第46話 討伐イベント 2
ログアウトした日、つまり今日は4月24日の日曜日だ。
今日一回目のログインを終えたことになる。
それでいつものように過ごして午後に再びログインをした。
ただ普段とは違っていた。
普段ならそのまま泊まっている宿に出るはずなのに、また白い空間に出た。
たぶんまた告知か何かだと思うけど、今度なんだろ?
白い空間にいるといつも通りに現れた。
「プレイヤーの諸君久しぶりだな。今回は告知があるからそれを伝えに来た」
やっぱり告知か。何のことをやるんだろ?
「今回は今まで不評だったのでスキップ機能が付いたので公式サイトで確認する人はとばしてくれて構いません」
へえ、そんな機能も付いたのか。まあ、ゲームとは関係ないけど。公式サイトで見るのもめんどくさいし、このまま見るか。
「では改めて。今回の告知は、討伐イベントに関することだ」
あ、そう言えば最初にそんなことを言っていたな。
「それで討伐イベントは今月末、つまり4月30日の0時から23時59分までの時間限定で行う予定だ。だからゲーム内では約3日間になる」
へえ、そんなに長くやるのか。まあ、最初に全員でかかっても勝てないって言ってたし、これくらいの方がいいのか。
でもリアルで1日なら短い方だよな。まあゲーム内では3日だから少し少ないくらいだな。
「それと討伐モンスターは当日まで発表しないので、それまで楽しみにしていてほしい」
そこが結構気になっていたのに。まあどんなモンスターが来ても僕が倒してしまいますけどw。
「場所は最初の街の周辺で行う予定だ。だから移動が必要な人は、あらかじめ行っておくことをオススメする」
へえ、そんなところでやるんだ。でもそんな最初の街でやっていいのかな?まあ、僕が気にすることじゃないか。
「それといつものようにちょっとしたバグも修正した。こちらは公式サイトの方にだけ載せるので確認したい人は確認してほしい。これにて告知は終了だ。ほとんど情報は出せないが頑張ってほしい!」
ふむふむ、今回は案外告知は少ないな。まあ、毎回多くのことを言う必要もないし。
そんなことを思っているとまた前の選択肢が出てきた。
初めから→
続きから→
もうそんなの決まり切ってるだろ。
もう最初からとかあれえないだろ。
そして前回と同じく僕は続きからを選択して僕は今度こそログインをした。
ログインをすると懸念していた誘拐とはなく、誰かが進入した形跡もなかった。
安心と同時にちょっと残念だった。誘拐とか襲われたりしたら逆に返り討ちにできたのに。
そして、いつものようにポーションを売りに行った。
ギルドに着き、クロエさんのところに行った。
「零さん、昨日は本当に安易な行動をしてしまいすいませんでした」
「いえ、そこまで気にしてないのでもうそれはやめてください。それに襲われたりもしてないから」
「本当に申し訳ありませんでした」
「だからもうやめてください」
「申し訳あり——あ、すいま——」
「話が進まないんでしばらく黙ってください」
「わかりました」
「今日なんですけど」
「もしかして討伐しに行くんですか?!」
「違いますよ。いつも通りポーションを売りにきたんですよ」
「ああ、いつもありがとうございます。ではさっそく買い取りでいいですか?」
「はい、お願いします」
いつもログインする度ポーションを複製して、それを売っていたから日給が30,000ゴールドにもなる。もうこれだけでも充分生活ができる。それでも討伐は楽しいからやってしまうよね。
お金も充分溜まったし、何か買いますか。
あ、そう言えば、大盾を使って討伐するのは変えたいから、違うものでも買いますか。でも何がいいんだ?
普通に鉄板みたいなものでいいのかな?
でもそんなもの作ってくれるのかな?
鑑定を待つ間そんなことを考えていた。
それを考えている間に鑑定が終わりいつも通りに金額を受け取って帰ろうとした時クロエさんに呼び止められた。
「零さん、そう言えばこの後討伐に行ったりしませんよね?」
「はい、最初からそのつもりでしたよ」
「それならいいんですけど」
なんか疑っていたみたいだけど、今回は僕が違反をしたからこちら強く出れないのだ。だからおとなしくしていようと思ったわけです。
そして今度こそ宿に帰りログアウトをした。
この日はほとんど何もできずにログアウトをしてしまった。まあ、日課はやったけど。
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