第81話 魔王討伐 4

ついに、魔王討伐当日になった。


といっても、まだ挑みには行かないけど。


前回同様、終了間際に行こうと考えている。まあ、今度は時間配分を考えて行くけど。どうせ、倒せるかはわからないし、たぶん僕が行く前に倒されることもないだろうし。


そんな考えから、僕はいつも通り、朝のログインをした。それに今月の31日は平日だから、前回より挑戦する人も減るだろうしね。


ログインすると、またしても白い空間から始まった。


「いやー、今回のも朝早くから多くのプレイヤーが挑戦してくれて嬉しいよ」


そんなお礼?から始まった。


ん?なんでそんなことから言うんだ?


「これより、定期報告をする」


前回も思ったが、こういうのっているのかな?別にホームページに載せるだけでいいと思うけど。


「とりあえず、午前5時現在で1万人が挑んでいる状態だ」


マジか。もしかして倒せそうだったりするのかな?


「今確認したところ、その1万人は全員死亡した」


やっぱりか。でも1万人でも勝てないって。さすがにやりすぎな部分がある。運営やる気あるのか?


「それでも、削った分は減っているから、安心してほしい」


何を安心すればいいんですかね。まあ、減っているなら、後からやる人は楽になるからいいのかな。


「報酬について、全プレイヤーに配られると言ったが、少し言い足りない部分があった」


え?もしかして、もらえるのに条件があったりするの?


「それは、討伐に参加したプレイヤーは、討伐に成功した時、上限解放アイテムの他に、報酬を配るということだ。上限解放アイテムは、討伐さえすれば、全プレイヤーに配られるから、無理に参加する必要はない。その特別報酬は、成功した時にでも、発表しようと思う」


なんだ、そんなことなら問題ないな。どうせ、討伐には参加するだろうし。まあ、僕が挑む前に終わるのが一番の問題だけど。なんとかなるだろ。


「今回の報告は以上だ。引き続き、討伐の方を頑張ってくれ」


よし、ログインしてから複製を少しやったら、ログアウトしますか。平日ですし。


そう思い、その日はいつもの平日ようにログインして、すぐにログアウトをした。




その日の午後、学校から帰ってきた時、僕はログインした。その時にあった報告には、10万人が挑んだとあった。


その時もすぐにログアウトをして、僕は夜に備えていた。






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