6-4 魔動脈


《何か、来た。西から…あれは、砲弾…?》

 蜻異種リベレの眼が白い砲弾の飛来を捉える。

《各自、防御、及び迎撃だ。村の結節を守れ》

 村の上空を飛ぶ飛竜は、一際大きな火球を西に向かって放つ。

 大きな火球は、途中で炸裂し、小さな粒弾となって数十発の白い砲弾の群れを迎え撃つように降り注ぐ。しかし、威力、精度が不十分だったためか、撃ち落としたのは僅か数発だった。

(―早い…!)

 残りの砲弾は猛然と村へと迫る。

 村の西の外れには、巨躯の灰色狼が砲弾を真っ向から待ち構えていた。

「アオオオオオオオン!!!」

 巨狼が大きな遠吠えを上げると、それに応えるように村の西側に“く”の字を書くように巨大な灰色の結晶の壁が地面から急速に成長する。

 結晶の壁は降り注ぐ杭のような砲弾のほとんどを、その厚さと傾斜で弾き、村の中へ着弾するのを防いだが、それでも数発の砲弾が結晶の壁を突き抜けた。二発は村の石垣を崩すだけだったが、一発は狼の屈強な右前脚を吹き飛ばしていた。

 右前脚の支えのなくなった狼の巨体がぐらりと傾く。

《ネーヴェ!》

《平気》

 紅い血の滴る傷口はすぐに灰色の結晶で覆われ、更に地面から成長した結晶の柱が巨大な狼の右半身を支え態勢を立て直す。

《すいません、魔力がもう少しあれば、迎撃の精度を高められそうなんですが…》

 というトーマの言を、誰も「言い訳するな。もっと真面目に狙え」と一蹴する事はできなかった。なぜなら、魔動脈から送られる魔力は今、魔動脈の暴走による負荷だけを抑える器官―“緩衝器”の生成へと向けられており、自分達に供給される魔力の質も量も、この村に侵入して来た時と比べて大きく減衰しているのを、誰もが感じていたからだ。

《…いいわ、少しでも当たれば上出来よ。それにしても、村のことなんてお構いなしの攻撃ね…もし私達が結節を放棄して回避していたら、今頃ここは穴だらけの廃村よ》

《教会お得意の“必要な犠牲”ってやつだろ。俺達をぶっ潰せりゃ後はどうでもいいのさ。刻印はできたぜ、どれだけ役に立つかは判らねーけどな》

 黒豹の蝕を込めた爪痕が村の外周を囲うように刻まれていた。

《ウィクリフ。一応、聞くけどよ。いまさら安全な場所に行くわけにはいかないんだよな?》

《この砲撃の射程は間違いなく光域全体に及ぶ、地形や距離を多少変えた所で効果は薄いだろう。この村の結節を死守し、反抗の要である魔動脈の暴走効果による能力の増幅を得る。それが、状況を打破する最善の手段だ》

《結局、ティーフがどうにかしてくれるのを待つしかないって事かよ》

《うん…もう少し、待って…。今、基盤を作ってるから》

 界域の中の水竜は、巨大な水胞を抱えている。その水胞を上層から伸びて来た巨木の幹のような薄赤い透明な太い管が貫いていた。その太い管は深層へと行くほど、木の根のように枝分かれし広がっていく。その根には、小さな水胞がふつふつと実り始めていた。暴走させた魔動脈から送られる濁流のような魔力を、この“魔脈の樹”を経由させる事で調整し、予想される負荷(感覚の錯乱作用や、激しい躁鬱の変化)だけを減衰させる事が目的だった。



「見事な防御だ。しかし、この状況で逃げもせず攻めもせずに、あの村で防御に徹し、蝕痕を伸ばそうとする構えを崩さないとは、何事かを企んでいると喧伝しているようなものだな…少し変化を加えてみるか」

 フィリベルトは聖体に掲げている大きな掌を握る。

 城塞の中央付近の砲台の薬室に装填されている砲弾の外形が槍のように、より鋭くより細く変化する。

 更に、城塞両翼の砲台が微かに回転し、その砲口が村の外側へと照準を合わせていく。それら、村から照準を外した砲身の薬室に装填された砲弾の被帽(砲弾の先端近く)には、輝く溝が作られていった。

「光を」

 フィリベルトの言葉と同時に、砲口から光と共に城塞の両翼から順に砲弾が放たれていった。



 放たれた弾幕は、先のような村を刺すような楔の形ではなく、吸い込むような鶴翼の形だった。村に近づくにつれ、その弾幕の両翼の砲弾の被帽に作られたから溝から光が噴出し、村から外れるはずだった軌道が、村に向かうように大きく歪曲する。

 鶴翼の弾幕は、西と南北から村を囲い込む形へと変化していった。

 飛竜の放った小さな火球の雨は、村に向かう西からの砲弾を迎え撃つ、相変わらず、撃ち落としたのは数発のみ。

 グリフォンの放つ風圧を纏った羽根の矢は、北側の弾の多くの砲弾を正確に撃ち落としたが、何発かは村へと抜ける。

 撃ち落とす事の叶わなかった白い砲弾の群れが、西と南北から村を囲い込む形で同時に着弾した。

 西から飛来した鋭い騎兵槍ランスの如き砲弾が壁に突き刺さる、一発も弾く事は叶わなかったが、何とか貫通する事だけは防いだ。それは、壁の厚みと、ネーヴェの集中力によって砲弾が突き刺さった瞬間に、壁を構成する結晶の粘度を高めたためだった。

 南、そして北側から村へと抜けた砲弾は、村の境界上に刻まれた黒い爪痕の上を通り過ぎる瞬間に、何かに引っ掛かったかのように静止する。

 と同時に、村の中から甲殻に覆われた節が連なってできた扁平で細長い巨大な飛行する百足に似た蟲―百足異種ミルパットがわらわらと現れ、中空で制止する各砲弾を、その巨大な顎牙が火花を散らして咥え込む。百足異種ミルパットは、己の牙を折り、顎を砕きながらも、砲弾の勢いを完全に止める事に成功した。

 全ての砲撃を防ぐ事には成功したが、状況は全く楽観できなかった。

《…何とか凌いだけど、もう盾にできるような蟲を作る余裕はないわ》

《俺の爪痕の結界も今ので終わりだ。燃費が悪いんだよ…もうすこし魔力をくれりゃ話は別だが…》

《緩衝器の生成よりも、みんなへの魔力の供給を優先したほうがいいかな…?》

 ティーフは、そろりと判断を仰ぐ。

《そうね…魔動脈から力を得る前に、私達が死んでしまっては意味がないし―》

《駄目だ。緩衝器の生成が最優先だ。一方的な攻撃を許すしかないこの状況が長引くような選択をすることは許さん。“魔動脈の暴走による爆発的な力の増幅”それ以外に、この状況を打破する術はない》

 ウィクリフは、当初の方針を頑として譲らない。

《わかったよ、みんな頑張って》

 界域の中の“魔脈の樹”の根はより深く、広く枝分かれし、白い根に水胞を付けていく。


 ジェハノ東部の城塞では、砲台の下に伸びる巨大な円筒の基部で作られた白い砲弾が、薬室へと装填されていく。

「さあ、装填が終わるぞ。耐えてみせろよ、魔物共」

 フィリベルトは握った掌の人差し指と中指だけを伸ばす。全砲台が先程と同じように砲口から光と共に白い砲弾を撃ち放った。



(―今度こそ、もっと撃ち落とさないと…!)

《トーマ、あまり無理をするな》

 アルクスの制止を聞かず、砲弾を迎撃しようと、より西側に飛び出す飛竜、口腔に炎を溜めて放とうとする。が、ブレスに集中しすぎて、身体能力を支える魔力が減衰している事を忘れていたトーマは、飛翔時の翼の挙動が遅れて、空中で態勢を大きく崩して一瞬、降下する。

《あっ―》

 機会を逸し、西側から飛来する槍のような鋭い砲弾は一発も撃ち落とされる事無く、結晶の壁に到達する、その内の一発が結晶の壁で跳弾し、飛竜の左翼の付け根を撃ち抜いた。

ッ!》

 紅い血を撒きながら、飛竜は地に落ちた。

 残りの十数発の針のように細長い砲弾は結晶の壁を貫き、砕き、内部へ殺到し、巨狼の右後脚を貫き、村の西側から中央付近にかけて蜂の巣のように地面に穴を開けていった。結節を被害は防いだが、もうネーヴェに壁を構築する力は残されていなかった。

 南北から殺到する砲弾を迎撃したはグリフォンの羽根だったが、相殺できたのはおよそ半数、残りの十数発の砲弾は南北から村の中央へ抜けていく。

 村の中央に辿り着く前に、瀕死の百足異種ミルパットが、己の背で砲弾を受け流し軌道をずらすことに成功した。砲弾は周囲の家屋の石壁や地面に大穴を開ける。硬い表皮を大きく抉られた百足異種ミルパットは体液を撒き散らして痙攣すると、色を失いボロボロと崩れるように死滅していく。

 しかし、そこまでしても、一発の砲弾が村の中央へと抜けてしまっていた。

《らあっ!》

 村の中央、結節の横で構えていた黒豹が正面から砲弾に向かって飛びかかり、右前足の爪で砲弾を切りつける、砲弾は結節に直撃する軌道を少し外れ、地面を少し抉りつつ停止した。地にめり込んだ砲弾はくすんだ色に変化し砂のように崩れ落ちる。しかし、砲弾を切りつけて着地した黒豹は、右前足を地に付けずに浮かせている。無理もない、その爪は捥げ、指は砕け、血が溢れだしていたのだから。肘の関節も少し折れ曲がっていた。

《くそ、痛ってぇ…。おい、まじで次はもう防ぎようがねえぞ…ティーフ》

《大丈夫…これで―》

 界域の中の“魔脈の樹”の根は大きく広がり、全ての根に水胞の房がついていた。


 クラーザの巨大結節の深部にある、魔動脈の基幹部が、鼓動を始める。その鼓動は、何かに駆られるように、どんどん早く強く、大きくなっていく。

 “魔脈の樹”の根に実った全ての水胞の房に赤い輝きが灯り始める。

 それは見る者の心を動かすに足る、幻想的な光景だった。



「これで終わりだな」

 ジェハノ東の城塞から、四度目の一斉砲撃が放たれる。光と共に砲身から放たれた数十発の砲弾はみな一直線に、満身創痍の魔物達がいる東の村へと進む。その砲撃を阻むものはもう存在しない。



―どくん… どくん… どくん…


 狂信的な信仰を持っていた教国西部のとある村。司教による説教と罪人への懲罰を飛竜の咆哮によって中断させられた村だ。

 村人達は、意識を失い、また取り戻してからは、何事も無かったかの様に日々の生活に戻っていた。

 ただ、教会への狂信的なまでの賛美や感謝、そして、口ばかりで実際に奇跡を起こした事は一度もない司教にまつわる記憶だけが、村の人々の思考や記憶から抜け落ちていた。

 毎日のように行われていた、広場に集まっての祈りをやろうと言い出す者は今はいない。皆、それぞれがそれぞれの思う時に祈り、願うだけだった。


 その村の外れに小さな家が建っている。

 その家の中では、まだ幼い少女と、その母親が、簡素なベットで寝ていた。

 少し前までは病人のように痩せていた母親も、今は普通に食事を摂り血色も良くなっていた。

「ねえ、ママ。音がきこえる…」

 少女がぽつりと言う。

「どんな音?」

「ゆっくりで、大きな、どくん、どくんっていう音、とおくからきて、とおりすぎていくの。やさしい音だけど、少しこわい…」

「大丈夫よ、ママが手を握っててあげるから」

 眠る子の小さな手の甲には蝕痕が刻まれている。

 その手を、母は優しく握った。

「…さあ、もうおやすみ」

「はぁい、おやすみなさい…」


―どくん。


 魔動脈は、それの経路の周辺の村や町に住む者(蝕の有無に関わらず)の魂を一気に寄り集め、魔物達に向けて送り流す。さながら、瀑布の水を一点に集めて流し出すようなものだった。循環する魔力の量は計り知れない。


 村の西でよろよろと起きあがった巨狼の頭部に、弾幕の尖端の一発が命中する、その衝撃で巨体は弾き飛ばされ、地面に痕を付けながら、村の中央付近で止まった。

 灰色の毛並に覆われた巨躯の狼はピクリとも動かない。

 残る数十発の砲弾は全て村の中央、蝕痕の集約点へと殺到する。

――が、蝕痕の集約点に着弾する前に、砲弾の群れは何かに引っ掛かったように停止した。

 砲弾の群れの直下の地面に黒い爪痕で巨大な×字が描かれたいたのだ。

 それでも少しずつ前進しようとする砲弾の群れを地面から林立するように伸びてきた結晶の柱が包み込み、それ以上進む事を許さなかった。

 村の西側で巨狼が起き上がる、撃ち抜かれた足の再生は終わり、立派な四本の巨大な足が地面を踏みしめている。その大顎は槍のように細く長い白い砲弾を咥えていた、狼はその白い砲弾を噛み砕く。同時に、村の中央で結晶の柱が拘束している砲弾も結晶の万力の如き圧力で砕かれ、光の粒へと還っていった。


《反撃、開始だ》―ウィクリフの声が皆の意識に届く。


 村の中で倒れ伏していた飛竜は、勢い良く空へと飛び上がる、その肩にもう傷痕は無かった。

 魔動脈から送られる潤沢かつ高濃度の魔力は、欠損した身体組織の急激な再生すらも可能にしていた。

(―すごい…これだけの力が出せるなら、首都の攻略だって…!)

 飛竜は開いた口腔に溢れんばかりの巨大な紅蓮の火球を作っていた、火球の内部では多数の小さな紅い硝子玉が球の中心を軸にして飛び回っていた。巨大な火球は、城塞に向けて放たれる。火球は少し進んだ後、中空で破裂した。内部から飛び出した小さな火球の飛礫つぶてが正確に砲台へと降り注いでいく、一発一発の飛礫は高い火力を秘めており、着弾するや大きな爆炎を上げていく。見る間に、外縁、中間の城塞に設置された全ての白亜の砲台は、焼け焦げ、砕け、折れ、抉られ、破壊されていった。

 村から西の草地の表面がたわみ水溜りのようになる、界域から顔を出した水竜がその口腔から旋回する水雷撃弾を城塞に向けて放つ。それは外縁の城塞に吸い込まれると、数秒後、着弾した箇所を中心にして大規模な水の破裂を起こし、分厚い城壁に巨大な穴を穿った。

 穴の向こう側に建てられた、背の低い巨大な白い石碑のような跡塔が露わになる。

 と同時に、その表面に黒い四本の爪痕が刻まれ、その傷痕から溢れた蝕が一瞬にして白亜の跡塔を黒く染め上げた。暴力的なまでの魔力が込められた黒豹の爪による蝕痕の刻印は、それのみで跡塔を破壊するだけの呪いを持っていた。

 外縁の城塞の砲台群の破損の修復が停止し、白亜の砲身はくすんだ灰色になって崩れ落ちる。

 同時に、中間の城塞の地面の下からおびただしい数の蟻異嚢種クロ・フルミナが現れ、壁に取り付き腹部を炸裂させる、その大量の超濃酸が壁の一面を溶かし、悠々と魔物が通れる隙間を作った。

 それら蟻異嚢種クロ・フルミナは、地中を這い進んでいた蜘異種クリサリスの腹部の卵から孵化した模造個体レプリカだったが、その酸液の純度と量は繁殖胞から産みだされる個体と比しても遜色なかった。

 壁の向こう側には、二つ目となる、背の低い白い石碑のような跡塔の姿が見える。

 しかし、溶け崩れた断面が光を放ち、周囲から光の欠片が集まり、中間城壁の修復を始めようとする。

《させない》

 が、壁の断面を、地面から這い進んできた分厚い灰色の霜が覆い固め、阻止した。

 そして、高い中間城壁の向こうに隠れていた背の低い白い石碑のような跡塔に向けて、凄まじい速度で炎の弾頭が飛来する。空気を振動させる爆炎と共に、跡塔は粉々に吹き飛んだ。

 中間の跡塔が破壊される直前に、間一髪修復の終えた中間の城壁の両翼の四機の砲台から砲弾が放たれた。杭のような砲弾は、凄まじい速度で飛竜の胸を撃ち抜かんと左右から迫るが飛竜は動じない。

 そして、飛竜の背後から飛来した風圧を纏った四本の羽根が、正確に砲弾を弾き飛ばした。

《ありがとう、アルクス。きっと迎撃してくれるって信じてました…それと、さっきはごめんなさい…また一人で焦ってしまって》

 飛翔によって高度を一定に保つ飛竜の口からは、呼吸と共に高温の熱気が漏れていた、その熱気は口唇周辺の空気の気流を乱し、陽炎のように揺らめかせていた。

《いいさ、気にするな。…いや、やはり許さん。お前はまだまだ己の危機管理能力が欠けている》

 アルクスは不満気味にトーマを嗜める。

《みんな、大丈夫だった…?》

 水竜は、再び魔脈の巨木に巻きついている。“樹の根”に実る水胞の房は、界域に響く鼓動に合わせて明滅していた。

《ええ、間一髪、間に合ったわ。ティーフが用意してくれた緩衝器のおかげで、今の所、異常もない…》

《ちっとばかし身体が火照った感じがするけどな。それ以外は特になんともないぜ》

《あたしは、少し頭痛がする…長時間は続けたくない》

 魔動脈の暴走による爆発的な魔力を得た魔物達は、瞬く間に二枚の城塞を突破してみせた。



「―やはり、ジェハノの防御がいかに優れていても、あの圧倒的な力と連携と多様な手段の前では、フィリベルトに任せていてはいずれ力負けしていたことだろう。しかし、どこにあれ程の力が隠されていたのか?防御や修復用の構築者も用意すべきだったか?あるいは、砲台の数や弾速を犠牲にしてでも、火力を高める機構を導入すべきだったか?疑問や後悔に足を止める事は容易いが、私がすべきは、最善―即ち、魔物共にとっての最悪となる選択肢を取り続ける事だけだ。何を犠牲にしてでも」

 白く輝く聖体を前に、光輪を冠するフィリベルトの姿をした代行者は、欠片も取り乱す気配はない。どころか、薄く白い歯を見せる。

 壁に埋め込まれた多数の白い棺からは、紅い血がだらだらと溢れだし、凄惨な模様を描き出していた。



《後は、あの最後の城壁だけですね》

《ああ…だが、これはどうしたものか》

 空を飛ぶ二体の魔物には、その全容をよく見ることができた。

 ジェハノを守る最後の城壁――しかし、それは“壁”というよりは“殻”といったほうが正確だ。

 巨大な半球の白い殻が、山脈の切れ目にある都市全体をすっぽりと覆っていたのだった。

 陽はほとんど沈み、空は茜色から紺色へと塗り変わろうとしていた。

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