第50話 討伐イベント 6

そして4月29日になった。今日は祝日で休みだ。


しかも、クエストの禁止も解けて自由にできるようになったのだ。


だから今日は一日中クエストをやろうと思っているのだ。


明日は討伐イベント当日だからそれに向けてレベルアップをしておこうと思うのだ。まあ、あまり意味はないんだけどね。


上がるステータスは俊敏だけだし。逆に不利益しかないか。


そう思いながらもやるんですけどね。


それで本日は8時からログインをした。深夜帯はちゃんと寝ていたから、朝寝坊したということもない。


8時にログインしたら久々にステータスでも確認しようと考えていた。


そして確認しても特に変わっていたこともなかった。



Name 零 Level 87

ランク A

所持金 11,526,980

Job 調合師

HP 1

MP 1,653,300

攻撃 0

防御 0

魔攻 0

魔防 0

俊敏 870,000,000

スキル

・レア度1

鑑定、劣化ポーション作成、乾燥、

ポーション作成

・レア度2

瞬歩(Lv10)

MP回復速度上昇(Lv10)

アイテムボックス(Lv7→8)new

槍術(Lv1)

盾術(Lv1)

・レア度3

MP上昇(超絶大)、物理系ステータス上昇(絶大)、魔法系ステータス上昇(絶大)、攻撃系ステータス上昇(絶大)、防御系ステータス上昇(絶大)、俊敏ステータス上昇(超絶大)、不死、空間魔法、テレポート、高速処理

ユニークスキル

複製魔法



なんかこうやって見るとほんと偏っているよな。


それにしかも結構レベルも上がってるみたいだし。


上がったとすればドラゴンのところかな?


まあ、それはいいからギルドに行ってクエストでも取ってきますか。


僕は宿を出てギルドに向かった。


ギルドに着くとやっぱり混んでいた。まあ昼間だから仕方ないと言えばそうなんだけどね。それにリアルだと祝日だし。


まあ、気長に待っていますか。


待つこと数十分。ようやく僕の番が回ってきた。


「あ、零さん。ようやく来てくれましたね」


「ん?何かあったんですか?」


「早く、いつも以上にポーションを売ってください」


そう言われたので、2種類のポーションを200本ずつ出した。


「こんなもんでいいですか?」


「はい、これだけあれば大丈夫だと思います」


そう言ってクロエさんはすぐに数を数えだした。それから数分で数え終えて、買い取ってくれた。


「それで、零さん今日はどう言った——というか討伐クエストですよね?」


「はい、そうです。それでどんなクエストがあるかわからないのでその辺もお願いします」


「そうですね。それではこのクエストは——」


それからクロエさんにいろんなクエストを紹介してもらって、その中でいくつかのクエストに絞って受けた。


ただ1つだけ気になることがあった。


「クロエさん」


「はい、なんですか?」


「あの、なんでこんなに素直にクエストを受けさせてくれるんですか?」


「それはただ零さんに実績が出てきたので縛り辛くなっただけですよ」


「それっていいのか、悪いのかわからないですね」


「それはいいことに決まっているじゃないですか」


「なんでそうなるんですか?」


「だって強いってことがわかるじゃないですか」


「まあ、確かにそうですけど」


「それにそこまで気にすることじゃありませんから」


「それならいいんですけど」


そう言って、納得のいかないまま、クエストをいくつか受け、ギルドを後にした。

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