第68話 ダンジョン攻略 4
僕はダンジョンを進みながら、ダンジョンについてわかっていることをいくつかおさらいしていこうと思った。
そうすれば、何かに役立つはずだし。
まず、ダンジョンでは、死んだとしても入り口にワープするらしい。
まあ、不死な僕には関係のないことだけど。
それから、モンスターも死体を残さないとのこと。倒した場合は、アイテムだけをドロップして、死体はなくなるらしい。
これについてはありがたい。死体の処理をしなくていいのは、楽だからな。それでも僕って死体を処理したことなんてないんだけど。全部、そのままアイテムボックスの中に突っ込んでいたし。
それで階層は全部で10階らしい。その5階と10階にボスが設置されてるらしい。
出現モンスターは、1〜4階はゴブリンやスライムがほとんどで、6〜9階はその上位種になるとのこと。そのため、適正ランクは1〜4階はDで、6〜9階はBまで上がる。ボスはAが適正となっている。そのためSランクの僕からしたら、物足りないものとなるわけだ。
じゃあ、なんでこのダンジョンを選んだのかは、ただ低いからだ。10階層なら、楽に攻略できるし、それにどんなモンスターが出てきても僕は苦戦なんてしないだろうから、低ければどこでも変わらないのだ。
まあ、そういうわけで、ゴブリンやスライム系でもおかしいやつがいたら、それが限定のモンスターなのだ。限定のモンスターも確認してきたが、ゴブリンやスライムと思われるモンスターは1匹除いていなかったと思う。
というわけで、このダンジョンではその限定モンスターだけ出ると思われる。
と、僕が考え事をして周りを確認していなかったため、気づいた時にはすでにモンスターに囲まれていた。というか、通路を前と後ろから塞がれていた。
僕にとって苦戦はしない相手の一角、ゴブリンさんである。なんか鳴き声をあげて脅してるみたいだけど、よくわからない。
まあ、当たり前のごとく、ゴブリンたちは瞬殺である。
そんなことで、ゴブリンを殲滅しながら、階層を進んで行った。
やっぱり物足りない感はあった。
それから、順調に進んでいき、4階まできた。
しかしここまで倒してきたモンスターはゴブリンのみ。正直飽きた。
しかもダンジョンは不親切設計だから、1回死なないとログアウトができないのだ。つまり、僕はクリアするまで出られないってことになる。
そのことで鬱になりながらも、進んで行くと、このダンジョン初のスライムに遭遇することができた。
しかし、この時はスライムであんなことになるとは思ってもみなかったのだ。
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