第80話 魔王討伐 3
あれから、ネットではいろんな考察やら、プレイヤーの募集を始めているのを見かけた。
しかし、僕にはゲームをしてる暇はなかった。今は丁度、テストの真っ最中なのだ。僕は何の問題もない。普通に平均点以上を取れると思うし。
でも、結は違った。テストが終わる度、どんどんと落ち込んでいっているのだ。一応、勉強は学校や自宅で教えていたはずなんだけどなあ。
誠は大丈夫だったみたいで、自信があるようだ。まあ、結果がついてきてるかは、わからないけど。
まあ、そんなわけで、テストが始まる前から勉強を教えているわけだ。別に赤点を取っても成績が悪くなるだけで、進級には何の問題もないと思っているから教える必要すらないと思ってる。補習とか追試とかした方が、自分のためになることもあるし。
でも結は、補習とか追試が嫌ということで、僕に教えてもらっているというわけだ。
誠もついでに教えてはいる。
まあ、ゲームもやるとこがなくなってしまったからいいんだけどね。
それから、テストが終わり、土日になった。結はテストが終わってから、元気がない。結果があまりよくないらしい。
テストも終わったことなので、久しぶりに思う存分ゲームができる。まあ、することはまだ決まってないけど。
ログインはしたが、することと言えば、クロエさんのところでポーションを売るくらいしかない。モンスター討伐のクエストがわりとあるが、すぐ終わってしまうから、達成感がない。そのため、やる気がおきないのだ。
結局、クロエさんのところでハイポーションを売り、宿に帰ってきた。
ログアウトする前、ステータスを確認してみた。最近ステータスを見ていなかったことに気づいたのだ。
Name 零 Level 100
ランク S
所持金 130,521,860
Job 調合師
HP 1
MP 3,019,700
攻撃 0
防御 0
魔攻 0
魔防 0
俊敏 1,000,000,000
スキル
・レア度1
鑑定、劣化ポーション作成、乾燥、
ポーション作成
・レア度2
瞬歩(Lv10)
MP回復速度上昇(Lv10)
アイテムボックス(Lv9→10)new
槍術(Lv1)
盾術(Lv1)
・レア度3
MP上昇(超絶大)、物理系ステータス上昇(絶大)、魔法系ステータス上昇(絶大)、攻撃系ステータス上昇(絶大)、防御系ステータス上昇(絶大)、俊敏ステータス上昇(超絶大)、不死、空間魔法、テレポート、高速処理
ユニークスキル
複製魔法
久しぶりに見たが、レベルはカンストしたらしい。ってことは次の魔王討伐をクリアすれば、上限が上がり、更にレベルが上げられるのか。
それは楽しみではあるが、これ以上俊敏のステータスを上げたくはないんだよな。もう既に10億超えてるし。それに所持金も億を突破してるし。でも所持金の上限ってないのかな?このままいったら、やばい額になりそうだし。
そもそもポーションの需要が結構あるのが原因なんだよな。まあ、儲かっているからいいけど。でもここまで持っているとリアルでもこれだけの金額が欲しくなるよな。
そんなことを考えていた。
僕はその後、ログアウトをした。
後日、テストの結果が帰ってきて、結は2教科だけ赤点を取っていた。まあ、全教科赤点じゃなくてよかったよ。誠は赤点がなかった。自信あるだけのことはある。僕は、全教科8割を超えていた。まあ、いつも通りだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます