第178話 手伝い 3

僕は日付が変わる時間にログインした。


あずさが最初に来たとき、かなり早く来ていたから、今回もそんなことがあるかもしれないと思い、早めにログインしようと思ったのだ。


まあ、あすかさんが今日から来るとは限らないんだけどね。


昨日は、来れないみたいだったから、早くても今日、ということで早くから待機していようと思ったのだ。今日来れなければ、今日も僕はあずさの手伝いをしようと思っているが、昨日のことを思い出すと、居ない方が良いのではないか?と思ってしまう。


昨日のこと思い出し、少し落ち込みながら店の方へ行った。


店の方では深夜ということもあり、あずさが起きているということはなかった。それに、あすかさんが来てる様子もなかったので安心した。


しかし、ここまで早く来てしまうとやることも特にない。何かやろうといろいろ考えようとしたが、最初に浮かんだのはポーションを複製することだった。


僕は、他にやることもないと思い、いつもようにポーションを複製することにした。そればかりしかやらないから、違うことをしたいのだが、何をしたら良いかもわからないので他のことは考えないことにした。


ただ、ポーションを複製するのは単純な作業のため、何も考えずにやることはできず、僕は何かやることは本当にないのか考えながら、複製していた。


そこで、僕は、掃除とかすれば良いのでは?と思いついた。ただ、掃除はそこまでうまくはないので、何をすれば良いかもわからない。


とりあえず、雑巾で水拭きでもすれば良いと思い、水を入れられるものがないか探した。見つけたそれを持ち、川までテレポートした。川で、水を汲み、テレポートで店まで戻ってきた。


戻ってくると、雑巾を水に浸し、よく絞ってから、床を拭き始めた。拭くときは、両膝をつき、拭き残しがないようにしっかりと拭いた。


少し拭いてから、雑巾を見た。雑巾の見た目は、ほぼ変わっておらず、床がほとんど汚れてないことがわかった。


その後も床、窓などを拭いたが、いずれもほとんど汚れてはおらず、あずさがしっかりと掃除していることがわかった。


僕が改めてやる必要はなかったんじゃないのか?本当に僕っていらないんじゃないか?と、思ってしまうほど何もしてないことと、任せっきりにしていることがわかった。


適材適所とは言うが、もう少しいろんなことをできるように、もう少し貢献できるようになりたいと思った。


それから、掃除もやることがないとわかったので、汲んできた水は捨て、使ったものを片付け、再びポーションを複製し始めた。


僕はそれをあずさが起きてくるまで続けた。

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