第134話 雇用 1

魔王戦が終わり、特訓するのも一旦やめ、僕は店のことと結と誠について考えていた。


結と誠には8月4日の午後からやり始めるように説得した。理由としては、補習が4日までだからってことと、おそらくゲームを始めたら休みの最終日まで、課題をやらない恐れがあるからだ。そこから、課題に付き合わさられるのはごめんだ。そのため、少しでも終わらせるため、1日から3日までは課題をやるように言った。やらなければ、アドバイスはしないとも伝えた。


まあ、1人でやると進まないこともあるので、僕が面倒を見ることになっている。


こうしておけば、最終日の負担が少しは減るだろうということだ。もう毎年のことだから、少しくらいは対策しておかないとな。


8月に入ってからやるのは、僕がゲームをやりたかっただけだ。それに、やっておかなければならなかった攻撃方法を変えることは、一応終わってというのもある。




ということで、今日の午後から早速やり始めたのだが、案の定2人ともやっていなかった。2週間前に出されているにも関わらず一切やっていなかった。


僕でさえもうすでに半分近くの課題は終わっている。毎日少しずつやればこれくらいは、余裕で終わる。それくらいの量しか課題は出てない。


それに、課題の提出期限って休みの終わりから大体1週間ほど先だ。だから最終日から始めて1週間みっちりやれば、課題は終わってしまうのだ。そりゃあ、ギリギリに始める人が出てもおかしくない。


だからもう休みの終わりに2人に付き合うのも嫌になってきている。だから、今年こそはそんなことにならないようこうして早くから少しでも多く終わらせて、休み終わりの忙しさを軽減しようということなのだ。


課題消費の1日目は、午後の1時から午後の5時までやった。しかし、ずっとやり続けていても飽きてたりして、集中しなくなるから、多めに休憩を挟んだりした。


その休憩の時間は、話すことがほとんどなのだが、その会話の中で、アルバイトをしたいという話題になった。VRという大きい買い物をしたせいで2人ともほとんどお金がなくなってしまったらしい。


それで、そんな話になったのだが、僕は、その時違うことを考えていた。ゲーム内の店で、人を雇えば良いということだ。そうすれば、僕がログインをして店番をする必要もなくなる。そうすれば、勧誘なんていう煩わしいこともなくなる。


僕は、勉強会が終わるとすぐに家に帰った。ちなみに勉強会は、誠の家で行っていた。



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