第47話 討伐イベント 3

日曜は違反をしたせいでロクに討伐ができなかった。


だからポーションを売ったり、複製をしていた。


でもそれと同時に討伐イベントについて考えなければならない。おそらく今のままでも勝てるだろうけど、もし万が一巨大なモンスターが出てきた場合、今のままでは勝てないと思う。


なので鉄板でも買いに行こうと思う。でも大きくすると持てなくなるとかで売ってくれなさそうだし。関係ないのにそれはひどいよな。


まあ、仕方ないし、それに作ってくれるかすら怪しいし。


とりあえず行って聞いてみるだけ聞いてみますか。



そしてクロエさんのところでポーションを売ってあと、念押しをされた。


「零さん、本当に行きませんよね?」


「だから行きませんってば!それに今回は僕も反省してるんですから!」


「つまりいつもは反省してないんですね!」


「はい、そうです!」


「否定くらいしてくださいよ。まあ、反省してるみたいでクエストには行ってないみたいですけど」


「そうですよ。今回だけは反省してますから」


「ですので、活動禁止の期間は後14日ほどになります」


「そうですか」


ってことは討伐イベントには間に合うな。はあ、よかった。


「それとAランクへの昇格も決まりましたよ」


「本当ですか!」


「はい。ですが義務も増えたので、ちゃんと守ってくださいね」


「はい、そうでしたね。それでどんなことがあるんですか?」


「はい、例えば緊急時には集まってたりですね」


「あの、集まれなかったら」


「特に罰則はありませんけど、何回も続いた場合ランクダウン、罰金などがあります」


「その程度で済むんですか?」


「ええ、私たちからしたら大切な戦力ですので。ですが明らかにひどい場合は奴隷などに落とされる場合もありますので気を付けてください」


「え?そんな簡単に奴隷に落とせるんですか?」


「はい、最初の契約の時点である程度縛っているので」


「え?そんなことしてあるんですか?!」


「ええ、ですがほとんど使いませんよ?使った人は本当に極悪人でしたし。私たちもこんなことはしたくないのであまり酷い態度は取らないでくださいね」


「は、はい。わかりました」


マジかよ。今まで僕酷い態度取ってきたけど大丈夫かな?


というかクロエさんがすごく怖く見えるよ。


しかもクロエさんが心なしか勝ち誇っているような顔に見えた。


「まあ、悪いことをしてからでも逃げられるので、絶対縛られるわけじゃないですよ」


「そうなんですか」


「ええ、ですのでそこまで深刻にならなくても大丈夫ですよ。それにさっきも言いましたけど、そうそうにそんなことはありませんから」


「それなら良いんですけど」


それで僕は心配になりながらもギルドから出て例の武器店に向かおうとした。


「零さん」


「はい、なんですか?」


「これからどちらに行かれるんですか?」


「ちょっと買い物に行こうと思ってます」


「そうですか。気をつけてくださいね」


よくわからなかったが、今度こそギルドを出た。







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