6階からは、今までの上位種がでるとのことなので、そいつらに向かって今までに溜まった怒り（というかストレス）をぶつけていった。

形とかは似ているからな。まあ、色や体格などは違うけど。特にスライムは跡形もなくなるくらい勢いよく突進してやった。それで僕の怒りは収まりはしなかったけど。

それに特に強くなったと思うモンスターもいなかった。まあ、ストレスは相変わらずむかつくけど。

それと今更なのだが、今回の限定モンスターの1体が、さっきの巨大スライムなのだ。もう、スライムを屠ることが目的になっていたから、すっかり忘れていた。

これで、一応イベントにも参加したから、今回のイベントはもういいかな？

そんな感じに意識を戦闘に集中させなくても、死ぬことはないので気が楽だ。

それと嫌がらせなのか、4階まではゴブリンしか出てこなかったと言ってもいいくらい、ゴブリンしか出なかった。

しかし6階からは、スライムしか出てきてない。しかも毎回イライラしながら倒している。そのせいで全然ストレスの発散が出来ていない。

やっぱり、めんどくさいことをするとストレスしか溜まらない。楽しさというものがないからこんなことになるのだ。

そしてストレスを溜めながら、僕はダンジョンを攻略して行った。

それから、7階を探索してるとき、いよいよ迷路もめんどくさくなってきた。そして僕はある名案を思いついた。

壁を壊しながら進めばすぐ終わるということに気づいたのだ。しかも壁が直るということは実証済みだ。

思いついた通り、壁を突進で破壊しながら進んでいった。

もうダンジョン攻略の醍醐味とかあったものじゃない。でもイライラし過ぎて早く終わらせたかったのでしかたない。

でも、どんなに進んでも次の階に行く階段が見つからない。やっぱりダンジョンがだんだんと複雑になっているのがわかる。

それから数十分迷い、ようやく次の階への階段を見つけ、次の階に行った。

穴だらけになったフロアはすでにそのほとんどがふさがっている。

8階からはちゃんと探索することにした。突進してもただ疲れるだけですぐ終わるわけじゃないからな。それに壁を壊しているところを見つかるのもまずいということに気づいたからだ。

でもストレスは壁を壊すことで少し和らいだ。そのためイライラも和らぎ、考える余裕ができたのだ。

8階の探索からはなぜかスライムの出現が減った。それに簡単に次の階への階段を見つけることができた。

9階も同様で割と楽しく探索ができた。

なんか運営が操作してみたいだ。そんなことを感じた。

そして次はいよいよダンジョン最後のボスだ。少し気を引き締めて最後の階に進んだ。

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