「芽衣さんは黙っていてください。心配させる芽衣さんがいけないんですからね」

「瑠奈ちー……」


 申し訳なさそうな菜摘さんに構わず、黒蜜さんは処置を続けていく。意外なことに黒蜜さんは壊滅的なほど不器用な手つきだった。人間の腕が一本だけということを差し引いても、ピンセットでつまんだ脱脂綿をいくつも落下させるし、傷口への接触も乱暴だし、絆創膏も包帯もずれまくっている。でも、菜摘さんは必死な黒蜜さんを見て、くすぐったそうに笑っていた。


 そんな風に和やかなこちらと衝立を隔て、銭亀さんとお客さん達がいる方では、不穏な空気が流れ始めていた。


「食肉組合の皆様、ご協力ありがとうございました」


 ブレザーにチェックのスカートという、いつもの制服姿の銭亀さんは、黒革のソファに座った白スーツの男性に頭を下げた。ちなみに、「菜摘さんの友達」を威嚇している人達も皆、同じような白スーツを着用している。


 ソファの男性――白いスーツを着た猫の獣人風の人物は、銭亀さんの礼を受けて品の良い笑みを浮かべながら会釈した。正確には毛皮に覆われたその表情を読むのは少し難しいのだけれど、縦長の瞳孔の瞳が細められたのと、ピンと伸びたヒゲの動きからそんな印象を受けた。


「いえ。良い素材のお話とあれば、我々も指を咥えているわけにはいきませんのでね。我々へのご依頼を感謝します」


 彼がそう言うと、男女混合の白スーツ集団が、軍隊のように一糸乱れぬ動作で頭を下げた。もちろん集団の皆さんも、月影町では当たり前だが、一般的な「霊長類・ヒト」の姿はしていない。


 ギャル・ギャル男風の「菜摘さんの友達」の皆さんは、この異様な光景に怯え、震え、中には呆けたような顔をしている人もいた。しかし、強気を崩さない人もいる。


「な、なんなのアンタ達! そんな変な格好して!」

「ふざけてんじゃねえぞ! か、被り物なんかしやがって……!」


 強がって暴れようとするのを白スーツの集団が取り押さえた。白スーツ集団のうちの一人は、よく見れば以前に獅子ヶ原さんのお店で見かけた、肩から二つ首の生えた女の子だ。彼女が二つの顔からステレオ音声のように「黙れ」と脅かすと、さすがにその人達も現実を思い知ったのか、へなへなと力が抜けたようになった。


 そんな彼ら彼女らに、銭亀さんは真っ赤な唇の片端を吊り上げ、牙のような八重歯を覗かせて嗤いながら言う。


「というわけで皆さん! ここまで来たら逃げられないというのは察していると思いますので、この書類にサインをお願いします」


 彼女はA4サイズの書類を挟んだバインダーを「菜摘さんの友達」の一人一人に手渡していく。


「それにサインさえして頂ければ、今日のところはお帰り頂けますので」

「ほ、本当か!」

「はい、もちろんです」


 とびきりキュートな顔で笑う銭亀さんの姿に、何人かがサインをしかけたが、残りの人達が慌てて止める。


「ちょ、ちょっと待ちなよ! 何も読まずにサインなんてダメだって!」

「こんなわけのわからん場所で……脅されてサインとか、かなり危ねえよ!」


 そんな彼ら彼女らの反応に、銭亀さんはわざとらしく目を丸くしてみせた。


「あれあれ? ちゃんと常識のある人もいたんですね? 驚きです。芽衣への態度を見てたら、常識のない人しかいないのかと思っていました。騙し討ちサイン余裕だと思ってたんだけどなあ……」

「は? ナニソレ?」


 眉間に皺を寄せる彼ら彼女らに、銭亀さんはおすまし顔で言葉を返す。


「ですから。つべこべ言わず、さっさとサインしろって言ってるんですよ、下衆野郎の皆さん!」


 銭亀さんは天女のように美しい顔に、悪魔のように酷薄な笑みを浮かべた。


「皆さんの選択肢には『サインする』の一択しかないんです。だから早く終わらせちゃいましょう。食肉組合の皆さんは紳士淑女だから大丈夫かもですけど、弊社のマドモワゼルはなかなかのおてんば娘なのでね。早くしないと危ないかもしれませんよ?」


 銭亀さんはそう言って、ちらりと黒蜜さんの片腕である黒豹を見やる。黒豹は白スーツ集団に囲まれて身動きが取れない彼ら彼女らに近づいていき、「ぐるるる」と低く唸りながら牙を剥いた。途端に、彼ら彼女から「ひいいい!」と情けない悲鳴が上がる。


「おとなしく言うことをきかないと、その子、皆さんのこと、カプッといっちゃうかもですよ?」

「いやああああ!」

「わ、わかった、わかりました! サインする、するから!」

「なんなの! 芽衣の腕は増えるし、この変な奴ら! おかしいって!」

「もういやあああ!」


 ついにはヤケクソのように、彼ら彼女らは書類に署名してしまった。銭亀さんの真っ赤な唇の端が吊り上がり、笑みの形を作る。


「はい! というわけで、皆さんと弊社の間で契約が成立しました!」


 彼ら彼女らからバインダーを回収する銭亀さんは極上の上機嫌だ。


「念のため、契約内容の概要をご説明しますね。まず、弊社社員・菜摘芽衣が皆さんにお渡ししたお金は弊社からの貸付金ということになりますので、弊社取り決めの金利でご返済いただくことになります」

「は?」

「な、なにそれ!」


 いきり立つ彼ら彼女らを無視して銭亀さんは続ける。


「また、連帯保証人を求めない代わりに、皆さん自身の肉体を担保とさせて頂きました。返済が滞った場合には、債権回収のため、こちらにいらっしゃる食肉組合さんに皆さんの体を引き取って頂きます」


 嬉々として宣告する銭亀さんは、「食肉組合」として、猫の人をはじめとした白スーツ集団を手のひらで指し示した。彼ら彼女らは何かを察したらしく、顔色を失っていく。白スーツ集団――食肉組合のボスらしき、ソファに座る猫の人がニコリと笑った。


「いずれも若くて生きのいい素材で素晴らしいですね。ちょっと臭みは気になりますが、それは調理次第でどうとでもなるでしょう。なかなか若い肉は手に入らないので貴重ですよ」

「五つ星の人肉レストランのオーナーシェフにして、人血酒ソムリエの金バッジ保有者、さらに食肉組合幹部でもある山猫シェフにそこまで言って頂けるとは!」

「ははは。私なんて、食肉組合の長老方に比べればまだまだ生臭い若輩者ですよ。いや、それにしても美味しそうな……今すぐに味見をしてみたいくらいです」


 銭亀さんから山猫シェフと呼ばれた猫の人は、彼ら彼女らに縦長の瞳孔を向けながら、長い舌でベロリと口の周りを舐めまわした。彼ら彼女らから悲鳴が上がると、「おっと、失礼。怖がらせるつもりじゃなかったんだけどな」とチャーミングに笑う。だが、すぐにそれは怜悧なものに変わった。


「我々が引き取った暁には、屠殺の後、肉も血も、すべてを余すところなく活用致します。髪、骨など食用に向かない部位も、食品加工業者・装飾品業者等、欲しがる企業はいくらでもありますからね」


 彼ら彼女らはブルブルと震えだす。「もう無理!」と叫ぶ人もいたが、銭亀さんは愉しそうな笑みを浮かべた。


「ギブアップするならしてもいいですよ。でも、弊社には人間の法律などというものはあまり関係ないので。自己破産しようが何しようが、取り立てに行きます。逃げようとしても無駄ですよ。どこに逃げても見つけ出せますから。このことを人に相談してもいいです。頭がおかしくなったと思われるのが関の山ですからね。本当に狂ったって大丈夫です。自力返済が無理になったと判断したら、食肉組合の皆さんに引き取ってもらうだけなので」


 真っ赤な唇を吊り上げ、牙のような八重歯を覗かせながら、銭亀さんは無邪気に笑う。


「ちょっと怖く脅しちゃいましたけど、お金さえ返してもらえば大丈夫なんで! 是非がんばってくださいね!」


 銭亀さんは彼ら彼女らに近寄ると、肩をバシバシと叩きながら事務所の出口を指し示す。


「じゃ、がんばってお金稼いできてください! グッドラック!」


 半ば無理やりに背中を押して、銭亀さんは呆然としたり震えたりする彼ら彼女らを外に押し出してしまう。バタンと大きな音と共に扉が閉まり、彼ら彼女らの姿は見えなくなった。


 山猫シェフを振り返った銭亀さんは、丁重に頭を下げる。


「さすが食肉組合さんですね。瑠奈だけで奴らを短時間に確保できるか不安だったんですが、ご協力頂いたおかげであっという間でした」

「それは前々から、銭亀さんに近々よい話ができるかもと、情報を頂いて準備が出来ていたからです」

「でも、申し訳ないです。すぐにはご提供できない肉で」


 銭亀さんの言葉に、山猫シェフは首を横に振る。


「いえ、待ちますよ。それに、銭亀さんの仕事ぶりならすぐでしょう?」


 その問いには答えずにただ微笑む銭亀さんに、山猫シェフも笑みを返す。


「我々、食肉組合は、自らの意志で狩りは行いません。我々は『縁』の元に依頼を請け負い、命を奪い、利益を上げるのです。改めて確認しますが、銭亀さん、本件に我々が関与していいのですね?」

「ええ。弊社の利益と、友達に酷いことした奴が許せないっていう私怨のために、ご協力よろしくお願いします」


 真っ赤な瞳をギラギラと輝かせながら言う銭亀さんの様子に、山猫シェフは満足げに頷いた。


「この案件、食肉組合事務局長の私が確かに承りました。では、我々はこの辺で失礼します」


 山猫シェフが立ち上がり、出口に向かうと、白スーツ集団も隊列を揃えて後に続く。


 バタンと閉じた扉に僕達は取り残され、しばらくの間、沈黙が事務所の中を覆った。


「芽衣、怒ってる……?」


 ようやく口を開いた銭亀さんの声は、さっきまでのテンションが嘘のように弱く儚げなものだった。彼女は力なく、黒革のソファに崩れ落ちるように座り込む。


「真桜子ちゃん……」


 包帯と絆創膏だらけの菜摘さんは、困惑の表情で足を引き摺りながらソファに近寄り、銭亀さんの隣に座る。


「芽衣の友達に酷いことするわたしのことは嫌い? でも、わたしは芽衣に酷いことするアイツらが大嫌いなんだもん!」


 菜摘さんに背を向けながら叫ぶように言う銭亀さんを、菜摘さんは背中からギュッと抱きしめた。


「うちは真桜子ちゃんが好き~。真桜子ちゃんは大好きな友達だからぁ……真桜子ちゃんと事務所のみんながいればうちはいいやぁ」

「芽衣……」

「うち、そんな当たり前のこと、全然わかってなかった……ごめんね、真桜子ちゃん……」

「芽衣……」

「うちはここにいる。いてもい~い?」

「当たり前だよお!」


 鼻声で銭亀さんは叫んだ。振り返って菜摘さんの胸元に縋るように抱き着く銭亀さんを、菜摘さんはくすぐったそうに笑いながらぎゅっと抱きしめた。



 どうにか元通りに右腕をくっつけた菜摘さんがやはり心配だからと、黒蜜さんは付き添って帰っていった。


 今、事務所には銭亀さんと僕だけが残っている。僕は「菜摘さんの友達」との契約情報をパソコンに打ち込むなど、ひととおりの仕事を終えて、社長机で決裁書類を確認している銭亀さんに声を掛けた。


「あの……あの人達、お金返すことできるのかな?」

「うーん……カリスマ株トレーダーになるとか、宝くじを当てるか、ベンチャー企業でも起こして大成功すれば大丈夫なんじゃない?」


 投げやりな調子で答えた銭亀さんは、目線を上げて僕を見る。


「アイツらへの罰が重すぎるって思ってる?」

「えっと……」

「誠児くんは軽蔑するかもしれないけど、これがわたしのやり方だから」


 銭亀さんの赤い瞳が僕から逸らされた。


「こんな社長にはもうついて行きたくないって思うかもだけど……」

「いや……そんな」

「バイト続けてくれる?」

「うん……」

「よかった!」


 銭亀さんは親から許された子供みたいに、嬉しそうに笑った。僕は何も言えなくなる。


 窓から差す夕日が、銭亀さんと僕を橙色に染める。その中では彼女の瞳の色が赤いかどうか見分けがつかなくて、僕達はただの普通の高校生同士に見えると思う。


 銭亀さんはどうしてこんな生き方をしているのだろう。どうしてこの月影町で生きているのだろう。



「おい、小野寺、ちょっと」


 帰りのホームルームが終わると、僕はいつもの彼らに手招きされた。また嫌なことをされるのだろうかと、僕はチクチク痛む胃を抱えながら彼らの元にトボトボと歩いて行く。


「なあ、今度からさ、アイツにしねえ?」

「え? な、なにが……?」


 話の意味がわからなくて、恐る恐る首を傾げる僕に、彼らはニヤリと笑い合う。


「鈍すぎ。だからさ、今度からイジって遊ぶ相手は、お前じゃなくてアイツにしてやろうかって言ったんだよ!」


 そう言って彼らが指差したのは、この前、僕に「先生がイジメについて心配して話を聞きたがってるから」と嘘をついて、僕を彼らの待つ教室に連れて行ったクラスメイトの男子だった。


「小野寺さ、今度はお前が同じような嘘ついてアイツを呼び出せよ」

「アイツにされたことショックだったろ。だからさ、今度はお前が同じことしてやれよ」

「同じこと仕返しされるとか、マジうける!」


 彼らは可笑しそうに笑い合った。僕はお腹が再びチクチクし始める。

 確かにあのクラスメイトにされたことはショックだった。でも……。


「いや……それはやめとくよ」


 僕は情けない笑みを浮かべながら、頭を掻いた。


「僕は気が弱いし、とてもそんなことやりきれる気がしないや」


 たぶん、銭亀さんだったらきっぱり彼を差し出すだろう。ただ差し出すだけではなくて、何か有利な交換条件を付けるかもしれない。

 でも、僕には無理だ。そこまで腹をくくれない。僕は意気地がないから。


「アハハ……。仕方ないよね。じゃ、じゃあ、僕、今日もバイトだから!」

「あ、おい! 待てよ! いいのかよ!」

「せっかくチャンスやったんだぞ!」


 静止しかけた彼らを振り切って、僕は昇降口に向かって走った。

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