第43話 ドラゴン討伐 6

ただ何を使うかなんだよな。体でやるのはやだし。


うーん……あ、大盾があるじゃないか!


そうと分かれば、しばらくアイテムボックスで眠っていた大盾を取り出した。


さっそく手頃な位置にある木に向かって大盾をテレポートさせてみた。


するとテレポートさせた木は倒れなかった。


でもちゃんと大盾は木にはまっているから、成功したと思うんだけど。まあいいか、とりあえずテレポートで大盾を戻しますか。


「テレポート」


そう唱えたが、大盾は戻ってこなかった。


「あれ?なんで戻ってこないんだ?」


だから今度は大盾のところまで行き、触れながら唱えた。


今度は成功したみたいで大盾は抜けた。


つまり、テレポートは僕が触れてないとできないのか。まあ、当たり前のことだよな。


大盾を見ると何事もなかったようにキレイだった。


そんなことを観察してたら、木が倒れてきた。


「うわ!やっぱり倒れてくるんかよ!」


でもなんでさっき倒れなかったのか、わからない。今は倒れたのに、なんで?


まあ、そんな細かいことは気にしなくていいか。


よし!ドラゴンにリベンジと行きますか。よくもさっきはやってくれたな!今度はそうはいかないんだからな!


まあ、これがモンスターにも通じるかはわからないんだけど。


そんなこと考えていても仕方ないし、戻りますか。


そしてテレポートをして最初にドラゴンに会った場所に行った。


すると山頂とは逆から咆哮が聞こえた。振り向くと本当にドラゴンがいた。


だが、今回はさっきとは違う!今度こそ最強の武器を持ってきたんだからな!


そしてドラゴンが突っ込んで来たのでタイミングよく大盾をテレポートさせた。


テレポートさせた場所は首だ。さすがのドラゴンも首を落としてしまえば死ぬだろうし。


でもいつでも逃げれるようには準備していた。失敗すると思っていたからだ。


でもドラゴン僕の考えとは逆に首が落ちて動かなくなった。


「おい、マジかよ。こんなこともできるのかテレポートって」


首のところはやっぱり大盾の形にキレイに抉られていた。


やっぱり僕は最強だった!本当ステータス振りを変えなくてよかった。それにこんなこともできるならどんなモンスターも一撃なんじゃね?!


それからテンションを上げまくっていた。そして重大なことを見落としていた。


このドラゴンをどうするかだ。こんなに大きいと街中に持って行ったら大事になりかねないし。ドラゴンを僕が倒したことも広がってしまう。それは避けたいし。ほんとどうしよう。


まあ、ギルドに持って行くしかないんだけど。


はあ、クロエさんになんて言われるんだろ?行きたくないな。

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