開業編
第101話 準備 1
あの騒動から1週間が過ぎ、もうほとんど騒動はなくなっていた。
あの後、いろいろ調べてみると、なんでも騒動があったのは一部だけで、他のところでは起こってないところもあったらしい。
起こっていたところでも騒動はほとんどなくなっているとか。
その1週間の間、僕はずっとポーションをクロエさんに売っていた。その間僕は独房で過ごしていた。1週間かけてだんだんと騒動がなくなってきたためだ。
だから、今日から高級宿に泊まろう街に出てきている。街にも少しずつ冒険者も戻ってきていて、前の時のように賑やかになってきた。まあ、それでも襲われないとは言い切れないから気を抜くことはしないけど。
でも大通りとか人の多いところでは襲われたということはない。大抵は、人の少ない路地とかだ。つまり、狭い路地を通らず、人の多いところを行けばいいということだ。
そんなことで、人の多いところを通り、宿を確保して、久しぶりに豪華な設備を堪能して、僕はログアウトをした。
翌日、僕はクロエさんにポーションを売るためにログインをしていた。だいぶ安定してきたから、別に毎日売る必要はないんだけど、他にすることもないからね。クエストも低難易度しかないからする必要もないし。それにお金はポーションを売るだけで十分足りてるし。
だから、することがないのだ。それに前回みたいにポーション不足になるのは嫌だからね。だから、ポーションを売るってことをしてるのだ。
僕は宿を出たところで、数人の人がこちらの方を見てきた。それで何故か僕の方に近づいてきた。
何かと身構えていると、近づいてきた人達が一斉に話しかけてきた。
「「「ぜひ、我がグルー——」」」
「嫌です!!!」
僕は、相手が話し終わる前に言われることを理解した。だから、僕は拒否のことばを言って、その場から逃げ出した。
僕はグループ勧誘から逃げているということをすっかり忘れていた。そうなのだ、冒険者が集まってきたということはまた勧誘が始まるということだ。
僕はギルドの方に逃げてきたが、ギルドの前にも何人か勧誘者と思われる人が確認できた。
そのためギルドに行かず、街から出ることを決めた。ここにはいないクロエさんに謝りつつ、僕は、ここから少し離れた街の近くにテレポートした。
そしてここから、僕の逃亡生活がまた始まってしまったのだ。でも今度は今回みたいにならないようにちゃんとポーションを売らなければならないのだ。
僕はやることを考えながら、宿を見つけてログアウトをした。今はリアルで朝の時間帯だから、学校に行かなければならないからだ。本当にめんどくさい時に来られたものだ。
次にログインするときに特定されてないといいけど。僕はそんなことを考えていた。
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