第67話 ダンジョン攻略 3

ログアウトした後、掲示板で違うポーションの作り方について調べてみたが、そんな情報はなかった。そもそも、生産職をしてるプレイヤーが少ないことを忘れていた。



それから、僕の生活は変わった。まず、ログインした日の2日に1回はクロエさんのところに行くようになった。


そのおかげで、クエストはする必要がなくなったのだけど、僕としてはクエストがしたいので、なんとも言えない。


でもダンジョンのイベントはやりたいので、ポーションを売るときは毎回10万本売っている。


そのおかげか、4回くらい行ったところから、クロエさんの笑みが引き攣り始めていた。クロエさんも来てくださいと言ったからには、多いと言いにくいだろう。


そんなちょっとした嫌がらせをしながら、イベント当日まで過ごしていた。僕としては嫌がらせではないんだけど、結果的そうなってしまった。


というわけで今日はイベントの当日だ。


一応、調べたところによると、限定のモンスターは10種類。


そして報酬だが、いいものは見る限りではなかった。もしかしたらすごいものもあるかもしれないが、僕にはわからなかった。


モンスターも強そうなやつはいなかった。


なので、正直今回のダンジョンイベントは乗り気ではない。でもダンジョンに入れるってことでやることを決めたのだ。


なので、ログインしてさっそくギルドに行ってみたが、すでにかなりの人がいた。


列に並んで少しずつ進んでいった。


目的のクエストも受けられそうなので、よかった。


そして、ようやく僕の番まで回ってきた。


「はあ、あなたもこのクエストを受けるんですか」


「何か問題でもありましたか?」


「いえ、ありませんが、ただこのクエストを受ける人がいますし、それに適性ランクがBですので、Sランクの人が受けるのは、どうかと思っただけですよ。はい、クエストはしっかり受注されましたよ」


文句をいいながらもちゃんとやるんですね。変な気分だが、受けられるのなら、なんの問題もない。


クエストを受けた後、ダンジョンに向かった。


ダンジョンの前では、人が立っていた。


なんで立っているのか聞いたところ、勝手に入る人を見張っているためらしい。実力がともわない人を入れないためとのこと。


僕はなんの問題もなく、入るため審査みたいのは終わった。


そして、ようやくダンジョンにはいることができるようになった。


この時をどれだけ待ちわびたことか。


そう思いながら、ダンジョンに入って行った。

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