第144話 雇用 11

午前中にある補習を終え、一旦家に帰ってきてから僕は、とりあえずログインすることにした。


本当なら、今日で結と誠に課題をさせるのが最後になりそうだから、長くやらせたい。でもそれ以上にあずさの方も心配ではあるのだ。何か面倒事がなければすぐに終わらせられるのだが。


補習が終わった後も、課題の進み具合とか見に行くようにはしようと思う。まあ、見に行ったところで、課題を進めるかはわからないけど。それに、補習期間中に僕がいるとき以外はまったく課題を進めてないみたいだったし。


まあ、それに関しては諦めるしかないから、課題の面倒は見るけどね。どうせ、僕が監視しなければ、休み終わりに手伝えって言われそうで、嫌だからね。それを毎年やられているのだから、そろそろそうならないようにしないとね。


そんなことで、結局、課題の監視は続きそうであった。そう考えると、今日無理して長くやる必要もないなとこのとき思った。まあ、本人たちのやる気を考えると今日、できるだけ進める方がいいんだよね。


そのため、僕は面倒事がないことを祈りながら、ログインした。


僕がログインした時間帯は深夜なので暗い。しかし、前のことがあるため、あずさが何かしているかもしれない。


僕はそんなことを思いながら、まず、あずさが使っている部屋を覗いた。どうせいないだろうと思い、何も考えずドアを開けた。それから、部屋の中を確認すると僕の考えと反して、あずさがベットで眠っていた。そこで僕は、しまったと思ったが、あずさが起きてくる様子はなかったので、安心した。


一安心した僕は、改めてあずさの様子を確認した。確認すると、ベットの近くには、ヒールストーンスライムもいた。ちゃんと休んでいることを確認できた僕は、起こさないように今度は慎重に部屋を出た。


その後、僕は店の方に行った。店に入ると少しだけ内装が変わっていた。変わっていたのは、棚の位置だけで、他には特に何も変わっていなかった。棚をどう動かしたのかは気になる。


まあ、1日しか経ってないから、ほとんど変わってないのは当たり前かと思った。


それから、ポーションが置いてある倉庫代わりの部屋にも行った。すると、ポーションがほとんどなくなっていた。ちゃんと売れたんだな、と思うとなんか嬉しくなった。


僕は、なくなった分のポーションを補充してから、店の方に戻ってきた。


それから、日が昇るまで、僕はポーションを作り続けていた。


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